No.001〜No.005
こつこつと書きとめて、某ゲームサイトのブログ上で発表したものです。
多くの人の眼に止まって欲しくてこちらに上梓することにしました。
No,001
君の歌が聴こえる
小さく儚く密やかに
僕も歌を歌うよ
君の歌に重なるように
重なり合った歌
大きく高く軽やかに
空に響いていく
いつまでもいつまでも
題 「 ユニゾン 」
No.002
水面の煌めきに目を細め
森の緑に心を洗う
そして僕は思い想う
僕の傍に君が居ればと
星の煌きを空に見て
風の音を歌に聴く
それで静かに想い集う
なぜに僕の傍に君が居ないのかと
世界が変わったのか
いや
僕が変わってしまったのか
一人で見る世界は
淡く儚く淋しげに映る
君と見た世界が懐かしい
「 離残情 」
No.003
荒れる海を見ていた
荒れる心のままに
天に輝く月を見ていた
傷ついた心のままに
自然は鏡
人の心の奥底を映す
人は自然に
自分の心を感じる
川の流れを見て
森のざわめきを感じて
風に吹かれて
心を巡る
「 心鏡 」
No,004
夢を見た
天に月が輝き
冷たく冴える月光に照らされ
草原で歌う人を
何の音も聞こえない
でも心打つ
夢だと解ってるのに
どんな歌を歌っているのか
どんな顔を浮べているのか
わからない
ただ
物悲しく映る
触れない世界
蒼く冴えた月光に
照らされている人を
ただ月だけが見ていた
「 月光唱夢 」
No,005
世界は生まれ変わる
一日一日と
夜から朝に変わるときに
変わらない時間がないように
永遠なんて在る訳ない
なのにどうして
人は
人が作った区切りに
溺れ堕ちて行く
1週間・1月・1年と云う区切りに
永遠なんてあるはずがない
でも追い求める
人はなぜ区切りに囚われてゆく
そしてなぜ一日一日を見ないのか
未来を見ることは悪いことではない
だけど日々を見つめないと云うのは
未来と現在のつながりを断っていることに
気づかないのか
世界は日々生まれ変わってる
夜から朝に変わるときに
「 日々世見 」