第十二話 (5日目) 「衝突事件」
今週も短くてごめんなさい。
(最近多忙なもので(アセアセ))
これで二章は終わりです。(二章が終わる前に閑話を入れます。)
ここからどうなっていくのかっ?!
( ✌︎'ω')✌︎
僕は明日さんの腕を掴んだまま、無我夢中で廊下を走る。
特に何時もよりも何も考えず、無心でーー。(は、無理に等しいんだがな。)
『廊下は走るな。危ないぞ』
とかいう先生(方)の声も頭に入らない。
彼らの言の葉は右耳から入っては左耳から抜け、左耳からキャッチしても直ぐに右耳から出て行った。
まるで季節が高速回転するかの様に。
マルクスの小言だってどうともない。
僕の後ろを走る二人の謝罪の言葉も、頭の片隅にも残りやしない。
只々、走った。
人波を駆け抜け、人並みを越えようとする。
僕には絶対に無理だって確信していても革命を望む。
その上で僕は必死になって足掻く。
この世界の断りに外れようともがく。
次のステージを臨む。
何回も、何十回も転けそうになる。
人にぶつかる。
でも走り続ける。
僕の未来に向けて。
“頑張る”この言葉が幼稚だと嘲笑う奴等が嫌いだと、そう叫びたい。
「はっ。お前がそんなにイキってどうする。」
しかしながらマルクスの大声の小言は、頭に鳴り止まなかった。
嗚呼。もう!
うるせぇ。うるさいうるさいうるさいっ!
僕は無理矢理にでも聞かないようにと耳を塞ぐ。
だがしかし、無駄だった。
頭の中に直接語りかけてくるなんて本当に反則技だ。
「死神だからいいんですぅー。俺様達死神だけに使うことを許されている大切な通信手段なんだ。」
はぁ。
そうかい、そうかい。
何時もなら今頃僕の体力っていうガソリンはとっくに切れている。
しかし今のご時世、電気自動車のハイブリッドだろ。(機械工業とかのことは全く持ってわからないけれども。)だから僕は、今、何かにナイフを突き立てられて奮い立った僕は、電気で動く。
体力という名のガソリンではなく、社会という名の電力を引き出し、無理をしてでも............
そう、無理をしてでも走り続ける意義が、ここにはある。
もう少しで職員室......
「っと。」
僕は職員室の前で急停止し、職員室をノックしようとした。
ガラッっというドアが外れるのではないかと懸念されるくらいの大きな音と共に一人の少年が飛びかかってくる。
さらには、僕が腕を引っ張っていたせいで後から放り投げられるようにして明日さんも吹っ飛んでくる。
............あたってr. . .
僕はブンブンと顔を左右に振る。
僕等のいる廊下には怜の吐息だけが静かに響き渡った。
「あちゃ。ごーめん、ごめん。」
すまない。と言うようにその少年はその場で手を合わせて、後ろをクルっと振り抜くと全速力で早々に走りさろうとした。
その瞬間。
ドヨドヨとした紫だか、黒色だかの空気がモワモワと漂い、僕は姿を見てもいないのにゾッとして背筋が凍った。
辛うじて30度回った首と90度以上後ろを見ようとした目でやっとのことで彼女の姿が見えた。
「おーい?そこのみな様?ご機嫌よう。」
此方へ歩いてくる一人の少女の人影と静かで優しい美声は小さいながら凛としていて、何処となく他の生徒と条件が同じ筈なのにも関わらず、何処となく気品がある。
だがそこには、得体の知れない何かとワクワクと、凄まじい怒りの念が詰められていた。
彼女は慌てふためいている僕等を真っ直ぐに見つめ直すと、まずは明日さんに手を差し伸べる。
次に僕等にニコリと微笑みかけるとちょっとついてきていただけるかな?と言って僕達4人を連行する。
............一体誰なんだ?!
この女が何なのか、あの少年は誰なのか、何故飛んで職員室から出てきたのか。
僕の頭中は大量の疑問で埋め尽くされた。
まるで五万とゴミ屑の浮いた海が生成されるかのように不可解な事柄が僕に覆い被さってくる。
だが僕はその笑顔の裏に隠された本物の怒りに触れたくは無かったから、黙って連れて行かれた。
放課後の空は薄っすらと紅に染まっていた。
「......綺麗だ。」
これ以降のことは覚えていない。
僕の意識は段々と朧げになり、疲労で倒れていたからだ。
その後何故だか僕は生徒会室にいて、尋問が始まっていた。
............そう。気にすることは何もない。
“本当に”それ“だけ”だ。




