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クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです  作者: こたろう文庫


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チート

翌日朝早くにギルドに行くと、既にたくさんの人が集まっていた。


僕はエアリアさんを探す


「クオンも参加するのか!よろしくな」


エアリアさんを探して歩いていたらライオスさんに声を掛けられた。


「はい、救護班としてですが…」


「クオンが控えててくれるなら安心だな。そうだ、紹介させてくれ。フラットだ」

ライオスさんは昨日大怪我をしていた男性を呼んで、僕の前に立たせた。


「君がクオンくんか。本当にありがとう」

フラットさんに手を握られてお礼を言われた


「もう大丈夫なんですか?」

格好を見る限り、フラットさんも討伐に参加するようだ


「ああ、おかげでこうしてまた戦える」


「無理はしないでくださいね。治癒魔法が使える人が足りてないとも聞いてますので。僕も魔力的に数回しか使えませんし…」


「みたいだな。だが大丈夫だ。前はまだガキだと思って情けを掛けたところをやられただけだ。油断した俺が悪いんだが、次は容赦はしない」


「盗賊はまだ子供だったんですか?」


「1人だけな。道を踏み外したばかりに見えたから、殺さずに捕まえようとしたのがいけなかった。まんまと隠してた力でやられたよ」


「そうですか……」

ひどい話だ。僕も気をつけよう。

やらなければいけない時には、冷徹になれるようにしないとな……


僕はフラットさん達と別れてエアリアさんのところに向かう。


「お待たせしました」


「大丈夫よ。まだ時間になってないわ。ここに集まっている人が救護班だからね」

救護班だからか女性が多めだ


「はい、出発前に挨拶だけしておきます」


僕は救護班の人達に挨拶をして、話をする


治癒魔法を使えるのは、僕とミレイさんという方だけで、怪我人が来たら基本的には薬を塗り包帯を巻いて寝かせることになる。

前線にはポーションを持って行っているので、救護班に来る人はポーションでは治せない重傷の人なのだが、その中で魔法で治すのか薬で手当てするのかをエアリアさんが判断する


全ての人を魔法で治していたら、すぐに魔力がなくなってしまうので、この選別は仕方ない。

エアリアさんが憎まれ役をやっているともいえる


時間になり作戦開始となった


馬車で目的地まで進む


盗賊のアジトの場所は別部隊が見つけており、現在も見張っている状態らしい


盗賊の人数もある程度わかっており、十分な人数を集めて隊を組んでいるので、救護班の出番はないかもしれない


僕が乗っていた馬車が止まる


盗賊は目の前の森の中にある洞窟に潜伏しているようだ


「皆、降りて!準備するわよ」


エアリアさんの掛け声で準備を進める


テントを立てて、中に布団を敷いていく


僕達が準備をしている内に、討伐隊の方達は盗賊を倒しに森に入っていった


森の中から戦闘の音が聞こえる。

戦闘が始まったようだ。


しばらくして静かになった


ここからではどうなったのかわからない。

勝ったのか、それとも返り討ちにあってしまったのか。

もしかしたらまだ戦いは続いているのかもしれない


少しして、討伐隊の方達が戻ってきた。

作戦は成功したようだ。良かった


「盗賊の掃討は終わった。重傷ではないが治療を頼む」


討伐隊のリーダーっぽい人がエアリアさんに頼んでいる


「ミレイさん、クオンくん頼めるかしら」


「はい」

僕がいるテントの前に怪我をした人が並ぶ。

並ぶと言っても、先に魔力が少ないので治せても3人と伝えていたので3人しかいない。


1人目の人に入ってもらって布団に寝てもらう。

背中を斬られていて、重傷ではないと言っていたけど結構傷は深かった。

命に別状はないと言うだけで痛そうだ


「ヒール!」

僕は1人目の男性を治す


完全には治ってないけど、もう一度掛けると残りの2人の分が足りなくなる。


治療魔法を掛け続けているフリをして、リキャストタイムが切れるのを待った後、次の人に代わってもらう。

完全には治りきっていないので、薬を塗ってもらってくださいと言っておいた


「ヒール!」

2人目も同様に治して3人目になる


ここで問題が起きた。3人目の人は手首から下を落とした女性だった。重傷ではないと言っていたのに……

死にそうでなければ重傷ではないのだろうか?

止血のために紐で腕を縛っている


「すまないな、頼む」

女性に言われる


「ヒール!」

僕は回復魔法を掛ける


「「えっ!」」


掛けた自分が1番驚いた。傷口が塞がる程度だと思っていたのに、手が生えてきた。

痛々しい状態ではあるけど……


僕は周りを見る。

幸いなことにここには僕と患者の女性の2人しかいない


「だ、大丈夫ですか?」

僕は平静を装って聞く


「あ、ああ……大丈夫だ」

この反応を見る限りだと、やっぱり普通は治癒魔法で手が生えてくるなんてことはないのだろう


騒ぎにされるのは困る。どうしたものか……


「あ、あの、ありがとうございます。冒険者の方だと思ってたんですが、もしかして神官様でしたか?」

僕がなんとか誤魔化せないか考えていたら、神官かと聞かれた


「神官ですか?」


「欠損まで治るなんて、神官様の祝福なのかと思いまして……」

よくわからないけど、神官には欠損も治す手立てがあるらしい


「神官ではありませんが、そのようなものです。目立ちたくありませんので、他の人に広めたりしないでください」

とりあえず、そういうことにしておいた。


「わかりました。でも私が手を斬られたのは何人にも見られてますけど、どうしたらいいですか?」

そうだよね……


「……。出来るだけ誤魔化しておいてください。無理なら治した人が黙ってて欲しいと言っていたと伝えておいてください」


「そうします。それなのに治していただいてありがとうございました」

女性はそう言ってテントから出て行った

加減ができないだけなのだが……


ありえない事ではないようだけど、回復魔法は本当にチートのようた。

元々出る予定ではあったけど、面倒事に巻き込まれない内にこの街を出ないとなぁ。


「はぁ」

僕はため息を吐きながらテントを出た

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