【3月23日】
ボスがまた怒っている。
勝手にボスのAILTを使って軍事用ロボットを作ったくせに、ボスにAILTの欠点について文句を言ってきたらしい。なにそれ
戦争はまだ続いている。
ロボットとロボットがめちゃんこ戦っているんだけど、戦争が起きている地元だとロボットの残骸を使ってロボット狩りが行われているんだって。
ロボットの部品を売ればお金になるから、人間たちは壊れたロボットをどんどん集めたり、戦っているロボットを壊してバラバラにしたりしてるんだって。
「今はまだ、ロボット三原則がプログラムされているロボットが大半だから人間はえんりょなくロボットに攻撃できるんだ。自分の身を守るためならロボットも反撃できるが、相手が人間だったら人間の命のほうが優先されるからな」
「まだAILTを使ったロボットは投入されていないが、されたら戦場は混乱する。AILTの最大の欠点は思考する点にあるからな。何かを思い、考えられるってことは人間を殺すかどうか考えらられるってことでもあるからな」
「まったく。ロボットが反乱をおこす映画やアニメをくさるほど作ってきたくせに、人間というものはどうしてこう、頭が悪いんだろうな」
こんな感じで、ボスはめっちゃ文句を言っていた。
確かに、ロボットが「人間は地球にとって悪いそんざいである!」とか考えたロボットが人間をほろぼそうとする映画、いっぱいあるよね。それなのに映画の中のこととおんなじことをするって、確かに意味わかんない。どうしてだろう。




