No.011〜No,015
No,011
森の調べに抱かれ
風の歌に抱かれ
慈しみの雨に抱かれて
深く深く想いに沈む
水の清らかさに抱かれ
海の雄大さに抱かれ
星の息吹に抱かれる
源の自分に還って行く
儚き月光に抱かれ
人の優しさに抱かれ
心癒す陽光に抱かれて
新しく生まれる輝き
天に地に
人に星に
森に風に
抱かれて
清んだ自分になって行く
傷や弱さ
痛みや汚さ
すべて溶けて行く
「 光抱清澄 」 (光りに抱かれて清く澄む)
No,012
世界を巡る旅人の
囁きに足を止める
遥か遠き
人に思い馳せる
森に響く歌の
優しき調べに体休める
緩やかに深く
心の想いに沈んでいく
星の息吹の
力強さに包まれる
厳しく穏やかに
心の想い示す
私の想いを
天に運ぶ
偽らざる想いを
心に見出す
私の心を
導き見届ける
世界を巡る旅人
森に響く歌
星の息吹
汝その名を風と言う
「 風想在我 」 (風に想う我が在る)
No,013
鏡に映る自分の瞳に
問われてる
心にある様々な想い
自分で自分を問うことは
良いけれど
良くない
それは
独り善がりになって行く
自分を映す
鏡を求め進む
何処にあるんだろう
人に
自然に
本に
芸術に
探し求める
私を映す鏡
世界と自分を繋げる為に
「 自視捜鏡 」 (自らを見る鏡を捜そう)
No,014
黙っている
深く深く
いろいろな想いを
哀しみ
愁い
楽しさ
嬉しさ
言の葉に生さずに
閉じ込める
人への想い
自分への想い
自然への想い
どうして閉じ込める
音にすることに
怖さを覚える
自分を嫌い
人と触れ合うことを
怖がり
黙っていく
世界は待っている
扉が開くのを
言の葉が輝き舞うのを
「 黙言天舞 」 (黙ってる言が天に舞う)
No,015
心にある庭園に
咲く花達
大きく咲く花
小さく咲く花
まだ蕾みの花
芽も出てない花
色々ある花達
君子蘭が咲いている
都忘れが咲いている
沈丁花が咲いている
咲いてる花も
咲かない花も
大切な心
小さな小さな庭園が
まばらに花咲く庭園が
大きく大きく
花一杯に咲くことを
願い
日々を過ごして行く
恵みの雨を降らすため
花に与える肥料を得るために
「 心埋百華 」 (心に埋まる百の華)