表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

No.046〜No,050

No,046


想いよ届けと願う


直接


言の葉にはせず


そっと


言の葉とは違うものに乗せる



月の光に


川の流れに


流れる雲に


舞う花びらに


響く歌に


水面に煌く光に


優しく凪ぐ風に


碧り薫る息吹に



自然の光に


自然を織り成す綺麗なものに


そっと


想いを乗せる



想いに気付いてくれたらいい


想いに気付いてくれなくても


ただ自然の光感じてくれたらいい



「 想乗世煌 」  (想い乗せる、世の煌きに)




No,047


日々の暮らしの中


薫りに


匂いに


包まれて



導かれ


踊り


旅する



陽の薫りに日の匂い


心温めるぬくもり


海の匂いに潮の薫り


心騒ぐ情景


雨の匂い


心静かに洗う


碧の薫り


心癒す命の息吹


様々な薫りや匂いが


人の心を揺り動かす



街の匂い


あの人の薫り


淡く凛とした花の匂い


爽やかな風の匂い


人の心に訴える


ミエナイチカラ



「 人包無色 」 (人を包む色無きもの)




No,048


簡単に


人は後ろに置いてゆく



諦め


挫折


絶望


嫌悪


負の思い


暗き心によりて


簡単にではないけれど


簡単に




好きな物


愛したこと


共に在るべき力


光・・・・・・・



耐え


忍び


粘り


抗い


後に置かずに


持ち続けたい


難しいことだけど



 「 易置抗輝 」  (易しく置くことに抗い輝きたい)




No,049


時を経たもの達に


心飛ばされる


過ぎ去りし時に



古く大きな木の幹に


手を当て


額を当てて


瞳を閉じ


旅にでる


人の営み見続けた木の


優しさを感じながら



時を経た民具に


触れて


手に持ち


思い馳せる


作り手と使い手の


誇りを感じながら



人の瞳を奪い続けた美術品を


見つめて


空気に包まれて


心静める


美しき


安らぎを感じながら



時を越えていくもの達


人よりも長き刻を


何も語らず


だけど


人の世を見つめていく



 「 継刻見語 」  (刻を継ぎ見ていても語らぬもの)




No,050


風になりたい



彼の人を


そっと


優しく包む


風に



貴方に


軽やかに


密やかに


季節を告げる


風に



君に


遥かなる


見知らぬ大地の


匂いを運ぶ


風に



我が心


風に乗せて


届けと願う


見知らぬ人


親しい人


あまねく全てに



我が想い


風が運ぶ


密やかに


軽やかに


そっと気付いて欲しい



彼の人が


貴方が


君が


そして


僕が



 「 風送唄人 」  (風が送る人の唄を)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネット小説ランキング>詩集部門>「風のうたう謡いの集」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ