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1ヶ月後消える僕の全て  作者: 桜井 雪
第一章 始まり
6/30

第四話 (3日目) 「学校に着く」

学校に行くまでの道で、僕と彼女は喋った。

最も、僕は首を小さく振った程度で、内容も聞いていないし、殆ど此方側が話すこともしていないが。


まあ、兎も角、”人”と話すのは久しぶりだ。


僕の過去を知らない人と話すのは初めてだけど、此方の方が、とても気が楽でいい。


.........などと思っているうちに、学校に着いてしまった。

僕は校門の前で立ちすくんでしまう。

だって…………

いや、進まなきゃ、いけない。


が、彼女も入らない。


、、、、、、だめだ。気まずい。


もういっそのこと、学校に入ってしまおう。

入ったら、行動するしかないのだから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私はなんて悪い人間なんだろう。


自分自身に“自信”を持てたのは何時が最後だったろう。


人間関係が上手くいか無くなったから、相手に悪気はなかったろうから、引っ越した。

そして久しぶりに学校にきた。

そして、着いてしまった。

私は、もしかすると、自分も学校に行く事ができるのではないか、そう思った。

そう、訳のわからない、驕りである。

自分の妄想に溺れていた。

だから、私は、今までの様に失敗に終わらないようにしに来たのではないのか?

同じ運命なのだろうか。

またもや過去と同じ過ちを、繰り返さねばならないのであろうか。


僕は、

私は、

そして一歩、踏み出した。


が、学校の部屋の電気がついておらず、カーテンが締まっている。

どう言うことであろうか。

僕はバックのチャックを開け、年間行事予定表を取り出した。

6月、、、、、、3日、

えっと、、、、、、

「昨日、の音、楽祭の、振替休日に、つ、き休、校日」

無駄足を運んでしまったようである。

通学路に同じ学校の人を彼女と僕の2人しか見ていない時点で気がつくべきだった。

、、、、、、帰ろう。

僕がUターンしようとしたその時、彼女が僕の腕を引っ張って言った。

「学校、入ってみない。」

確かに、校門は何かの部活が今日もやっているのか、それとも別に理由がある為なのか、無造作に開いている。

然し、僕達が中に入ったところで何もない。

今日のところは帰ろう。

そう、帰った方が身の為だ。

「入ってみたらどうだ。」

何故?入っても意味がないのに?

僕が今学校に入る必要性がどこにあるっていうんだ。

「無理強いはしないがなあ、人がいない中で学校内に入られるかどうか、試してみてはどうだ。」

「そんで、行けるんなら友達も出来たことだし?明日も学校に行ったらいいじゃないか。」

と、もだち、、、、、、

僕に彼女をそう呼べる資格は、権利はあるのだろうか。

そもそも、彼女はこんなのと連んでいて楽しいのであろうか。利益でもあるのだろうか。

怖くなってきた。

マルクスはああいうが、この世界に未練を残そうと、思い出を残そうと、僕は知らない。

帰ろうと、後ろを向くと彼女は僕の制服の縁を掴んでいた。

何と、、、、、、言えば、、、、、、いいのか?

今は目を合わせる気にもなれない。

後ろに、、、、、、は、道が狭くて進めない。

自転車があるし。

仕方ないから、学校の中に取り敢えず進もう。

この状況、完全にマルクスが仕組んだのではないか。

そうである可能性大だ。

腹がったった。

マルクスは僕に何も言ってこなかった。

都合の悪い時になると、いきなり口数が減るのがマルクスの癖だ。

そして、姿も、見えない。

如何にも其処には空気しかありませんよ。

と、でも言うような空虚である。

空気、空虚、、、、、、寒い。

、、、、、、いや、天気は良いんだがな。

暑いし。

いやいや、僕は何一体要らないことばかりうだうだ考えているんだ。

もう決めた。

どうなったって知らない。

天使とか、死神とか、もうどうだって良い。

だって僕は、もうすぐ死ぬのだから。

もう、何も怖いことはないのだ。

僕の余生は燃え尽き様とするマッチの炎だ。

マルクスを信じた。

そうだ、僕はもう考えない。

何十年前から同じ場所に佇み続けたのであろうか。

古ぼけ、錆た、その門を、僕は足跡を残さない様にして潜り抜けた。


門を潜るだけが問題ではなかった。

そうだ。

校舎と門の間には広大な土地が広がっているのであった。

絶対こんなに広さ要らないだろ。

まあ、其処はさておきだ。

取り敢えず片付けよう。自転車を。

、、、、、、何処だ?

「あっ、あっちじゃない?」

咲が言った。

よ、まれた?

いやいや、まさかな。

それよりそうだ。すっかり忘れていた。

駐輪場は門を潜り抜けた先、すぐの左側である。

よく見つけられたな。

という関心とともに、彼女が僕の制服から手を離していることに気がついた。

じゃあ、帰れる?!

よし。

帰ろう。

ふと声が聞こえてくる。

マルクスだ。

「ちょっと待て。

“俺様のおかげ”で、ここまで来られたんだ。

さっさと中まで入れ。

俺様に労働力の無駄遣いをさせるようもんなら、、、、、、」

ああぁぁ!

うるさい、煩い、五月蝿い。

鬱陶しい。

ああ、もういい。

行けばいいんだろ。

嫌々、僕は後ろに向かおうと引いた足を手前に引き摺り戻した。

何故、僕はあの時引き返す事を選択しなかったのか。

やはり、人生は失敗で出来ている。

取り敢えず、自転車を置きにいく。

明日さんは(僕に彼女のことをそう呼ぶ資格があるのだろうか。)何も言わない。

僕達は、この空気の中、下駄箱に向かい、靴を上履きに履き替える。

懐かしい。

、、、、、、が、入らない。

いつのまにか僕はこんなに大きくなっていたのか。

僕は小さ過ぎる上履きに無理矢理に足を詰め込んだ。


ここから、僕と彼女の、

「1ヶ月後消える僕の全て」

を変える物語が始まったのだ。

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