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シェイク マイメード

作者: みつ
掲載日:2014/02/08

「俺が、やってみるよ」


昇は、そう言って選挙カーに向かった。その政治家の噂は、こんな話だった。



他人のツキを奪うというのだ。


奪い方は、握手だ。


握手した相手のツキを奪うのだ。


彼が、政治の表舞台に立ってから、もう何年も経つが彼は、まだ鰻登りの勢いだった。


ネットの噂では、彼は、自分より能力の低い者からしかツキを奪えないということだった。



昇は、大学の友達と、この噂を検証した。


テレビで彼を見たり、彼の出版した本も読んだ。



昇は、その政治家より自分が優れていると判断した。



そして、今、彼の選挙カーの近くにいる。










昇は仲間と、一緒だったが、何故か皆、彼と握手をすることを躊躇った。

(始めの場面に戻る)



昇は選挙カーに近づき、彼に握手を求めた。


快く、応じてくれた。


昇は、仲間の元に戻った。仲間は、口々に身体に異常がないか、聞いてきた。


特に異常は、なかった。


また口々に言う。


「デマだったな」


「クダラねぇ」


そう言って流れ解散した。昇は、自分のアパートに帰ることにした。


皆と別れた時、何故かドッと疲れが出た。


アパートの前の自販機で缶コーヒーを買う。


ルーレットがスタートして「アタリ」になった。昇は、初めてのことでアタフタしていると、押してもいないのに同じコーヒーが出た。

昇は、両方の手に缶コーヒーを持ち、自分の部屋に向かった。



昇は、笑った。あの政治家をテレビや新聞、ネットで見るたび、もっと笑えるような気がした.

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