表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

RPG

■RPG-1


 言われたとおりに更衣室でシャワーを浴びた後、着替えがない事に気がついた。同時にドアをノックする音が響く。

「大友修平様でいらっしゃいますね」

 ドアの外にはかしこまった態度を取る老紳士がいた。

「山岸玲子様からの「申請」を承っております。こちらをどうぞ。」

 そう言って、いかにも執事でございますといった風情の老紳士から立派に仕立てられた制服を渡された。「うむ御苦労、セバスチャン」と言ってしまいそうになる。

「これは?」

「私どもで仕立て直した当校の制服でございます。」

 ワイシャツに袖を通してみると、ノリがしっかりきいている。新品だ。

「ありがとうございます」

「では、こちらに。昼食の準備ができております」

「あの」

「なんでございましょう」

「なんだか、周りがうるさいような気がするんですが」

「ああ。ご学友が更衣室を使えなくて騒いでいらっしゃるんです」

「は?」

 俺はセバスチャン(仮)に思わず聞き返した。どういうことだ。更衣室から外に出ると、周りは阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。屈強なSPが更衣室の周りを囲み、周りには誰ひとり立ち入れない。更衣室の入り口には「第145回 祝!大友修平君 いじめ被害!」と書かれた垂れ幕が堂々と張り出されている。ドア前の張り紙には「本日は大友修平君が使用するため1日貸し切りです。」と書かれている。俺は、自分の顔がものすごい熱を持っているのを感じた。

「おい、大友、どういうことだ!」

 クラスメイトが叫んだ途端、俺は更衣室の中に引っ込んだ。

「山岸はどこにいったんだ」

 俺は、セバスチャン(仮)に叫んだ。

「こちらでございます」

 セバスチャン(仮)に案内されるまま進むと、更衣室の別の部屋に山岸がいた。

「どうなってるんだ」

「どうなってるって、更衣室は貸し切りなんだから他の人間は使えないってあたりまえじゃない」

「だけどなぁ」

「うるさいわねぇ、わかったわよ」

 そういうと、山岸は更衣室の出入り口の扉を開けた。仕方なくついていく。

「はい、みなさん注目!」

 怒号が渦巻く更衣室前、俺と山岸は怒れるクラスメイトの前にいた。

「本日、私が更衣室の1日使用権をフェイスマッシュ上で獲得しました!」

 あたり一面、怒号で包まれる。

「ですので、みなさんは今日はほかの教室で着替えてきてください。と言いたいところですが、私もクラスの一員です。クラスのみなさんのために!ここで一時利用権を販売しまーす」

「更衣室はみんなのものじゃないか」

 クラスの優等生、後藤賢治が言う。

「わかってないわね。利用権を購入した以上、この更衣室は今日一日私のものなの。このフェイスマッシュ上の取引は他のすべての商取引、契約関係よりも優先される。学校の授業で習ってるでしょ。それがいやなら私から使用権を購入すればいいわ。」

「いくらですか?」

 女子普通グループのリーダー、山田さくらが言う。

「20万ギル。購入金額以上のリターンがないと販売はできないわ。投資の鉄則よね。今のクラスの人数が39人だから、一人6,000ギルでいいわ。」

 そんなやり取りをしている中、騒ぎを聞きつけて、教師たちがやってきた。

「おい、なにやってるんだ!山岸、お前がやったのか」

 ひときわ声の大きい体育教師が叫ぶ。

「あ、先生。こいつら、買い占めてる更衣室を使わせろとかうるさいんで」

「はぁ?お前、何言ってるんだ。更衣室はみんなのものだろ。それに、「大友修平君 いじめ記念」ってなにふざけてるんだ」

「またまたぁ。先生もどうせ、見て見ぬふりをしてたんでしょ。で、この根暗男にもいじめられる原因があるとか職員室で言っちゃったりして。いじめ問題の一つも解決できない無能教師にそんなこと言われたくないわ」

 そう言って、山岸はフェイスマッシュ上の過去ログを見せる。

【2043/5/20 22:30 岐阜市教育委員会株の50パーセントを購入】

「あー教育長だしてくれる?うん、私。昨日、おたくの株50パーセント買い占めたんで。は、聞いてないって、なにそれ。ブック確認しろよ。うん。うん。とりあえず、今私の目の前にフェイスマッシュのシステムを理解していない教師がいるんだけど、おたく、どういう教育してるの。そんなんでちゃんと教育できるの?いやいや、そうじゃなくて。私が言いたいのは、株主として、そんな人間がいる組織に投資するわけにはいかないってことなのよ。つまり、経営改善のために、教育長以下、トップの入れ替えが必要ってことね。いや、だからそういうことなのよ。うん、うん。え?教員ID?」

 そういって、メモを取るジェスチャーをする山岸。俺はブックを取り出し、目の前の教師、山田哲也の教員IDを山岸に伝えた。

「うん。じゃ、そーゆーことで」

 その場にいた人達は、全員、固まっている。静まり返った空気を壊したのは、体育教師のブックだった。

「は、校長!はぁ、ですが。いえ、そういうつもりでは。私もフェイスマッシュの趣旨はよく理解しております。けしてシステムを否定しているわけではありません。はい。承知しました。」

 こうして、体育教師は職員室へと帰って行った。

「あーあ、また無駄金使っちゃった。」

 呆然とするクラスの面々。

「で、6,000ギル、払う?どうする?」

 最初に手を挙げたのは、後藤賢治だった。


■RPG-2


 激動の一日が終わった。一体俺が何をしたっていうんだ。あの女は俺に何か恨みでもあるのだろうか。「祝!いじめ記念」って何の罰ゲームなんだ。家のドアを開けると、罰ゲームの張本人がいた。茶色のおしゃれなメガネをして、タイトなパンツスーツを着ていた。何のコスプレだ。

「遅いな。」

「遅いなってアンタ……ここで何してんだ」

「あんたを待ってたのよ。昨日は逃げられたからね」

「はぁ?カギはどうしたんだ」

「空けてもらった」

 そういうと、山岸玲子はブックの画面を見せた。

【申請を受け付けました あなたに「見えざる手」のご加護がありますように! -5万ギル】

 崩れ落ちる。

「で、何の用事なわけ?」

「昨日言ったわよ。私はあんたの「ソーシャルキャピタル」を増やすために私はやってきたんだ。学校では有象無象達に邪魔されたからな。私も隣に住むことにした。これからはみっちりフェイスマッシュの使用法を学んでもらうぞ。」

「はぁ?何考えてるんだお前。そもそも、お前社会人だろ。社会人のおばさんが学校に入っていいのかよ」

 そう俺が口走った瞬間、山岸が一瞬、学校で仁科達に見せたのと同じ顔をみせた。その瞬間。一閃。山岸が放った蹴りは俺の横1ミリの場所を正確に打ち抜いていた。

「私はあんたと同い年よ。ただ、一足お先に「上場」してるだけ!」

 怒った顔で山岸が言う。

「あんたも飛び級できるって事ぐらいは知ってるでしょ」

 年二回の全国統一の学力テストで上位10パーセントに入ること。それが飛び級するための条件だ。俺たちのゴールは大学4年相当。大学を卒業する資格を持つか、25歳になること。そうなって初めて上場できる。それまでは「非上場」つまり、未成年として扱われる。非上場では就職はできないし、住宅ローンを組んだり結婚するもできない。上場することはつまり大人になるということなのだ。

「わかった。とりあえず俺はどうしたらいいんだ」

「まず、あんたのアカウントを確認させてくれ」

 ブックを開き、俺のアカウントを確認する。

「フォロワー4人って……サーバーは、エラトか……」

 フェイスマッシュは3台の巨大サーバーによって運営されている。カリオペ、エラト、タレイア。これらはそのまま各サーバーに所属するアカウントのコンシェルジュとなる。

「あんた、アカウントの「明細」みせてみなさいよ。」

 ブックを開いて、自分のアカウントの明細を見せる。明細とは、アセットの「資産」と「負債」の事だ。つまり、アセットは明細の合計、という事になる。俺の場合、資産が年齢×10万ギルの基本値が160万ギル。現金の預金が約100万ギル。フェイスマッシュ上の友人、フォロワーが4人だから4000ギル。英語検定が3級で1万ギル。自転車の運転免許が5,000ギル。対して、負債が80万ギル。これは、当座の生活費として使っている。その利率1パーセントの30年払い。学生ローンだから、その利率は非常に良心的なものだ。

「やっぱり。あんた、フェイスマッシュの基本的な機能やゲームの構造をまるで理解してないわよね」

「え、フェイスマッシュなんてみんなが使ってるし、使い方ぐらいわかってるよ」

 山岸の眼光が鋭く光った。

「だったらアセットになってないわよ。どうせ、そんなことだろうから今日はフェイスマッシュの基本的な構造をレクチャーするわよ」

「はぁ」

「「はぁ」、じゃなくて「はい」。返事はハキハキする!」

「はい」

 それじゃ、と言って山岸はブックを起動させた。フェイスマッシュのメイン画面が現れる。

「まず、基礎の基礎から。フェイスマッシュには主に3つの機能があるって知ってる?」

「えーと、まずはアセットの機能だろ。他には……?」

「やっぱりね」

 勝ち誇った顔をする山岸。なんて憎たらしい顔なんだろう。思わずその顔をつねりたくなる。そんなことをすれば自分が蹴り殺されるのは間違いないだろうが。山岸がブックを操作すると、巨大なスクリーンが部屋に設置され、そこにフェイスマッシュの画面が表示された。いつの間にこんなものを搬入していたんだ。

「フェイスマッシュは基本、3つの機能があるわ。一つはあんたが言った通りアセット。各アカウントのアセットの管理と「申請」を行う。もうひとつがタイムライン。これは各アセットの行動やログが表示される。アカウント同士で交流するのが主な機能ね。そして最後が「トレード」。これは「株式」を売買するために使用されているの。まずはアセットから説明するわ。フェイスマッシュの一番基本的な画面ね。ここに、アセットの合計額と明細が表示されてる」

 そんなことわかってるよ、と言おうとして驚いた。山岸玲子のアセットの合計額は2億ドルを超えていたのだ。恐らく、同年代の中でもトップ、いや全国民の中でもかなり上位に入る金額だろう。

「明細には資産と負債があるっていうのは知っているわね」

「資産が収入、負債が支出ってことだろ」

「まぁ、60点ってところね。資産は収入というか「将来、収益をアカウントに与える可能性のあるもの」なの。例えば人脈とか、資格とか、もちろん現金とかね。そうしたものの「現在の価値」の合計が資産なの。一方で負債は逆で「将来、損をアカウントに与える可能性のあるもの」ね。学生ローンや電子マネーで商品を買った代金などね。資産から負債をひいた差額が「純資産」になる。この純資産をいかに増やしていくか、というのがこのゲームの基本のルールなの」

「でもそれって純資産がマイナスになることもあるってことだよな」

「そう。持っている資産よりも負債の方が多くなった場合、そのアカウントは「債務超過」状態になる。これは結構危険な状態ね。この状態で9月と3月の「決算」を迎えてしまうとそのアカウントは「破産」する」

「破産するとどうなるんだ」

「いい質問ね。破産するとそのアカウントは抹消される。上場しているアカウントの場合は「整理ポスト」に一旦うつされた後、アカウントが抹消される。アカウントが抹消された場合、その「本体」は国営の勤労奉仕隊として強制労働させられる。勤労奉仕隊っていうのは……うーん、ま、いろんな仕事をしてる人たちってことかしら。これがこのゲームのゲームオーバー」

 ブックを操作しながら山岸は言う。

「ゲームオーバーだからといって、コンテニューができないわけではないし、まぁ、なんとかなるわよ。」

「試しに整理ポスト入りの銘柄を見てみるわね」といいながらブックを操作する山岸。その先には、たくさんのアカウントの残骸が残っていた。それぞれのアカウントには100万ギル、200万ギルといった買収金額とともに各メンバーのPRコメントが載っていた。

「ま、極力関わりあいになりたくないところではあるわね」

 そう言って、山岸はもうもう一度自分のアセットのメイン画面に戻った。

「で、こっからが重要だからよく聞いてね。さっき、「このゲームの基本ルールは純資産を増やすことだ」って言ったわよね」

「ああ」

「じゃあ、純資産を増やすにはどうしたらいい?」

「資産を増やすか負債を減らす」

「そうね。原理的にはその2つしか方法はないわ。ただし、2つを両方同時に行わなければ意味はないの。例えば、資産を増やすだけなら誰だってできる。借金をして家なり株なりに投資すればいいんだから。1億ギル使って家を買っても、その1億ギルが全部借金だったら負債も同時に増えているので意味はないの」

「なるほど。つまり資産を増やしながら負債を減らさなければいけないってことか」

「そう。そこで問題になるのが資産の中身よ。資産は主に3つに分けられる。スキル、株、現金ね。スキルっていうのは免許や資格のように一度取ってしまえば基本的に価値が減らないもの。フォロワーだって、フォロワーの数が増えたり減ったりすることはあるけど、フォロワー一件につき1,000ギルっていうフォロワーの価値自体はかわらないの。現金はその名の通り、現金の預貯金のように電子マネーとして使用できるものね。例えば、タイムライン上のツイートや写真につける「good」ボタンは一度押されると1ギルもらえるわよね?」

「あれは、押した人が押された人に1ギルあげるっていうシステムだろ」

「そう。ただしあれはアセット上の現金を移動させるシステムなの。あんたのアセットでいえば100万ギルの中から出されるわけ」

「なるほど」

「スキルや現金は「すでに確定した資産」だから、よほどの事がない限り減ることはないわ。英語検定3級のスキルが1万ギルの価値っていうのはそうそう変わることはないの。問題なのが株ね。これはトレードの機能にも関わってくるんだけど。トレードってどんな仕組みかわかってる?」

「昼間、あんたが教育委員会を買収したような事だろ」

「まぁ、そうね。基本的に日本国にある全ての事象は上場と非上場にわけられる。個人やサークル、会社、公的機関だって全て上場と非上場にわけられるの。昼間の教育委員会のような公的機関は、ほとんど株式を公開している。例えば、サークルに参加する場合もそのサークルの株を買わないと参加できない。非上場のサークルにはその会社に何かのツテがないと参加できないわよね。個人の場合も同じで、公開している株式に買い手がつけば飛躍的にアセットを伸ばすことができる」

「よく、東都大で主席だった人の上場が話題にニュースになったりするよ」

「そうね。アセットが多い人が新規で上場するってなると一種のお祭りよね。10パーセント以上の株を買い占めることで就職することになるけど、アセットが多い人はどこの会社でもほしいから奪い合いみたいになるわね。もっとも、ほとんどの人はそんなことないから自分で会社に売り込んでるんだけどね。で、上場しているわけだからその株には株価がついてるわよね」

「それはそうだよな」

「その株価はどうやって決まるのかしら?」

「それは、買う人が多ければ高くなるだろ」

「そうなの。じゃあ、買う人が少なくなったら?」

「株価は下がる」

「そう。つまり、株には値下がりのリスクがあるの。10ギルで買った株が1,000ギルになればいいけど、1,000ギルになった株が10ギルに値下がりしてしまう事もある。そうなってしまうと、収支としてはマイナスよね。そうなったら株を売り払うか、いつか株価が上がる日を信じてその時まで塩漬けにするかどちらかしかないわ。人気のあるサークルに参加するにはそれなりのアセットを支払わないといけない。だけど、その株価は「現時点での価値」を表すものでしかないの。そして、未来がどうなるか分かる人はだれもいない」

 俺は黙るしかなかった。

「これでアセットの基本的な仕組みは説明したわ。あとは「申請」について。「申請」のやり方はわかってるわよね?」

「ああ」

「「申請」はコンシェルジュに話しかければいいだけだから、やり方がわからないっていう人は多分いないと思うけど、「申請」について注意しなければいけないのは1つだけ」

 そう言って、山岸は過去ログをディスプレイに映し出した。

「これは、私があなたの学校に行くために行った申請よ」

【岐阜県立祁山高校に入学 あなたに「見えざる手」のご加護がありますように! -1,100万ギル】

【2043/5/20 22:30 岐阜市教育委員会株の50パーセントを購入】

【2043/5/21 11:30 祁山高校校長を接待】

【2043/5/21 15:00 祁山高校への入学書類を準備】

「これは、コンシェルジュの活動ログか?」

「そう。単純な「申請」だったらここまでする必要はないんだけど、複雑な「申請」であればあるほど、膨大な活動ログが必要になる。これがどういうことかというと「申請」してから実際に実行されるまで時間がかかるの。複雑な申請であればあるほど時間がかかる。コンシェルジュは万能じゃないのよ。同じ理由なんだけど、例えば、あんたが私にカップラーメンを買いに行かせようとして「申請」したとするわよね」

「そんなこと、お前が受けるとは思えないけれど」

「まぁ、そんなこと言うなら、蹴り殺すけれど。一度やってみて」

 そう言われて俺はエラトに「申請」した

【マスター、何かご用ですか?】

【@JUDY に信長製麺のカレーラーメンを買いに行かせる】

「申請」完了。数秒でコンシェルジュからの返信が返ってくる。

【申し訳ありません 現在のマスターのアセットでは申請を受け付ける事はできません 不足分のアセットの借入を行いますか?】

 「NO」のボタンを押す。

【申請ありがとうございました あなたに「見えざる手」のご加護がありますように!】

「これってつまり、俺があんたにお使いを頼むには260万ギル以上必要って事なのか?」

「そういうこと。だけど、私があんたに同じことを頼んだらどうなるのかしら?」

 フェイスマッシュ上にコンシェルジュからの申請が送られてきた。

「信長製麺のカップラーメンを買って @JUDY に届ける 1,000ギルでオファーが来ています このオファーを受けますか?」

 仕方なく、俺は「YES」のボタンを押して近くのコンビニへと走る。

「つまり、あんたが俺に頼む場合は1,000ギルしかかからないってことか」

 信長製麺のカレーラーメンをすすりながら、続きを話す。

「そうね。アセットが高額であればあるほど、その人に影響を及ぼす「申請」をするには大量のアセットを消費する」

「ちなみに、さっきのオファーを断ったらどうなるんだ?」

「どうもしない。もう少し高い金額で再度オファーされるか、他の方法、例えばあんたの弱みを握っている誰かに頼ませたりする」

 なるほど。

「さ、今日は一生懸命レクチャーしたから疲れちゃった。それにしれも、このチョイスなかなかいいじゃない。カレーラーメンはここのが一番うまいわよね。麺とスープのバランスが絶妙だし、スープに刻み玉ねぎが入っているのがいいわ」

 確かに、信長製麺のカレーラーメンは俺の大好物だ。だが、一体誰がカップ麺のうんちくを語れと言ったんだ。だが今は、そんなことはどうだっていい。ただカレーラーメンの濃厚なスープに身を委ねたい。

まだまだ続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ