第十五話 (5日目) 「謎のファイル」
お久しぶりです。桜井雪です。
(二週間振り...)
元々少ない読者が更に減ったことと思いますが。
これからも頑張っていきます!!
こんな俺ですが、よろしく頼みます。
僕達は帰り道急に降ってきた雨に見舞われて、急いで走って1番家の近い怜の家で一旦雨宿りでもして待つこととした。
因みに和邇と、神木会長は2人とも家が学校から近かったので、雨に振られる前にすでに別れていたので、ついてきてはいない。
怜が喋り出す。
「雨で結構、濡れたな。」
「そぉだね......あちゃー。教科書もノートも参考書もみーんなビチャビチャだー。」
明日さんも怜も濡れたらしい。
ギロッという2人の視線が僕へと集中する。
「いぃなー。あいるくん。」
明日さんから嫌味ったらしい声が聞こえる。
そう、実は僕だけはオリタタミ傘を持っていたので、ほとんど濡れていないのである。
怜はスマートフォンを取り出すと、言った。
「ただの夕立だな。2、30分で止みそうだ。」
夕立か。
そういえば夕立は、どうして夕立というのであろうか。
............まあ、知らないことをとやかく考えても仕方がない.............
僕の思考を遮るように怜の声が覆い被さってくる。
「あいる。1人だけずるいよなー。俺らも入れてくれたら良かったのによー。」
「そうそう。私たち2人も入れてくれれば良かったのにぃ。頑なに拒否する必要皆無じゃん!」
明日さんと怜がそんなことを言ってくる。
「そうだ、ソーダ、クリームソーダ。」
マルクスまで寒いギャグでこの家を凍て付かせようとしてくる。
............だがしかし!
そうだ。
本当は僕も2人を入れてやりたかったよ。
でもな。ただでさえ1人用で、小学校低学年の頃から持っている小さなオリタタミ傘なのに、更に2人も入れろだ?
ふざけんなよ。
無理に決まっているだろ。
そうこう考えているうちに2人が別の話を始めた。
そう、僕らはすっかり忘れていた。
生徒会の空き枠にぴったりだと体育の島田先生に言われていたことを。
3人の驚愕の声は、外でざぁざぁと降り急ぐ雨を散らせ、その高く聳ゆる積乱雲をも穿つように響いた。
その事もあってか、(非科学的で証明のしようもないのだが)雨は予想よりも遥かに早い段階で雨の線を描きやめ、静まり返った。
そのことに気がついた怜が送ってやると言ってついてきたが、明日さんの家の方の曲がり角姿を眩ませた。
僕は少しだけ、もう少しだけ雨が長引いたら良かったのにと思うと、忘れ去ろうとしている空に置いてけぼりで薄ら淋しかった。
僕は何も喋らず、ただ黙々と雨上がりの虹がふんわりと見える空を眺めながら家の方へとゆっくりと歩く。
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その後は、特には変わったこともなく、ただただ時は過ぎていった。
もう夜か............
気がつくと時計はゆうに7時になろうと秒針をセカセカと焦るように、段々と早くなっているかのように動かしている。
でもしかしその中に、何か重要事項が隠れているようで気がきでならなかった。
取り敢えず、わからないので明日の学校の準備をしようとバッグの中身を出す。
そこには見慣れない教科書の山と知らない...........?
そうか!
そうだ、僕は思い出した。
今日生徒会室にあった謎のファイル。
これだろう。
当てもなく歩いていた霧に包まれた道のりに突風が吹き、さらには道標まで出来たようだった。
普通の人なら(普通って定義はそう簡単に決められるものだとは思っていないが。)罪悪感でも覚えるのだろうか。
いや、そんなことを思うのはもっとも、僕がこのファイルを無断で取ってしまって悪いと思っておるからではあるのだろうが。
まあ、そんなことはどうでもいい。
僕はこの緑の分厚いファイルが何ものなのか............それを知りたいだけだ。
「なんで............なんで、あんなにやる気のない少年がっ!こんないかにも面倒くさそうなことに頭を突っ込もうとしているんだっ?!」
そう言って嘲笑うマルクスを横目に、僕はそのファイルを開く。
ゆっくりと、静かに............
好奇心が疼く。
あまりいいファイルではないことが見てとれるのに、それには全くもって関わらず、凄く興奮する。
ワクワクが止まらない。
まず、1ページ目。
............期待の眼差しで、ひとときも瞬きをせず、開く。
..................が、しかしながら白紙のページだった。
しかも、期待をさせておいたくせに、画用紙だから次のページが助けてみえもしない。
仕方なく僕は、一度白けてしまった気持ちを入れ替えるため、大きく深呼吸をする。
もう一度......もう一度......。
大きな音と共に僕のお腹が、空いたから早く食べろと言うように鳴いた。
ワクワクしていたのに............と思うと少し悲しかったが仕方ない。
その前に腹ごしらえだな。
窓越しに見えるのは暗がりに浮かぶ山々と近所の家。
何も見る気にもなれないくらい疲れていた僕は、部屋のカーテンを適当に閉めて、夕飯にする。
しかし、食べるのが遅いものだから、歯を磨いたり風呂に浸かったりで、何をするのかサッパリ忘れてベッドにダイブしてしまった。
外は数少ない電灯で煌めき、その周りには小蝿がブンブンと飛び交う。
その音はまるで僕に潰して欲しいとでも願っているようだった。
僕に平穏な日々はまだ来そうにないし、来たとしてもその時には僕はいない。
それでよかった。
誤字チェックしてないです............
今度やります。
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)




