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1ヶ月後消える僕の全て  作者: 桜井 雪
第三章 事件
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第十三話 (5日目) 「生徒会長」

ギリギリ間に合ったー

(今日の朝急ぎで書き足しました...)

 「..........ぃ。」


 「おーい?」


 明日さんの声が聞こえる。


 はっと目を覚ますとそこには2人のセーラー服の少女と2人の少年が僕を見据えていた。


 「わっぁ.......」


 僕はその驚きで寝かされていた三つの椅子を並べた簡易ベッドを吹き飛ばすような勢いでその隙間にドカっと墜っこちてしまった。


 「った.......」


 は?


 今何が起きた?


 てか、何で僕は寝てたんだよ。


 しかも、しかもだ。


 椅子だぞ?

普通、常人なら寝かせないだろ。


 保健室じゃ無いのか?

病人と言うか、多分、僕は倒れた覚えがあるから...?


 「そんな事で今、とやかく言ってどうするんだよ。」

マルクスはそんな風に言って僕を嘲笑う。

何だと...?


 僕の咄嗟に考えついた言葉がこれだから嫌われるんだろうな、と、そう思って止まなかった。


 だがしかし、本当に理解が及ばない。


 「周りを見ろ。」


 マルクスがそう言うのなら............と思い、落ちた時に飛んで行った椅子を持ってその辺の机の下に律儀に戻してやってやるついでに僕は周りの目をチラチラと伺う。


 明日さん...彼女は不安げな顔をしている


 怜...心配して僕の持っていた椅子をまたもやこの間のようにヒョイっと元の位置に戻してくれた。やっぱりいい奴だ。


 後の2人は...?

誰だ?


 1人は制服のリボンの色からして一つ上の中学3年生の先輩であろう。


 そして、もう1人は...同級生か。

なんか、どこかで見たことがあるような気がするが...。


 そんなことはどうだっていい。


 頭がさっきからズキズキと疼く。

もう何も考える気にはなれない。


 「じゃあ、町田君が目覚めたようなので、さっきの出来事について話し合いましょうか。」

そう言う3年生が......そうだ、僕は倒れる前に見た人であることを思い出す。


 彼女はスッと立ち上がると僕ともう1人の僕が知らない方の少年を手招きし、目の前の椅子に座らせた。


 僕は背筋が凍るように寒気がし、同時に彼女の権限が凄いことにも気が尽かされた。

他の2人は横の椅子に座っている。


 「まずは、自己紹介をしますね。私の名前は神木 渚、生徒会会長です。」


 「和邇君と町田君と明日さん、御剣君に話があります。」


 僕は絶対怒られると思うと怖くて、恐ろしくて仕方がなく、自然と身構えた。

怖さで鳥肌が立つ。


 透明な窓ガラス越しに横から差し込む初夏の夕日は鮮やかな紅とオレンジに染まっている。

そんな事に浸っているの束の間。


 ダンっ。と大きな音を立て、机が振動する。

神木先輩が机から乗り出す。


 いよいよ叱られる............

そう思った。

が............


 「何でそんなに可愛いの?!」

が、彼女の第一声だった。


 ............え?


 多分この場にいる4人が全員こう思ったことだろう。


「え?何で?身長何センチ?小さいなぁー。あぁ。幸せ者だね君たちに出会えちゃったあたしは。」


 「おおっと。失敬。」


 コホン。

小さな咳払いをするとさっきの冷たい冷凍庫の冷気のような静けさがこの生徒会室に呼び戻される。


 「話が逸れてしまいましたね。先程の言葉はどうか忘れて頂いて............」


 いや無理がある。


 「いや、無理っしょ。」


足を組み直しながらあの少年が吹き出しながら言う。


 「まあいいでしょう。私の気が緩んでしまっていたことに非がありますから。」


 「ってあれ?何であなた方を呼び出したのでしたっけ。」


  “こいつ、見た目と喋り方以外ポンコツだな。”


 それはこの場の本人以外の脳に鮮明に浮かんだであろう。


 「廊下を走ったから...ですよね。」

明日さーん。

言っちゃ怒られるでしょ。

“僕”がっ!(いや、僕らが......)


 ハッと気がついたように、生徒会長:神木先輩は口を開ける。


 「あぁ。それは良くないですね。」


 「他人に迷惑がかかっていますもんね。次から気をつけてください。」


 ......えっと?

怒られ............ない。

と言うか優しすぎん?

糸瓜?いや、そんな変な。

ええ?えぇええ?!


 「で、思い出しました。私があなた方を招待した理由は......」


 いや、さっきのは絶対“連行”だっただろ。

おい。


 「他でもありません。この学校内で起こっているある、事件............と言うより、不可解な事柄についてです。」


 僕は生徒会室で片隅の何か(どよ)めく物体に目が逝ってしまって仕方がなかった。

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