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1ヶ月後消える僕の全て  作者: 桜井 雪
第三章 事件
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第十八話 (6日目)  「僕は嫌われ者だった。」

なんか毎回雑ですみません。

桜井です。

時間よ、逆行せよ。なんてね。

 「ほーれ、少年。お呼びのようだったからこのイケてる俺様が、来てやったぜ?」

そう言い放ったのは死“神”のマルクス君だ。


 僕が神に願ったからっていって、自分が呼ばれているとは思っていもいないだろうに。

大方僕をイラつかせに来ただけなのだろう。

本当に頭に来る奴だ。


  まあでも、そうは思ったものの、僕は内心心細かったので丁度いいなと思っていた、そのときに生徒会長である神木先輩が口を開いた。

僕は耳を傾ける。


 マルクスは、神である俺様を無視してその女の話に耳を貸すのかよ、と言いながら悔しそうに舌打ちをして僕の周りで五月蠅くブンブン、プンプンしている。

僕は、死神に感情がないのではなかったのかと、少し違和感を感じはしたものの僕にとってはあまりどうでも良いことなので気にしないこととした。


 「何時も気絶して倒れているイメージしかない町田君がちゃんと目覚めてくれたところで、私から提案がございます。」

一言、いつも倒れているという言葉は少々おかしい気がしたし、今さっきまで気絶していた人が目覚めて、早々何か話し合いを始めて提案するのはおかしいのではないか?

............ とは思ったものの、僕は何を話し始めるんだか少し怖くて、保健室のベッドの上で縮こまった。


 その後、会長が初めに言った言葉は、生徒会に入りませんか?

であった。

............つまり、僕と、その他ここにいる3人が生徒会に入ると言うことと理解していいのだろうか。


 嗚呼、そういえば。

僕らは、たくさんの予期せぬ出来事が重なり合ってすっかり忘れていたが、そうか。

決断したんだったな。

生徒会に入ることを。


 この学校では、生徒会長は、選挙生で年に1度開催される生徒会長選挙で選出される。

そして副会長も同じで、年に一回の選挙で決まる。


 しかしながら、書記と総務は毎回、選挙時に人数が定数よりも足りないため(この学校は田舎にあってそもそもの生徒の人数が少ないくせに、定数3人ずつなのが多すぎるのかもしれないが。)数年前からいつでも生徒会長が任命することができる仕組みになっている。

これは先生方が生徒主体の学校を作っていこうとしていることでできたシステムらしい。


 任命後に過半数以上の否決がなければその人たちは生徒会役員として成立する。(まだこの仕組みの歴史が浅いのもあるが、これで過去一度もないらしい。)


 だから今生徒会長は、今現在生徒会長は、それぞれの役職に1人ずついるので4枠余っており僕ら4人を全員とることが可能と言うわけだ。


 明日さんは警戒心もなく、なぜ会長は僕らを推薦しているのか理由も聞かず真っ先に「私、やりたいですっ!」と、快い返事を返した。


 だが、怜は違って、冷静沈着にものごとを確実に進めることがうまい。

............のかもしれない。

いや、そんな事もないな。

僕に呪文のように耳打ちし始める。


 まあでも、明日さんが良い返答をしてくれたお陰様で、僕らは入ることになった。


 僕たち4人は保健室の先生にありがとうございましたと挨拶をして、学校を出る。

昨日と違って下校途中で雨が降り出して惨事になることもなく、家に辿り着いた。


 最近、マルクスとの契約をして学校に通っていく一日一日は今まで引き籠っていた僕にとっては非常に疲れる、また長くて長くて仕方のないものだったから、なんだか家の前に立ってみると妙に懐かしく感じる。

(まあ、何年も僕の住む家の面を眺めていなかったから間違ってはいないのだろうけど。)


 僕は自室にたどり着くと、疲れ果てているからすぐさま、ベッドに倒れ込む。

まあ、たまには息抜きも大事_____

と思っていたのだが、マルクスのこれはまずい事になったという不吉な顔と声色から僕は状況を理解した。


 ............よくみると僕の机が薄く金色に光り輝いているように見える。

その光はだんだんと僕のいる部屋全体を覆うようにじわじわと広がっていく。


バタンと言う音とヒュンと風を切る音が同時に、そして一瞬にして部屋中に響き渡った。


 僕はまさかな、と思った。

冷や汗が僕の身体を伝うことが感覚で理解できる。


 部屋のドアが開かない。

僕は無理矢理にでもこじ開けようとしたが、その努力は皆無であった。

マルクスは実体がないから、僕がこのドアを開こうとする事を応援する事しかできない。

この世界、地球との(ことわり)をこえた物理的な干渉が禁じられているからだ。


 マルクスも、これはまずい。

そう言う顔をしていた。


 僕らには危機が迫っている。

やはり僕は嫌われ者だったのだろう。

僕は、自分が1ヶ月ですらまともの生きることが出来なかったという悔しみでいっぱいだった。


 光差す僕の部屋に光が刺さった。

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