初ミッション、捕らわれた陸軍省副大臣を救出せよ。前編
MGSに釣られて作ってしまいました。投稿時期は決めていません。早いときも有れば遅いときもあります。ぜひ読んで行って下さい。
俺の名前は田中 爽太、今は無職でストーカーをしている26歳だ。今日もいつもの通りにストーキングしている。っと、目の前に危険な気配が、闇に紛れてやり過ごそう、ちょうどいいところに電柱が、この裏に隠れよう。
ドスッ
ん?何かに当たった感触が・・・
そう思い、下を向いてみると、腹から血が出ていた。不思議に思い後ろを振り向くと・・・・・
後ろでは、チャラチャラした男が俺を刺していた
「おいてめぇ、何俺の女にストーカーしてやがる。」
そう言われたとたん、目の前が真っ暗になった。
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目を開けるとそこは、誰もいない空間だった。
すると、上の方の空間から、男の人のような声が聞こえてきた。
『田中 爽太、お前は今までに、15件ものストーカーに、親孝行もせずにニート生活、この二件を踏まえると、地獄の更正省に送るのが必然なのだが、閻魔からの許可で、お前を別世界に送り、そちらで活躍することが出来たら天国へ行くことが出来るという事になった。どうする?お前が自分で選べ、更正省に行くか、別世界へ行き、そこで更正するか・・・』
は?どういう事だ?別世界?厚生省?何いってんだ?
『厚生省ではない、更正省だ。』
「いやいやいや!何で心読めてんだよ!てか何?別世界?何でだよ!」
『では、地獄の更正省で、地獄のような更正訓練を受けたいと。』
「あ、何か嫌な予感しかしないんで別世界で。」
『分かった。では、別世界へ旅立つ前に、私からの贈り物をしよう。M9麻酔銃サプレッサー装備と、実弾銃のM16A1だ。ありがたく受けとれ。』
「何でこんな物騒なもんを?」
『必要になるからだ、とだけ言っておこう。向こうの世界には連絡をつけておく。さぁ旅立て、別世界に到着後、すぐに別世界の言葉が脳内にインプットされる。おっと、忘れてはいけないことが一つ、君に無線機を渡そう。これで私に連絡出来る。周波数は150.60だ。欲しい武器が有ったら遠慮なく言ってくれ。』
「分かったけどさ、俺は向こうで何をやるのさ。」
『それは行ってからのお楽しみだ。さぁ行ってこい!』
「ちょっ、まっ、おい!!」
そう叫んで、爽太は別世界(異世界)へ旅立った。
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「いっつつ、思いっきり飛ばされた。ここは何処だ?」
そう言って辺りを見回してみると、何やら広間のような空間にいるみたいだった。しかしこれだけではどのような場所なのかわからない。少し回りを散策してみよう。
そう思い扉を開けたとたん、警備をしている人に見つかり捕まった。
あ、これヤバイ、死んだ、絶対に死んだ、もうこれ詰んだとか言うレベルの話じゃないよ、転生してまだ十分も経ってないのに異世界生活終了のお知らせが来ちゃったよ、どうしよう。
すると、王座のようなものがある場所に連れてこられた。
途中で気付いたが、俺の装備が無線機を除いて全部奪われてる。
そうこうしてるうちに、一人の男が入ってきた。見たところ王様のような人だ。ここは王城なのか?
すると、王様らしき人物が話し出した。
「貴様は何者だ。」
何かいきなりハードル高い質問が来たんですけどー!え?これなんて答えりゃ言いわけ?下手に喋ったらまじで俺死ぬよ?
「貴様は何者だと聞いている。先程の連絡が有った男なのか?名を名乗れ。」
名前だけで良かったーーー
「名前は田中 爽太。ついさっき此処に送られてきた。」
「そうか、やはりお主が連絡の有った隠密作戦行動の達人か。」
へ?何言ってんの?この人、隠密作戦行動の達人?へ?・・・・・ん?待てよ、俺の装備を確認してみよう。M9麻酔銃、M16カービン、無線機、頼めば出てくる武器、あれ?そう言えば、行けば分かるって言われたな。今までのを総合して考えてみると・・・・・・・・・・・・
あー、きっちり当てはまっちゃうな~、ま、適当にごまかしますか。
「い、いやー、別に達人って程でも無いですよ?今までも、気配を消したり、周りに合わせて溶け込んだりとか位ですし。まともなミッションはあまりやってないですよ。」
あっれーー?何か自分を棚に上げちまったぞ?どうすんだこれ・・・
「しかし、君の発言を聞くに、達人としか思えんのだが・・・」
「いや、人に頼まれるのが初めてなだけでして、独自でやったりしていただけなんですよ。」
「独自で?まぁよい、いきなりだが我々の頼みを聞いて貰うことは出来るかな?」
「やるかどうかはともかく、ミッション内容は聞きたいですね。」
「うむ、ミッションをやるかはそちらで決めてもらっていい。内容は、敵国で現在捕虜にされてる我が国の要人が居るのだ。その男を解放し、我が国へ連れ戻して貰いたい。」
「成る程、内容は理解しました。このミッションの重要性はどの程度ですか?」
「重要性はかなり高い。何せ捕虜にされているのが我が国の陸軍省の副大臣なのだから。副大臣は大臣と違い、国軍力の統制、軍の指揮をしているからな。大臣は国防会議等大事なものにも出ているが、指揮官がいないことの方が大変だからな。」
「副大臣が捕虜にされた経緯は。」
「経緯としては、世界国境会議の際に、我が国の国境が西側のみ拡張され、西の隣国が狭くなり、其れについての反対を全く聞き入れて貰えなかったことだろう。」
「成る程、重要性は高い、要人、経緯は国境。分かりました。引き受けましょう。と、言いたいのですが、あいにく装備が全て没収されているもので。」
「そうであったな。おい、装備をお返ししろ。」
「はっ!」
「ありがとう。」
「では、我が国の空軍の輸送機で送りだそう。到着したら、機内の無線通信士に連絡してくれ、周波数は141.95だ。では、頼んだぞ。ソウタ殿」
こうして、俺の初の隠密作戦行動が始まるのだった。って!もうでるのかよ!少しは休ませてくれないの!?
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輸送機内にて
「初めまして、僕が通信士のユラン少尉です。既に聞いていると思うけど、一応言っておくね。僕の周波数は、141.95だよ。」
「あー、その、田中 爽太です。」
「君がソウタ君だね?私は本作戦の指揮官である、キャメロン少佐だ。よろしく。私の周波数は150.80だ。何か有ったらこちらからCALLする。」
「分かりました。あの、」
「何だね?」
「ここでの俺の立場はどうなっているんですか?」
「そうだな。一応は陸軍に所属することになるだろうし、このような作戦は幹部クラスの者がやるだろうから、少尉位だろう。」
「そうですか。ありがとうございます。」
「うむ。間もなく国境を越える。降下地点付近になったら後部ハッチへ移動してくれ。そこから降下して貰う。」
「え?あの、やったこと無いんですけど・・・・・」
「そうか・・・なら、パラシュートを開くタイミングを無線で指示しよう。CALLがかかったらすぐに出てくれ。」
「分かりました。」
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「国境通過、降下6分前です。後部ハッチに移動して、酸素マスクをつけて下さい。」
そう言われて、爽太は後部ハッチに移動した。
やべぇ、心臓が、心拍数早すぎる。これ少しでも失敗したらまたあの世行きだよ。静まれー、静まれー。
「降下用意、ハッチオープン、降下要員、降下位置へ。降下10秒前。9,8,7,6,5,4,3,2,1,降下!」
こうして俺は降下した・・・・・押し出されて。
「うわーーーーー!!死ぬーーー!」
すると、CALL音が鳴り響く。
「ソウタ君、聞こえているか?パラシュートを開け。今すぐに。でないと落下死するぞ!」
そういわれて、急いで紐に手を伸ばし、パラシュートを開いた。パラシュートを開いたとたん、上に引き戻される感覚があった。そして、傘が開き、爽太はゆっくりと降下し出した。
下には平原が広がっている。
こんな所に降りて見つからないのだろうか・・・
そんな事を考えながら着地する。周りに敵が居る気配は無い。前を見てみると森が広がっている。
爽太が辺りを見回していると、CALLがかかった。
「爽太です。無事着地しました。周りに敵の気配は有りません。」
『そうか。副大臣はそこから北に2.5km先の廃倉庫に捕らえられている。』
「了解です。これから向かいます。」
『少し待ちたまえ。今後も何度かCALLする事があると思う。その時に自分の名前を言うのは危険だ。その為、今後はお互いをコードネーム電気呼び合う事にする。』
「了解しました。」
『うむ。君のコードネームはウルフだ。今後は君の事をウルフと呼ぶ。』
「分かりました。少佐の事はなんと。」
『私の事はこれからティーガー少佐と呼んでくれ。』
「分かりました。ティーガー少佐。これより潜入作戦を開始します。」
『分かった。あと、これからは敬語は必要ない。健闘を祈る。』
こうして、爽太の初の隠密作戦行動が本格的に始まった。
次回は中編です。誤字等が有ったらコメントでどんどん言って下さい。