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チラチラッポーッポー

チラチラッポーッポー

 何処からか張りつめた空気さえも一瞬にして拍子抜けする様な変な音が聞こえてくる。この音は何だろうか。楽器? 奇声? 幻聴? 幻聴だとする、とうとう頭が壊れた事になるので、その案は無しにして、脳みその押し入れの中に入れておく。現実逃避は常にしているが、現実世界からまでは逃避していない。うん、多分。

チラチラッポーッポー

またまた聞こえてくる。今度は頭の中で響いて、その残響音が今も骨に音が染み入り、耳から離れない。うん、これはアレだ。夢だ。寝よう。

チラチラッポーッポー

寝ているはず。ここは夢の中。夢を見ている人間だけの世界。それなのに聞こえてきやがる。何なんだこの音は! 何なんだよチラチラって! あれか、これを聞く人間の脳に染み込み、精神錯乱させる兵器か。そうだ、兵器だ。敵国はA国! そうだ、A国に決まっている。早急に核ミサイルをA国に発射して、世界の平和を! これを聞く人間全てに平和を!

チラチラッポーッポー

目が覚める。目の前には白い天井と壁に囲まれている。頭上で何人かの白衣を着た人間が何やら話し合っている。内容は分からないが、その話を聞くうちに何だか眠くなってきた。そしてもう一度寝付き、意識が脳の奥底へと落ちていった。

チラチラッポーッポー


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