【1月21日】
何を、書けばいいんだろう?
今日はいろいろあった。
いろいろ…
たぴおかが、はじめからゆっくり書いていけば頭をせいりできるって今、言った。だから、書いてみる。
朝、ボスとさんぽして、いつもどおりトレーニングをした。魔王にボコボコにされた。
そのあと、朝ごはんを4人で食べた。ホットサンド。
10時くらいに、ボスと買い物に出かけた。
ボスの車に乗って、モールに行った。
車をとめて、外に出た。
その時、モールの改修(あたらしく作りかえる)をしていた工事用ロボットが、ぼくらに向かってきた。
「暴走だ!」「にげろ!」「とめろ!」って、ほかの人の声が聞こえた。
ぼくは、ボスの手を引っぱってにげた。
でも、ボスはすぐころんでしまった。だから、ボスをだっこしてにげた。
それなのに、工事用ロボットは向きを変えて、ぼくらをおいかけた。
ぼくら、じゃない。ボス。
ボスを、おいかけていた。
ほかの車がこわれて、道がこわれて、でもぼくは走った。
そしたら、ポリスがふってきた。上から。そんで、工事用ロボットとたたかいはじめた。
びっくりして止まったら、魔王に「とまるなバカ!」とどなられて、魔王に引っぱられて、魔王の車にのってにげた。
ボスは走ろうとしたのがダメだったみたいで、いたそうな声を出していた。
魔王に教えてもらった。
ボスの体は、左はんぶんがロボットなんだって。
だから、走れないんだって。
ボスは世界一のロボット工学者。
だから、ボスがじゃまな人は世界中にいっぱいいるんだって。
18才の時に、今と同じようにおそわれて、ボスは左はんしんをうしなったんだって。
脳みそと、心ぞうと、右はんしんはなんとかのこってて、右うでで自分の左はんしんの設計をして、はんぶんをロボットにしたんだって。
それから、ボスは身をかくしている。
ボスに死んでほしい人間はいっぱいいるから。
だから、魔王はボスが出かける時、いつもこっそりあとをつけていた。
だから、ポリスはいつもマンションにいてボスを守っていた。
魔王がぼくに言った。
「よくやった。よくざくろを守った。これからも守れ。ざくろが好きなら、もっと強くなれ」
ぼく、もっと強くならないと。




