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『第四話です。最初の学校イベントは大抵球技大会ですよね』

夜間仕事のせいで投稿するの忘れてもはや三日おき投稿になってますw気をつけてはいますが、ずっとこれ続きそうw

球技大会、毎年恒例のイベントだが

これは学校イベントの中でワースト二位と言ってもいいぐらい嫌いなイベントである

まず、最初でなんとなくわかってる人も多そうだが、僕は運動音痴だ

それはもう、見るも無惨なほど


「ちょ、ちょっと待ってください!何故宮沢さんと!?」


「お前が一番体育の評価低いだろ?今回球技大会で活躍すりゃ評価を上げるってよ。だから運動が出来る宮沢と組ませる」


ぐっ、そこまで痛いところを突かれるとぐうの音もでない

今回の球技大会は男女共同らしいので

ここは上手い人達に上手く溶け込んで『活躍してますよ』感を出すしかない

そういえば肝心の球技は?


「球技はドッチボールだ。とりあえずテキトーにチーム分けするぞ」


チーム分けされた結果、どちらのチームでも勝てる様にと

弓道部のくせに運動神経のいい撫子と

眼鏡で大人しい性格なのに撫子より運動神経がいい春菊は僕とは違うチームに

代わりに全てにおいて成績の良い生徒会長の相田君と宮沢さんは僕のチームとなった


この次時間の体育で実際にドッチボールをするみたいだが

僕はなんか、嫌な予感しかしてなかった




「よーし、じゃあ始めるぞー」


早速体育館に場所を移し、本来数学担当のはずの先生がボールを持っている

正直ドッチボールなんて避けることさえ出来れば仲間頼りで終わる

とにかく避けることを意識しよう・・・と思ってると

撫子にボールが渡り、ばっちり目が合ってしまう


「さっきー!恨みなんてないけど目が合ったからとりあえずドーン!」


「そんな理不尽な!?ひぃ!?」


僕は間一髪でしゃがんで避けるも後ろから更にボールが飛んでくる

慌てて避けようにも尻もちをついてしまい、当てられると思い、目をつむってしまう


「大丈夫ですか?」


一向に痛みが来ないので目を開けると

片手でボールを掴んでいる宮沢さんが目の前にいた


「助けてくれたの・・・?ありがとう・・・」


「いえ、か弱い女の子を狙うとは、美学に反すると誰かが言っていた気がしますので。さて、活田早希さんが投げられますか?」


「いやいや!僕無理!投げて良いよ!」


「かしこまりました」


宮沢さんは私にペコリとお辞儀をすると

ノーモーションでボールを投げる

恐らくその辺の野球ピッチャーの速球より早かったであろうそのボールは

4人くらいを巻き込んで外野の相田君に渡る


す、すご!?流石アンドロイド!

そのボールを難なくキャッチしてる相田君も凄いけど!


「ちょっ、痛いよ宮沢君。少しだけ手加減してくれ」


「すみません、まだこの体には慣れてなくて」


まるで戦闘者の強者みたいな会話をする二人は

そのまま一気に人数を減らしていく

しかし相手側も黙っちゃいないと撫子や春菊が着実に一人ずつ仕留めていく


そうして、いつのまにか中には宮沢さんと相田君と僕、相手は撫子と春菊の二人だけになっていた

僕の方に飛んできたボールはほとんど宮沢さんが受け止めてくれ

中々決着が付かずにいた


「あーちょっとちょっと!そっちアンドロイドとか不公平だよ!そこはフェアに行こうよ!あんちゃんアウトにして!」


「はあ!?そんなの聞くわけ「かしこまりました」


僕が反抗的になろうとすると宮沢さんが先に撫子にパスをして

わざとボールにあたりに行く


「ちょちょちょ!何してんの!」


「いえ、言われてみればそうだなと思いまして」


「困ったな・・・俺一人じゃ活田さん守り切れるか分かんないよ」


「そこは・・・・もう・・・頑張ってください。キラッ」


急に責務放棄した宮沢さんは

何故か効果音まで自分の口で言ってからさささと外野に出る

その会話を聞いてた春菊は申し訳なさそうにしている


「ごめんね二人とも・・・・えい!」


春菊のボールは相田君の真正面だったが、回転がかかっていたのか

ツルッと滑らせてボールを落とす


「あ、やべ」


「ちょ!?相田君嘘でしょ!?」


「あー、ごめん・・・」


大した言い訳が見つからなかったのか、素直に謝ってくるので

仕方なく僕は転がってるボールを拾う

この試合で初めてボールに触った気がする


「大丈夫です活田早希さん。本気で投げれば勝率は0.3%です。頑張れ」


何も大丈夫には聞こえないが

こうなっては仕方ない。僕は全力で投げるが

ふわふわとボールが宙に浮く

やっぱり無理だった・・・・


「おおっと強風が」


宮沢さんが何かを呟いた後

口から扇風機のファンが出てきて突風が吹く

完全に取る構えをしていた撫子の場所ではなく、安心しきっていた春菊にボールが当たる


「ちょい!ズルでしょそんなん!」


「強風なんて自然現象です」


「明らかに第三者の行動あったでしょ!」


「ま、まあまあ撫子ちゃん。相手は早希ちゃんだし、何とかなるよ。頑張って」


「確かにそうやな・・・さっきーが弱いことは事実!これで最後じゃさっきー!」


「さっきから失礼すぎるでしょ二人とも!」


撫子が投げた直球は完全に僕の真正面だ

どうしよう・・・!

実際にクラスマッチを本気でやってるやつ体育会系の奴かその球技の部活してる人くらいな気がしますw

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