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クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです  作者: こたろう文庫


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失踪の犯人

「冴木さんが行きそうなところに心当たりはない?」

僕は鈴原さんに聞く


「ないよ。仕事を探す時もいつも2人で行動してたし、別行動するのは1人しか仕事をもらえなかった時くらいだよ」


「そっか……どうしようか。当てもなく探すにはこの街は広すぎるよ」


「でも見つかるまで探すしかないね」

ヨツバは言う。


「立花さん、ありがとう」

鈴原さんがヨツバに言うが、それは困る。


「ちょっと待って、見つかるまで本当に探すの?」

僕は2人に言う


「なんでそんな事言うの?」

鈴原さんに睨まれる


「落ち着いて。僕も心配だけど、探している間の収入はどうするの?この宿にいないなら現実的にすぐには見つからないよね?人数分の宿代と食費を稼がないといけないんだよ」


「そうだよね…。でもこのまま放置も出来ないよ」


「わかってる。だから冴木さんは鈴原さん1人で探して、僕とヨツバは依頼を受けよう。僕のスキルの関係ではあるけど、肉は手に入っても報酬は安いからね」


「聞いてなかったけど、斉藤君のスキルってなんなの?」

しまったな。口が滑った。


「長くなるからそれはまた今度教えるよ。とりあえず分かれて行動しようか」


「うん。行ってくるね」


「遅くても夜になる前には宿に戻ってきてね。あと、あまり目立ちたくはないから、手当たり次第歩いている人に聞くとかはしないでね」


「……わかったわ」

鈴原さんは部屋から出て行った


「これで良かったのかな?」

ヨツバが言う


「仕方ないよ。今はまだお金が残ってるからいいけど、冒険者だから収入は安定してないからね。依頼の魔物が見つからなくて報酬が貰えないこともあるでしょ?ヨツバが使ってる武器が壊れるかも知れないし、そしたら新しく買わないとヨツバは戦えないでしょ?数日くらいなら問題ないけど、見つかるまでっていうのは難しいよ」


「うん、それはわかってるよ。……クオンはなんでそんなに冷静なの?」

ヨツバは意を決したように言った


「それはさっきも言ったけど、冴木さんとはあまり関わりがなかったからだよ」


「本当に?何か隠してない?いつからかな……最近何か変だよ。なんて言えばいいかわからないけど、多分会った頃のクオンならお金がギリギリだったとしてもなんとか探す方法を考えてたはずだよ。多分あの頃に私が行方不明になってたら探してくれてたはず」


「ヨツバは僕を買い被りすぎだよ。あの頃がそうなのだとしたら、それはまだこの世界に慣れてなかったからだと思うよ。前にも言ったかな?僕はそんなに優しい人間じゃないからね。冴木さんと鈴原さん……それからヨツバもだけど、たまたま会えたから助けただけで、この世界での生活は初めから変わらずゲーム感覚なんだよ」


「……そういうことにしておくね。でも短い間だけど一緒にいたから私にはわかるよ。クオンは優しいよ。そんな風に言うのも何か理由があるんじゃないかと思っちゃうくらいにね」


「そんな事はないんだけどね。……依頼を受けにいこうか」


「…うん」


僕達は出来るだけ気持ちを切り替えて討伐依頼に向かう。

今日はキラーベアーだけだ。

1人で戦う事になるジャイアントアントはやめた。

大丈夫だとは思うけど、以前僕が不安定な時にウルフにやられそうになった事を説明したら納得してくれた。

そして、黙ってた事を怒られた。


気持ちを切り替えたといってもヨツバの動きはいつもに比べて悪いので、適当に理由をつけてあまり森の奥にいかなかった。

その結果、キラーベアーを見つける事は出来なかった。

まあ、安全を優先した結果だし、ボアは見つけて肉と毛皮を獲得したので良しとしよう。


キラーベアーを倒せていないけど、依頼は今日達成しないといけないということはない。

このままずっと報告しなければ失敗扱いになるけど、明日討伐出来ればいいだけだ。


ギルドに行く必要はないので、街に戻ったらそのまま宿に行く。

まだ鈴原さんは戻ってきていないようだ。


しばらくして鈴原さんが宿に戻ってきた。


「どう、見つかった?」

ヨツバが聞くけど、戻ってきたのは鈴原さん1人だ。


「見つからなかった」

鈴原さんはボソッと答える


「疲れたでしょ?これヨツバが作ってくれたから食べてからゆっくり休んで」

僕は鈴原さんに夕食を渡して部屋で休むように言う。


「うん、ありがとう」

鈴原さんはゆっくりと自分の部屋に行った。


「大丈夫かな?」

ヨツバが呟く


「大分落ち込んでいるし心配だね」

僕は答える


「うん。鈴原さんも心配だけど、冴木さんが心配だよ。一日探しても見つからなかったってことは、何か事件か何かに巻き込まれた可能性があるよね?」


「そうだね……。僕も帰るね。ヨツバも気にするなとは言えないけど、気にしすぎて体調壊さないようにね」


「うん……」


一度自室に帰り数時間後、僕は宿に行き鈴原さんが泊まっている部屋をノックする。


「…斉藤君、なに?」


「大事な話があるんだけど、少しいいかな?」


「…うん。入って」

鈴原さんが部屋の中に入る許可を出す


「いや、会って欲しい人もいるから街の外で話せないかな」


「会って欲しい人って誰?」


「それは後で説明するよ。あまり人に聞かれたくないから問題ないなら行こうか」


「立花さんは?」


「理由があって、ヨツバにも秘密にしていることだから……。それも後で説明するよ」


「……わかったわ」

僕達は街の外に行き、人気のないところまで歩く。


「この辺りでいいかな」


「それで話って何?会って欲しい人がいるって言ってたけど、誰もいないよね?」


「うん、誰もいないはずだよ。先に謝っておくね。ごめん」


「なんで謝るの?」


「それは死んでもらう事になるからだよ」

僕はそう言ってストレージから剣を取り出す。


「え……。何言ってるの?」


「そのままだよ。鈴原さんも冴木さんと同じところに送ってあげるって言ってるんだ」

僕はストレージに入れていた冴木さんの死体を鈴原さんに見せるように取り出した。

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