『第九話です。少し活田家と私を知れる気がします』
この回くらいから伏線張りまくります
こういうことかな?って予測立てやすいっちゃ立てやすいです
僕の家は玄関に入ってすぐには廊下があり
左右にニ部屋ずつある小さい家だ
手前の左にリビング、右に風呂場や洗面台
奥の左が僕の部屋で、右が輝美の部屋
・・・・まあ、一週間に3回は輝美が僕のベットに潜り込んでくることがあり
ほぼ同じ匂いだから僕が寝ぼけて輝美を抱き枕にすることが日常茶飯事だ
「そういえば二人暮らしと言っていましたね、玄関に置いてある写真は両親ですか?」
「うん、そう、一年前に事故で死んじゃったけどね」
「それは・・・・申し訳ありません、結構最近なんですね」
「ううん、大丈夫、もう断ち切ったから」
「お姉ちゃんー?まだ玄関にいるのー?ご飯作ろー!」
「はいはい、今行くから」
輝美に呼ばれ、二人でキッチンに立ち
軽めの手料理とお茶を宮沢さんに渡す
普段二人なので座る場所が二つしかないが
輝美が僕の上に座ると言うので
今日の朝と同じ構図になった
「素晴らしい、この短期間でこんな美味しい手料理を作られるとは。もしやアンドロイド?」
「んなわけないでしょ」
「ねぇねぇアンドロイドさん、アンドロイドさんはどこから来たの?作った人は?」
「どこから?普通に日本ですよ。私の製作者、秀英様の研究所で私は作られました」
秀英様・・・?研究所・・・・?
ピンと来なかったが、すぐに思い出した
ここの地域に、謎めいた研究所がある
そこにいる研究者は天才過ぎる故に世間から不穏な噂が絶えないと言われてるのだ
僕も小耳に挟むくらいだったが
ここまでのアンドロイドを作ったのは単純に凄いなぁと思う
ただ、何故アンドロイドを高校に通わせてるんだ?
「私もよく分かっていませんが、秀英様は何かお考えなのでしょう」
宮沢さんはそう言って輝美の注いだ午前の紅茶を飲み干し立ち上がる
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「あっ待って、外まで送るから」
僕は動きたくなさそうな輝美を抱えて床にチョンと置いてから
玄関の外まで宮沢さんを見送る
「それでは、また高校に」
「うん、また明日ね」
僕はフッと微笑みかけると
宮沢さんは少しビックリした顔をしてから
すぐに我に帰り、そのままジェット噴射で帰っていく
それが見えなくなるまで見送ってから中に入り
ふと両親の写真が目に映ってしまい、思わず手に取る
お母さん、お父さん、天国で見てる?僕は元気だよ
あれから、一度止まった時はゆっくりとまわってる
少しずつだけど学校が楽しくなっているんだ
輝美も元気にしてる。今度は僕が支えないとね・・・・
あの時から止まった時の恩返しをしないと
「お姉ちゃん?あ、また写真見てるー」
「輝美、今日は一緒に寝よっか?」
「え?いいのー!やったー!(((o(*゜▽゜*)o)))♡」
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次の日、今日は五分病を発症しながらも学校にすぐに着き
下駄箱に靴を入れてると、横から突進してくる人がいるのでなんとか避ける
「おはよう撫子・・・・いい加減突進してくるのやめてよ」
「おハローさっき〜、朝の挨拶といえば突進でしょ?」
「どこの常識を出したらそうなるの」
「道明寺先輩だ〜おはよーございまーす(´∀`=)」
「よっ輝ちゃん!相も変わらず可愛いのぉ〜よーしよしよしよし」
「きゃー!髪荒れるー♪」
僕の次は輝美に絡み出したので軽いため息をつくと
撫子の後ろから辞書で軽く撫子の頭を叩く人が来た
よく見ればそれは女性の先生だ、確か副担任の・・・
「こら、下級生で遊ばないの」
「あ、おふくろ〜ちょっといてぇじゃんよー」
「ここでその呼び方やめなさい」
そう、道明寺蓮華先生、今本人が言ったように
撫子の母親だ、僕も初めて聞いた時はびっくりしすぎて喉が痛くなった記憶がある
蓮華先生は学校一美人とも言われていて
普段は冷静だけどどこか母性のある指導に超人気があるが
撫子といる時は結構表情が緩んでいて可愛くて推せる?とも言われている
これで40歳なのだから、素晴らしい限りである
「てか、おふくろなんでここいんの?朝の会議は?」
「今終わったんですよ。それはそうと、貴方達にちょうど用事があったんです、付いてきてくれますか?」