No.032〜No,034
現在ストック分を、上梓しているので現状の季節感にそぐわない場合があります。
No,032
私には全てがある
夢がある
心が進むための力
優しさがある
心を凪ぐ為の力
強さがある
心を護る力
絶望がある
心裂く力
哀しみがある
心荒らす力
弱さがある
心壊す力
だけど
ときに望み
ときに望まない
ものもある
全てが自分のものだというのに
捨てようとし
抑えようとし
諦めようとして
気付く
何も感じなくなっていくことに
心が凍っていくことに
あるがままに
全ての心と向かい合い
在ることを認めたら
光に包まれ
心輝く
「 全在光闇 」 (全て在る、光と闇が)
No,033
蒼く澄んでいく
抜ける蒼天のように
紅く染まっていく
燃えるような夕焼けみたいに
碧りに調和していく
五月の山に融け込むように
皓く輝いていく
太陽の光りに照らされるように
黒く沈んでいく
漆黒の闇のように
心織りなす彩り
混ざり合い
染まり合い
輝き合う
極彩色の虹のようだ
一つの色に染まる時もあるけれど
全て
大切な色彩
今
どんな色に染まっているのだろう
「 心染鮮彩 」 (心が染まる鮮やかな彩りに)
No,034
森に入ってゆく
茶色に染まり
命眠る
いまだ冬の森
寂しく
侘しく
心沈む
心が望み
初夏の森を思い出す
緑の香りに包まれ
小鳥の囀りと
風が運ぶ木々の囁きの
協奏曲に
身を浸す
何も思わず
何も考えず
ただそこに在り
碧りと調和してゆく時間
眠りの森に瞳をもどす
そして気付く
命の芽生えを
そして感じる
冬の終わりを
春の足音が響き始めた
季節は巡る
森が輝く刻も近づいてくる
流れに導かれ心躍る
「 碧心和待 」 (碧りに心和むのを待っている)




