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閉ざされた時の中で

作者: いまいまい
掲載日:2017/01/29

本を読む、書くのが好きなものです。今回が初投稿です。1日で書き上げたので、少々雑なところがあるのが申し訳ないと思っています。

初投稿なので、あたたかい目で見て貰えると嬉しいです。

おれはいま、動かない時間の中にいる。

どういうことだって?おれはついに人類の夢だった時間を止める機械を作ったんだ。中学から独自に計画を練り、たった1人で作り出した。23歳の若くして天才になった男とよくたたえられた。だかおれはそのかがやける世界をすてた。呆れたからだ。人に。おれが機械を作ったと同時に周りの奴らの態度がいっぺんした。今まで、ネクラだのきもいだの、散々馬鹿にしてきたのに、おれが成功すると、すばらしい!仲良くしてくれ!!とひょこひょこしやがって!

おれは時間の中に閉じこもることにした。時間を止め、全てが停止した世界でのんびり過ごそうと。


おれはたった1人のこの世界が大好きだ。



1、

おれは今、1人ソファーの上で背もたれにのたれかかり、天上を見つめていた。

この世界にいて、もう10年がたつ。この機械は、時が止まっても意識と神経の一部を使うことのできるものなので、内蔵は一切動かず、筋肉も疲れない。エネルギーを使わないのでなにも飲まず食わずなので食料に困らず、いくらでも生きられる。まあ、気分的には永遠に幽体離脱しているような感じだ。

時を止めてから、1年から3年目はいろんなところにいった。飛行機や電車など、交通機関はすべて動かないので、ひたすら歩いて回った。身体は疲れないので止まることも休むこともなく、好きなとこにいった。海岸や山に森。とにかく美しいところを見に行き、止めた時間は夕暮れなので、どこに行っても綺麗な夕焼けが見れた。幼いころ、夕焼けをみて、この時間が永遠に続けばいいのに。と思っていたので、まさかほんとになるなんてな。と苦笑いした。


しかし、4年目からはすべてに諦き、ひたすら自分の部屋に閉じこもり、ぼーっとする日々が続いた。かと言って時間を再び動かす気力もない。おれは生きているか死んでいるのかわからない生活をしていた。


そして今日もソファーに座り、無気力にひたすら天井を見つめていた。

ああ・・・おれはこのまま永遠にここにいるのか。それも悪くない。


人も鳥も、おれ以外はなにも動かない。


はずだった。


それは突然訪れた。


ぎぃぃぃ・・・


突然おれの部屋のドアが開いた。長いこと自分の出す音しか聞いていなかったので、死ぬほど驚いた。

開いたドアを見ると、1人の男が立っていた。

「だっ誰だ・・・・・・!?!?」

男はぺこりと頭を下げ、薄気味悪い笑顔を浮かべた。


「私めはミッチ。時の番人でございます」


2、

おれは唖然とした。おれしか動かないはずの世界で、おれ以外の人間が動いている。しかもそいつはスーツにネクタイ、この部屋には明らかに異質な存在だ。

「なっ何者・・・というかなぜ動ける・・・」

というとそいつはやれやれといった顔で、


「そんな怯えなくてもよろしいのに〜。私は時の番人っあっこれは言いましたね」


ふふっと鼻で笑う。不気味だ。なんなのだ。ほんとに。

「なんのためにきたんだ、そもそもミッチって名前はなんなんだ、」

「名前なんてどうだっていいんですよ、これはさっきグーグルで検索しました」

よく喋るヤツ。。

「私は時間を止めるという違法行為を止めに来ました。生き生ける者、時間に従わなくてはならないのです。止めるなとあーーーーりえない!!!!しかし、ここを突き止めるのに、10年もかかってしまいました・・・なんたる不覚・・・」

そういうと頭をかかえた。おれはいきなり叫びだすもんだからとても怯えた。頼むから大きい声はやめろ・・・といやな顔をすると、気づいたようで、

「失礼、取り乱しました」

と一礼した。

そして、「今回はあなたに時計を元に戻すよう、お願いに参りました」

と、ニコッと笑う。

「嫌だ!!!!」

今度はおれが怒鳴った。反射的に。自分でもこんな声がでると思わなかった。

やつは顔色一つ変えずニコニコわらう。

「そういうと思いました!今回はまさひこさまが、この時間を出ようと思うようサポートしに参ったのです」

おれは鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。

「はぁ!?おれはこの時間から出ない!!絶対!!てかなんでおれの名前知ってんだ!!」

「まあ、そう言わず!少し私についてきてくださいますか?」

強引に会話を終わらせるとそいつは、入ってきた扉をしめ、もう一度開けた。すると、おれが見覚えのある、世界が広がった。

「おれがいた・・・教室」

紛れもなく、おれがいた1ー3の教室だった。おれの部屋のドアは、教室のドアに変わっていた。当たりを見回すと、壁にはしっかりとおれの名前がはってある。

「どうやって空間を変えた・・・?」

「そこは時の番人なので、多めに見てください。」

またニコッと笑う。

いくらか経つと、子供たちが入ってきた。おれ達は見えていないらしい。

「これはまさひこ様の閉ざされた記憶の中でございます。」

唖然。口が閉まらなかった。思考も停止した。

「おっあれが中学のまさひこ様ですね!!」

おれだ。中学のおれだ。周囲を憎み、睨んでいるおれ。当然友達なんぞいない。

「やめろ・・・もう戻せ」

そいつは聞かない。

「なぜお友達がいないのでしょうね・・・探ってみましょう」

そして扉をしめ、もう一度開けると、もとのおれの部屋の前に戻っていた。

やっと終わったと思ったら、

「見た目はあまりかわらないのですね」

なんだと?どういうことだ?と思ったら、ランドセルを背負った小学生のおれが階段を駆け上がり、おれの部屋に入ってきた。気づくと当たりも変わっていた。マンガが積み重なっている。

「アレがまさひこ様のお友達だった方」

小学生のおれに続いて、3人組が走ってきた。もとおれの親友たちだ。3人は部屋の真ん中に寝っ転がると、持ち込んだお菓子の袋をあけ、積み重なったマンガを読み始めた。よく笑っている。

「あらら、険しい顔で」

気づくとおれは歯ぎしりしていた。もと親友たちを睨んで。

「まだ仲良しですね、どういうことでしょう」

そしてまた開け閉めする。すると、外が雨の降っている、おれのうちの玄関に繋がった。

「どうしておれを無視するんだよ!!!どうして嫌うんだよ!!答えろよ!!」

玄関の先で濡れながら中学生のおれが怒鳴っている。目線の先には3人がいる。

「これはどういうシチュエーションで?」

「・・・これはおれの家の前にあいつらを呼び出したんだ。そしたら途中で雨が降ってきた。」

中学のおれは泣きながら叫んでいた。3人は、見下したようにこちらを見ている。

「お前が気持ち悪いからだよ。クラス変わったのに休み時間ごとにおれらの教室きやがって。みんな迷惑してんだよ。」

「・・・それにお前がおれらを見下してるからだ。できるからってそんなにお前は偉いのか?」

「学校来なければいいのに」

中学のおれは泣き崩れた。冷たいコンクリートの上に。それを見るおれも唇を血がでるほど噛んだ。涙も出てきた。

「なるほど。あなたのしつこすぎる性格が、親友を、敵へと変えてしまったのですね。まあ友達も友達ですが・・・それで学校に行かなくなったと。」

おれは頷く。

「しかし、あなたは知っていますか?家族はどうしていたのかを」


3、

再び扉をしめ次は思い切り開けた。するとまた玄関。ただ今回は外ではなく、中側に開いた。家の中はしずまりかえっていた。その中ですすり泣きが聞こえる。音元はリビングにいた。ははだ。

「どうしてまさひこは・・・どうして・・・?私の教育がいけなかったからダメになってしまったの??どうしてなのよ・・・」

祖父の葬式でも泣かないははが泣いている。これは見たことがない。

横で妹がははの背中をさすっていた。

「くそ兄貴・・・親不孝にもほどがあるよ。中学から休んで高校も大学もいかないなんて。」

妹の顔は喧嘩した時のおれの顔にそっくりだった。歯ぎしりし、睨んでいた。おれは胸が苦しくなった。

「申し訳ない・・・おい・・・もう頼むから・・・やめてくれ」

「そうやってまた逃げるのですか?」

道化師のようなミッチの顔が急に険しくなった。そして私の目をまっすぐみた。

「いま見ているシーンは、あなたは見たことないのではありません。記憶から消したのです。現実から目を背けたから、覚えていないのです」

「うるせえ!!!!!」

おれはミッチの顔面を殴ろうとした。しかし、ミッチは片手でおれの握りこぶしを止める。

「物理攻撃は効きませんよ。なんたって時を自由のままに操れる、時の番人ですから」

なんだってんだよ・・・

「いいですか?あなたは現実から逃げたから、この時の止まった世界に閉じこもっているのですよね、そして永遠にいてもいいと思っている・・・」

数秒の沈黙。そして

「ふざけるな」

おれは発する言葉もなくなった。ただただ聞こえる音を耳で拾う。

「何事も永遠などないのです。私でさえも。このままあなたが意識だけで永遠に生き続けようとしても無理なのです。だんだん意識は消えていき、生にすがりつく、ただの肉塊と化します。そうなったらあなたは本物のくずです。」

「だがしかし!!!まだ間に合う!!まだあなたの人生は始まったばかりだ!!100歳まで生きるとして、まだ人生の5分の1しか使っていない!!!あと4分の1も残っているのですよ!?あと4分の1をこのまま同じような人生を続けるつもりですか??家族を、周囲を不幸にしたままでいいんですか??」

「さあ!!!自分の力で扉を開けるのです!閉ざされた時を!!再び動かせ!自らの手で!!!」


おれは手に力が入った。そうだ。残りの人生棒に振りたくない!!自らの手で時を動かすのだ!!!


そしておれはドアノブに手を伸ばし、勢いよく開けた


4、

気がつくと、ソファーの上でもたれかかっていた。近くの扉をみた。開く気配はない。

おれは23歳、フリーター。10年間ニートだ。

今日も何もせず、天井を見つめ、眠りについていた。





しかし明日は違う。





おれは久しぶりに家の玄関を出た。


この話は少し実話を混ぜていて、私の兄を主人公にみたてて書いています。

こんなに雑な文を読んでいただき本当にありがとうございました!!

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