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A queen of tha knight  作者: 榛名 伊予
2/3

勅命/全ての始まり

仕事後、帰って来てすぐ寝てしまう...

なにかいい方法は無いものかと思案中

文が拙いのと短いのはご了承下さい

全体であんまり長く続かない予定なのです...

筆者にもっと語彙力があれば...

「よくもまあ、これで旅に出ろだなんて...この国はもうだめかもしれない」

ここはギムド王国、その首都。

正式名称は無いらしいが、国と同じ名では不便と暫定的にギムドレノと呼ばれている

一人愚痴る彼女は、エシリア・ライノール。ギムド国の誇る精鋭騎士の一人だ。

「全くもって分からない...たったの3万ギムド...それで目的地までなんて..帰りはどうしろと...」

白く腰まで伸びた髪に、青い目

この辺りでは特に珍しくもなく、周囲を見渡せばちらほらと白い髪が見える

「おのれギムド王め...」

普段から表情が読めない彼女だが、その無表情のまま全ての元凶への怨嗟の声を漏らすと、周囲の人々は背筋を凍らせた

そんな雰囲気を壊したのは、無駄に明るい声だ

「あっ、エシリアだっ、何やってるのっ?」

「...ミルム。王様の勅命で北端の洞窟まで行けって...3万ギムドで。」

ミリムと呼ばれた少女は性格的にも容姿でも目立っている。赤い髪に琥珀色の目、そしてエシリアと対比するように大きな...

「...ねぇ、エシリア、なんでずっと私の胸をみてるの?」

「気にしないで」

「う、うん...」

即答で追及を拒まれ、言葉に詰まるミリム

「ま、まさか3万ギムドでとはね~っ、王国も財政難なのかな~っ、あははは...」

「そうだったわ。ギムドめ...」

王を呼び捨てに、ましては直属の騎士である

果たしてそれでいいのだろうかとミリムは思ったが、あえて前向きに考える

「そしたらさ、ギルドにいってみよっ!依頼でこうなったら依頼で稼ぐしかないよっ!」

「そうね、言いたいことは山ほどあるけど。勅命じゃ拒否出来ないし」

どうやら勅命でなければ拒否していたらしい

「あははは...」

困ったような笑みをこぼすミリムと多少不機嫌なエシリア。

だがミリムはこの時、本当の用事を忘れていたのである。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

しばらく街を歩くと、ギルド特有の三角屋根が見えてくる。

建物の前は大勢の冒険者で賑わっている

大概はガラの悪そうな連中ばかりだが、中には女性冒険者や、国家資格である狩猟者もちらほらと見かける。

「あっ、あれはっ!13期試験のバッヂ...っ!!すみませーんっ、バッヂ見せてくださーいっ!」

ミリムは人混みを掻き分けてぐいぐいと圧し進んでいってしまった。

残されたエシリアは

「こうなると思った...」

と、肩を竦めながら溜め息と一緒に呟いた

そこに追い討ちをかけるように声がかかった

「ねえねえ、そこの騎士のお嬢ちゃん、こんなところに何の用かなァ、暇なら俺らと遊ぼうぜ?」

後ろから笑い声と共に下卑た幾つもの視線がエシリアに届く

振り向かず、エシリアはギルドへ向かう

この近辺は柄が│悪そう《・・・》ではなく本当に│悪い《・・》。冒険者の仕事は多岐にわたり、魔物討伐といっても小型のものが多いため、軽装の方が都合がいい。そんなところで騎士の鎧を着ていれば人目を嫌でも引くのだ。

あまり注目されるのも嫌だったし、争いはなるべくなら避けたかったエシリアは、聞こえなかったふりを通そうとしたのだが...

「おい、無視はいけねぇなぁ、あんただよ、いい加減こっち向け...」

「悪い、待ったか?」

「え?」

驚きの声をあげたのはエシリアだ。

目の前にいきなり現れた少年は、エシリアの手を強引に引くとギルドまですぐについた

少年が目の前の人混みをこれまた強引に掻き分け道をつくってくれたのも一因かもしれない。

「あ、ありがとう...」

エシリアは困惑しながらも礼を言った

「いや、悪かったな、手引っ張っちまって。腕痛くないか?」

「ええ、普段から鍛えてるから平気です」

「そうか、そりゃ良かった。受付はあそこで、依頼受注も一回登録しなきゃいけないから気を付けろよ。じゃあ俺はこれで。」

それだけ言うと、少年は再び外へ出ていってしまう

「親切といえば親切だけど、多少お節介?」

流石にエシリアだってそれくらい知っていたので、若干苛立ちを覚えながらも受付で登録を済ませ、討伐系の依頼を片っ端から受けた

ミリムは結局何をしに来たのだろう、と思いながら。


その後走り回っていたミリムと合流│(?)し、依頼にある魔物を狩っていった。

十分│(すぎる)資金が貯まった頃には、王都周辺から魔物がいなくなるという事態になり、多少騒ぎになったがそれはまた別の話だ。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


王都をでてはや3日

エシリア達は森をひたすら歩いていた

このミドガルド大陸は王都を中心に縦長の菱形のような形をしている。

当然縦長というだけあって北の果ての洞窟までかなりの距離があるのだ

「私達、かなりあるいたよね~」

そう漏らしたのは半ばバテ気味のミリムだ。

「そうね。ところで今更だけどなんでしれっとついてきているのかしら」

ミリムとはこれまた対照的に

姿勢を崩さず森を歩いていく

「えー、それはあれだよー、ほら、面白そうだし?」

バテ気味ではあるものの、あまり普段と変わり無い。

あるいは空元気かもしれないが

「相変わらずふわっとした答えね...まあ、一人旅になるよりは遥かにましだけど」

「あーっ、遂にエシリアがデレたーっ、遂にデレ期到来っ、やったぜっ!」

エシリアは最後の方は尻すぼみになり、ほとんど聞こえていなかったはずだが、ミリムには読み取れたらしい。

エシリアは、「はぁ...」とため息を吐きながら俄かに微笑む。

そんな中、二人に緊張感を再び与えたのは魔物の咆哮だ。

「ミリムッ!」

「はいなっ!」

二人はそれぞれ剣と双剣を抜き、警戒体勢をとり、ゆっくりと歩き始める

やがて見えてきたのは、中型の魔物と対峙する人影。

魔物は尾を含めると人二人分はあろうかという体に小さな腕と発達した脚、そして大きめの頭。

一人と一体は対峙して一歩も動かない

「ミリム、援護お願い」

「まかせてっ!」

ミリムは双剣をしまい、弓を取ると、矢も無いまま弦を引く

「“焼くは肉、その不浄を払いたまえ”!」

ミリムが弦を放すと、魔物の体の周囲で爆発が起こる

「ギィアアアァァァァッ!」

魔物は一際響く悲鳴をあげる。そこへ

「ていッ!」

エシリアが隙を逃さず首を落とす。

大量の血と共に首が転げ回ると、やがてその胴体も地に伏せた

「大丈夫...って、あなたは」

エシリアは声をかけて気づいた

「エシリアーっ、その人無事だったー?」

ミリムも後からこちらまで駆け寄ってくる。

「ん?えっと、どなた?」

「ギルドで会ったじゃない」

「ああ、あのときの...」

そこへミリムがなんとか到着

途中何度か転んでいた気もするが気のせいだろう

「ひどいよー、無視するなんてー」

「ごめん、ミリム」

「謝意が感じられないっ!?」

「気のせいよ」

女三人よらば姦しいというが、二人でも十分なきがした少年だった。

「あー、盛り上がってるとこ悪いが、足怪我しちまってな。これ使って先に村へ行っててくれ、礼はちゃんと後でするからさ」

「え、えぇ、わかったわ」

「んー、なにこれ、もしかして魔導具?」

エシリアに赤白二色に分け塗られた針のはいった玉を渡すと近くの木に寄りかかり座り込んだ

「まあ、そんなもんだ。“近くの村へ”って願えば方向を示すんだ。痛みが引き次第、俺も追うよ」

「一応、回復薬を渡しておくわ。魔物が来たら直ぐに隠れるか逃げなさい」

「忠告痛み入るよ」

エシリアとミリムは魔導具の示すまま、離れていった

「はぁ、面倒なことになったなぁ」

周囲を取り囲み始めた気配にため息をつきながら、少年、天瀬礼は手元の剣をとった



少年と別れて数十分も経たないうちに森を抜け、やがて村が見えてきた。

「本当についたわね」

「信じてなかったの?」

「3割疑ってた」

「あはは...」

そんなやり取りをしつつ、村の門番へと近づいていく

「村で休息をとりたいのだけれど、入れるかしら」

「ん、あんた騎士団の人か、待ってな、今開けっから」

そういって門番は門上の人物に合図を出すと、門はゆっくりと開いていく

「あんたよくラプターの大群抜けてきたなぁ、流石騎士様だで」

「え...?」

エシリアとミリムは青ざめさせた

「ん、もしかして違ったか?いやぁ、ラプターの“断末魔”が聞こえたもんだからよ」

「ねえあなた、ラプターって二本足で腕の小さい魔物!?」

エシリアは守人の肩を揺すりながら訊ねた

「あ、ああ、そうだが、揺すらんでくれろ~」

エシリアはかつて無いほど焦っていた。

あの場に知らないとはいえ、彼を置いてきてしまったこと。それは自分の騎士としての役目と反する行為だったから。

「あっ、おい、あんたら!」

「ミリムッ!」

「うんっ!」

呼び止める守人を無視し、踵を返し森へ戻ろうとした、その時だった

「?どうしたんだ?そんなに顔真っ青にして」

森からひょっこり顔を出した見覚えのある少年の姿に、二人は呆然と立ち尽くすしかなかった


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「いやぁ、さっきはありがとう、おまけに心配まで掛けてしまったようで、頭が上がらないよ」

そう言うと、レイと名乗った少年は頭を下げた

「い、いいのよ。私も助けてもらったし。」

「ほほぉ、初耳ですな~。一体二人に何がっ!?」

今三人は村唯一の宿、そのロビーのような居間で話をしていた

「お詫びと言ってはなんだけど、ここの宿代は僕が持つよ」

「悪いし普通に払うわ、それくらい」

「まあまあ、気持ちは受け取っとこうよっ、ね?」

「うぅ...わかったわ」

「うんうん、素直が一番だよ。ところで│君達・・は何処かに向かって旅をしてるのか?」

「っ...! え、えぇ。そうよ。王の勅命でね」

エシリアは驚愕に一瞬たじろいだが直ぐに平静を取り繕う。

不自然を悟られないように。

「へぇ、最近魔物の襲撃で南の隣国が滅んだらしいしね...北へ向かってるってことは果ての洞窟かな?」

更に図星を突かれ、警戒を露にするエシリア

「ああ、ごめんね!?気を悪くしたなら謝る。僕の悪い癖でね、本当にすまなかった!」

「鋭すぎて友達できないタイプだね~っ」

ミリムがすかさずレイを突く

「ああ、よく言われたよ」

レイは苦笑いで答えた

エシリアは、気になっていたあることについて遂に切り出した

「レイ、あなた、ミリムが見えるのね」


書くのって意外と大変

誤字脱字報告、その他コメント、あれば嬉しいです

面白い小説ってどうやって書けばいいのやら...

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