表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです  作者: こたろう文庫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/177

依頼中断

依頼を達成する為に森でベアウルフを探しているのだけど、ヨツバの様子がおかしい。


「何かあった?」

前のような気まずい感じではない。

心ここに在らずといった感じだ。


「え、うん。なんでもないよ」


「言いたくないならいいけど、他ごとを考えながらは危ないよ。ベアウルフとはまだ戦ったことないし、集中出来ないなら今日はやめようか?」

まだベアウルフが多く出るのは先なので、引き返すなら今だ。


「ごめん、集中する」


「……わかった」

少し様子を見ることにする。


少し歩いた後、僕はもう一度聞くことにする。

「やっぱり、今日はやめようか。前に僕がウルフに囲まれた話はしたよね?ベアウルフは1人で戦うには少し危ないと思ってるから、ヨツバがそんな調子なら僕は戦いたくないよ」

ゲームのようにコンテニュー出来るのかはわからないので、安全マージンはちゃんと取りたい。

ベアウルフは、前衛のヨツバと後衛の僕とで戦うからある程度安全に討伐が出来るのであって、僕1人だと囲まれて詰む可能性がある。


「ごめん」


「とりあえず、帰ろうか。言いたくなったら言ってくれればいいけど、落ち着くまでは依頼は受けないからね。今の依頼が達成か失敗かしないと違う依頼は受けられないから」


「うん……」

僕達はベアウルフ討伐を諦めて街へと戻ってくる。


「昼ごはん食べようか。前のところでいいよね?」

僕は一昨日夕食を食べた店に行こうとする。


「あ……」


「ん、なに?」

ヨツバが声を漏らして止まったので振り返る。


「んーん。なんでもない。他の店に行きたいなって思っただけ」

一昨日は満足そうにしてたように見えたけど、なんでかな?


「僕は別に他の店でもいいけど、あの店結構良かったと思ったよ。何か気に入らなかった?」


「そういうわけじゃないけど……」


「まあ、いいや。それじゃあ他の店を探そうか」

僕はそう言って歩き出す。


「あ、ちょっと待って」

ヨツバが慌てたように言った。


「……もしかして、こっちの方に行きたくないの?」


「……。」

ヨツバは何か言わないとという感じで、口を動かしてはいるけど、何も言葉は発していない。


「そうなんだね。もしかして誰かクラスメイトを見つけた?」


「……。」

ヨツバは答えない。そういうことなんだろう。


「僕が殺すかもしれないから様子がおかしかったの?でもそれは前から覚悟してたことだよね?」

僕に会わせないようにするのはわかるけど、それにしては様子がおかしい気がする。


「…………バレちゃったから話すけど、昨日クオンと別れた後に同級生を見つけたの。この道を行った先の店で見かけたんだけど、あまりの事にどうしたらいいのかわからなくて……」


「何か問題があったってこと?」


「うん。あのまま見て見ぬ振りもしたくないけど、どう助ければいいか分からなかったし、クオンに相談するわけにもいかないからどうしたらいいのかわからなかったの」

ヨツバが何を言っているのかよくわからないけど、クラスメイトを見つけたけど、そのクラスメイトが何かマズいことになっているのだと思う。


どうにかしたいけど、僕に話すと殺されるかもしれないから相談することも出来ず、自分1人で助けることも出来ずに悩んでいるということかな。


「僕は無差別に殺しているわけではないから、話してくれれば力になれるかもしれないよ。僕は僕の思うように動くつもりだから、必ずしもヨツバの望む結果になるかは分からないけど」


「それは、場合によっては殺すかもしれないってことだよね?」


「そうだね。それは前に話したことだよね。ただ、僕は今何も知らないからなんとも言えないよ。まあ、ヨツバが話さなくても僕が見かけることもあるかもしれないから、とりあえず話してくれれば、早めに苦しんでることをなんとか出来るかもしれないよ」


「1日考えさせてもらってもいい?」


「構わないよ。それじゃあ今日は解散しようか。僕はこの後、この街を観光でもしてるよ」


「探すの?」


「とりあえず今日は探さないよ。前にこの世界を見て回りたいって言ったでしょ?普通に観光だよ。観光している最中に見かけたとしても、今すぐなんとかしないとヤバいような状態じゃなければ、ヨツバの事を尊重して見なかったことにするよ。そもそも向こうから話しかけられない限り、僕は気づかないと思うけどね」

実際は顔を見ればわかると思うけど、ほとんどのクラスメイトの顔と名前を一致して覚えていない。

だから話しかけることはないと思う。


それにヨツバが悩んでいるところで、隠れて殺しでもしたら、また関係がギクシャクするだろう。

それは面倒なので回避したい。


「わかった。信じるね。それに鈴原さん達の時にクオンがみんなのこと全然覚えてないのはわかったから、クオンの言う通り見ても気づかないと思う」


「それじゃあまた明日。ギルドで待ってればいい?それとも部屋に行こうか?」


「部屋でいいかな?話すにしても、話さないにしても依頼に集中出来る状態にはなってない気がするから」


「わかったよ。ゆっくり考えて」


僕はヨツバと別れてから街を観光する。

どこが名所かは知らないので、適当に歩いているだけだけど、街の作りなんかも日本とは異なっていて、見ていて面白い。


観光しながら買い物もする。

村でストレージに入れていた食材や料理が大分減ったので補給するのが目的だ。

食べ歩きもしているけど。


食材は商店で適当に買って、料理は一昨日に行った店で弁当みたいな感じで作ってくれないか頼んだら、快く作ってくれた。

大勢で食べるということにして30食作ってもらった。

中身に関しては好き嫌いもあるので、同じものでなくておまかせで色々と種類を分けてもらうようにお願いしてある。

これで街の外にいても、飽きることなくいつでも美味しいご飯が食べれるな。


店の中で出来上がるのを待っていたら、思いがけず同級生を見つけてしまった。男女で2人いる。

名前は思い出せない。もしかしたら僕の勘違いで同級生ではないかもしれない。

どちらにしても、ヨツバと約束したので今関わるのはやめておく。

ただ、バレないように2人を見ていてヨツバが何を悩んでいるのかはわかった。

これは僕もどうしようか悩む。


悩みながらも、弁当が完成したので僕はお金を払って店を出る。


格好からすると冒険者でお金を稼いでいるみたいだし、今声をかけなくても、また会うことになるだろう。


観光して大分満足したので、僕はヨツバが泊まっている宿屋の近くに移動してから自室に戻った。


意図せず知ってしまったけど、とりあえずヨツバの返答を聞いてから考えようかな

少しでも面白いと思って頂けましたらぜひ下部より★の評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ