No.021〜No,025
No,021
私の心を捉える
輝き
風・月・星・空
放すことのない想い
私の心に響き渡る
旋律
海・花・物語・音楽
澄んでいく想い
私の心が求め求めない
光
愛・夢・希望・真実
引き裂かれる想い
私が望む想い
自然と共に在ること
でも
それは
人と関わりたいと
望み望まない想い
自然と孤独は
どうしてこんなに似てるのだろう
「 自求望孤 」 (自ら求めて孤を望まず)
No,022
時に流される
漂うまま
そして自分を失くしていく
自分のかけら落としていく
時に抗う
頑なに
流されることを忌避し
未来を見失っていく
流されるだけでも
抗うだけでも
人は
何かを失っていく
時の流れは同じ筈なのに
人によって違うように感じる
同じ時に在るのに何故
時と共に進む
人が
自分が自分であることを
しっかりと認識していたら
流されるでも
抗うのでもなく
共に進んで行くのだろう。
「 刻共在進 」 (刻と共に在り進む)
No,023
私は空気だった
誰にも見えず
在ることも意識されず
自分からも動かなかった
空気はそこに在るだけ
でも
震わされて
熱せられて
変わっていく
震わされて
空気から音に変わり
音が纏まり声になり
声が響き渡り歌になる
熱せられて
空気から風になっていく
微風に変わり
時に流れ
想いを運ぶ風になる
今
私は
風に歌に変わってる
「 空変風歌 」 (空が変わる風に歌へと)
No,024
惑う心で
夜空の下に佇む
冴え渡る月の
蒼く冷たい光に
抱かれて
瞳閉じて
口を閉ざして
耳を塞ぎ
心に沈み
想いに溺れる
どれ位の時佇んでいた
ふと
頬をなでる風を感じ
瞳を開ける
見上げた瞳に映る
蒼い月
想いがこみ上げてくる
再び瞳閉じて
堪えようとするけど
風が包んでくる
閉じた口から声が漏れ
閉じた瞳から雫が落ちる
その様を
月が見つめ
風が見守っている
「 月誘儚雫 」 (月が誘う儚き雫)
No,025
外に出よう
日の光を浴びに
湿った心を乾かせに
海に行こう
光り輝く水面を
心に描きに
森に行こう
碧の匂いを嗅ぎに
まだ冬の気配が強いけど
風に吹かれに行こう
風に包まれ歌を唄う
風の調べに載せて
街に出よう
友と会うために
この想い聴いて貰う為に
光浴びよう
濡れた心乾かす為に
前に進む為に
「 日輝心干 」 (輝く日に心を干す)