【1月25日】
「わたしを守ってくれてありがとう。おまえのおかげでわたしはまたここに帰ってこれたよ」
「わたしはお前の苦しそうな顔より、ぽやぽやと笑っている顔のほうが好きだぞ」
「思い詰めるな。わたしはお前に守ってもらうために、お前をひろったわけじゃないからな」
「わたしを守るために強くなろうとしてくれているのはうれしいさ。でも、わたしはそれよりもお前の作ったごはんが食べたい」
「大丈夫。そのためにポリスがいるんだ。魔王もいる。ひとりだけで何もかもやろうとしなくていい」
「あたたかいだろ? わたしは生きてるし、お前も生きている。大丈夫、大丈夫だ。もう泣くな」
「わたしは死なんよ。左半身を吹っ飛ばされても死ななかったしな」
「これからもずっと、わたしの使用人としてそばにいてくれ。それでいいんだ。大丈夫、お前はすごくがんばっているよ」
「ありがとう。もう泣くなって。それよりごはん食べさせてくれ」
「いちごー、いいかげんおなかすいたんだけど」
「やった! とんかつ!」
「おいしいよ。すごくおいしい。いちごーは本当に料理がうまくなったなあ。これからもおいしいごはんをたのむよ」
「いちごー、おかわり」
「いちごー」
 




