第五章陰と陽:ベタな感動とかくれんぼの星
発達障害の若者ってなんでみんなゲーマー&ラノベ大好きなんだろうとか思ってしまう今日この頃。
あれ、俺の周りだけ?
さてやろうか?(一応、午前中仕事らしきものに行った俺がPS4を起動したということ)
かくれんぼマスターの第一の試練をクリアした俺は再びスタート位置に戻った(?)かくれんぼマスターに話しかけた。
「また僕とかくれんぼしてくれる?」
1:「いいだろう」
2:「また今度」
もはや償いの心にさいなまれている俺には2という選択肢は選べない。
つか、
1:「かくれんぼの修業を付けてもらって宿命ポイント(経験値的なやつ)をもらう」
にしか見えないレベル。
「よろしくお願いします。師匠(たぶん子供に見えてもとんでもないレベルの達人だろう)」
というわけで「煙突通りに、おっと秘密秘密」とヒントを与えて消えたかくれんぼマスターを探しに煙突通りに。
このかくれんぼマスターの隠密パターンからすると煙突通りのケンシロウほどの腕前でも絶対に入れないプレイヤー侵入不可領域にこっそり身を潜めているんだろう。
つか、ケンシロウどころか誰も入れない場所に入れるなんてよく考えなくてもスゴイな。
はっきり言ってゲーム内のキャラクターである限り、ゼッタイは入れない場所に入れるとかエデンが崩壊でもしない限り、誰にもやられないんじゃないか?
今、エデンをうろうろしているザコ程度じゃ見つけることもできないのでは?
見つけても手出しできないのでは?
いい隠れ場所=エデン内の無敵ゾーンってことで考えるとそこに入れる時点でこいつ超天才だなとかはあんまり考えなかったけれどもR1ビューでしか発見できないだろうとはわかっていたので煙突通りでR1ビュー。
そしてやはりケンシロウが入れない場所にかくれんぼマスターはいて、
「てへっ、さすがはお兄ちゃん。また見つかっちゃった」
・・・
・・・・
・・・・・
かくれんぼなんで見つかったら素直に降りてきてくれるけどもしこれが「鬼ごっこ」だったらタッチできないケンシロウは永遠に勝てなかったんじゃなかろうか。
ざわぞわである。
ともあれかくれんぼマスターが「じゃまたね」と去っていった以上、スタート地点に戻って話しかけるのが俺の使命。
ところがスタート地点に戻るとかくれんぼマスターの姿がない?
「あれここじゃないところなのか?」
と地図を開いてみると確かにここにイベント発生中を示す「!」マークがついている。
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そう言えばかくれんぼマスターのいるべき場所にお姉さんがいるな。
確かかくれんぼマスターには忙しく働いていて遊んでくれないお母さんがいると言っていたからそれか?
ともあれ話しかける。
「あのあなたは?」
「ケンシロウだ」
「あなたが息子と遊んでくださったケンシロウさんですか」
むぅ、実は俺的には修業させて宿命ポイントやら物やらもらっている弟子なわけだがケンシロウは遊んであげていると上から目線らしい。
んで「実は息子が帰ってこないんです。仕事が忙しくてかまってあげられなかったから・・・。心配です」
これは事件に巻き込まれた系の話か。
世紀末だけに。
ザコ紛れ込んでいるだけに。
だが街を探し回って師匠もといかくれんぼマスターの子供を見つけ出したとき俺は驚きのやり取りを聞くこととなった。
なんとかくれんぼマスターはそこら辺のゴロツキと思われる者たちに囲まれてこういうやりとりをしていたのだ。
ゴロツキ「てめえ、俺たちのアジトで何してやがる」
かくれんぼマスター「ここいい隠れ場所だと思って」
ゴロツキ「ああん、何言ってやがるんだ? てめえ俺たちの集めた物資を盗みに来たんだろ」
かくれんぼマスター「違うよ。こんなところにこんな場所があるなんて知らなかったから」
ゴロツキ「ここは俺たちが長年使ってきたアジトなんだ。ここを見た以上は死んでもらうぜ」
・・・
・・・・
・・・・・
さ、さすがはわが師。
エデン無敵ゾーン潜みという秘技にして奥義を俺に完璧に見破られたとわかって次の隠れ場所をエデンのほぼ中心の目立つ場所のそばに変えようとしていたとはまさに盲点にして逆転の発想!!
もし事件が起きなくてまともにかくれんぼ勝負してたら今度はR1ビューに囚われた俺はまた4時間くらい無駄にしてたかもしれん。
恐ろしい子だ。
ともあれこの状況でやることは一つ。
「俺の師に手を出そうとした以上、死ぬのはお前たちだ」
・・・くぅ、けっこう強い!
だが師匠の前でかっこ悪い姿を見せるわけには・・・
こ、こっそり中級干し肉。
ほあたぁ!
「大丈夫か?」
そしてかくれんぼマスターの母ちゃん登場!
「かまってあげられなくてごめんなさい」
「ぼくのほうこそ、わがままいってごめんなさい。お母さんが働いているのはぼくのためなのに」
「これからはもっと時間を作るわ。もっと一緒の時間を増やそうね」
「じゃあ、時間があるときぼくと遊んでくれる」
「もちろんよ」
などというベタなやりとりのあと
「お兄ちゃん、ぼくお母さんを守れるようにもっと強くなるよ」
「ああ、お前ならなれる」
しめっぽいけど感動的なメロディの中、カメラが上空へ移動つかみんなで星空を見上げるような感じでEND。
よかったな、かくれんぼマスター。
ちゃんとお母さんにも無敵ゾーン移動奥義を教えてあげるんだぞ。
「ふぅ、いいことをした」
こうして満足した俺は今日の仕事中、「実はR1をぐるぐる回すステアができなくて」と若者に相談したところ「? R1回し親指じゃなくて手のひらでやったらいいんじゃないっすか? 指とか安定わるいし」と言われたことを思いだし、バーに戻るのであった。
いや二つくらい中級干し肉使ったし、ちょっと減った体力回復させるためにカクテルでもと思ったんだにょ。
マスターに話とか聞いてもらいたいし、だって今のところケンシロウが持ってる仕事ってバーテンダーだけだし、親しい知り合いとかいないんだよ。
衛兵隊長のジャグレとか公開裁判の関係で中立という名の敵みたいなもんだし。
こうして俺はさらにレイから遠ざかるのであった。
どうせ人違いだし、南斗水鳥拳と戦うにはまだいろいろ足りてないと思うし・・・
今は血を見る気分じゃないんだよ!
続くぅ!




