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第20話 アリアの日記

【SIDE:アリア】


 私は今、非常に悶々とした気持ちでいます。何故なら、私の一番大事な人が他の女と別室で情交を行っているからです。えぇ、分かってはいるのです。これは浮気とかではなく必要な『治療行為』だと。

 しかしながら、そもそもの原因を作ったのが私だというのがなんとも口惜しく感じているのです。何が、といえば、他の女、すなわちミリアナに施した『ダークエクストラヒール』です。この魔導術は、私が『魔人化』した際に取得した、闇属性の回復術式で、魔人としては光属性の『エクストラヒール』よりも効果を発揮しやすい特性があり、あの時は、私も慌てていましたので、つい検証もせず使用してしまいました。


 回復効果自体は抜群で、両手足が切断され瀕死であったミリアナを一瞬で完治させました。ですが・・・副作用がある術式で、『あらゆる負荷を解放する』という効果があったのです。一見副作用とは思えないかもしれませんが、私と別れた後のミリアナの状況を考えれば『何』を解放してしまうか、分かり切っています。そう、潜在下で抑圧され続けていた『性欲』を解放してしまった。・・・それが、先程の発情したような状態です。・・・これの解消は・・・すればいいのですが、此処には男性がレオさんしかいませんので、必然的に・・・というのが現在の状況です。ウギギッ!!


 まあ、そんな訳で自らの失態への後悔と嫉妬心に溢れてしまっている心を鎮めるべく、私は『日記帳』を取り出しました。これは、レオさんと出会った日から密かに綴っているものです。私とレオさんの愛の軌跡ともいえるこの日記を読み直す事で気持ちを落ち着けたいと思います。


1日目

 ・超長距離転移門を無座標で行使した結果、星の裏側の遥か上空に転位、そして落下。

 ・偶然にもレオニス=アーカインさん、レオさんに救われる。

 ・精神制御マインドセットの反動で一時狂乱するも、レオさんが身を挺して救ってくれた。

 ・レオさんの過去を聞き、お姉さんの深い愛情に共感して号泣してしまった。

 ・レオさんの患ったEDを治す事を決意する。お姉さんの想いの為にも!

 ・ED治療の一端として、レオさんと入浴。・・・滅茶苦茶恥ずかしかった。

 ・レオさんにお願いして同居の許可を得る。物置を開放して頂き、そこで寝起きする事になった。

 特記事項:レオさんは、黒髪黒目の美丈夫で、髪は長めで後ろに束ねている。・・・好みのタイプだ。


(これ・・・我ながら日記というより備忘録というか、何というか・・・。改めて見ると、結構やらかしてますね。出会った初日にお風呂同伴とか。正直、積極的に行き過ぎたと反省したのを覚えてます。それに好みのタイプって・・・そうですね。始めから気になる人でした。じゃなきゃいくら恩人でもあそこ迄身体を張ったりできませんし。・・・思い出したら恥ずかしくなってきました。)


 なんとなく熱くなった頬を冷まそうと手でパタパタ扇ぎながら、次の日の日記に目を通す。


2日目

 ・朝起きたらベッドの脇でレオさんが手を握ったまま寝入っていた。きっと私が夜中にうなされた

  からだ。・・・なんだか温かくて安心できた。

 ・レオさんに『自慰行為一切禁止』のお願いをした。ED解消の為だ。頑張ってほしい。

 ・昨日の反省を踏まえ、()()()()の方針を取る事に。

  お風呂での位置取りで覗きやすく。

 ・川で捕れたウナギを調理して食べた。レオさんが美味しそうに食べてくれたので嬉しい。

 ・今後も積極的に精のつく食材を中心に振る舞おう。チラ見せの誘惑とのコラボでED解消を目指す。

 特記事項:今夜もレオさん、手を握ってくれるかな?迷惑かけちゃうけどそうだと嬉しい。


(そうでした。私、最初の数日は夜半にうなされてましたね・・・。それをレオさんが手を握ってくれて、それから安心できたんでした。チラ見せもそれなりに上手く行きましたね。レオさん、見るとも無くチラチラ覗いてましたし。本人は気付かれて無いと思ってるかもですが。女の子は視線に敏感なのです。)


 3日目、4日目も2日目同様の生活をしながら、庭に畑を作らせてもらったり、一緒に魔獣狩りしたりと、とてもゆったりと過ごせましたね。ずっと戦争に出張っていたから、良いリフレッシュになりました。


5日目

 ・そろそろレオさんも()()()()()と思い、かねてから考えていた『実験』をすることに。

 ・『実験』とは、睡眠中に『彼』を刺激する事で、()()にできないか?

 ・彼の症状は心因的な要素が強いので、睡眠中ならば枷が外れやすいと考え、彼が眠った後に

  睡眠術式を使って、更に深く眠ってもらった。

 ・で、結果は大成功。で、どうしたものかと考えた私は・・・・。

 

 特記事項:ハズカシイ!ハズカシ過ぎる!!・・・凄くエッチだ、今日の私・・・。


(ワーーーー!!!そ、そうでした!この日はとんでも無い事をしてしまったんでした!我ながら、なんというか、もはや痴女ではないか?って思いました。・・・でも、この時自覚出来たんですよね。自分の気持ちを。・・・私は彼に抱かれたいって思ってるって。・・・今思い出しても凄く恥ずかしいです!)


 当時を思い出した私は、もう顔だけで無く、身体全体が赤く、熱くなっているのを感じてしまいました。

 それでも、日記を読み続けて行くと、10日目の日記に、とんでも無い事が綴られてました。


 10日目

 ・今夜は、いよいよ『実験』の最終段階。私自身の実験だ。

 ・以前の同様、レオさんが眠っている際に睡眠術式で更に深く眠ってもらった。

 ・で、今回は、彼に跨り、そして・・・ひとつに(ワアアアアアアーーーーーーー!!!!)

 

(ハァハァ、何てことを描写してるのですか!こんなの日記じゃなくて官能小説です!!!・・・まあ、そういう行為をしてしまった訳ですが、だからって何故この日に限ってこんなに克明に!?

 ・・・こんなの思い出したら、そういう気分になってしまいます。唯でさえ我慢してるのに!)


 そう、今現在、私は魔人化の副作用というべき激しい性的欲求を我慢し続けている。気を紛らわす為に読んでいた日記が裏目に出るとか・・・。もはや『聖女』では無く『性女』になってしまったかのかと疑いたくなる程、そういう事を意識してしまう。これはレオさんのせいです、きっと!・・・だってあんなに凄いのを経験したら、仕方ないんです。私も女ですから!

 



 などと、自身に言い訳などしている内に隣室のほうが静かになったのを確認しました。・・・『治療』がひと段落したのでしょう。レオさんは随分とミリアナを堪能した様ですね。2時間近く頑張るなんて。確かに私からみても、ミリアナは魅力的でグラマラスなボディを持つ子ですから、まあ、仕方無いかもしれませんが!

 

 まあ、いいのです。ここからは私のターン。魔人化の影響で火照り切ったこの身をレオさんに慰めて頂きましょう。・・・レオさん、覚悟してくださいね。今夜は寝れないかも知れませんよ?



 そうして、私はレオさんのいる寝室に足を向けるのであった。・・・ちなみにヴォルカン様は、『付き合ってられんのぅ。儂は食材でも適当に探してくるわい。戻りは()()()()じゃな』と気を利かせてくれましたので、遠慮しないで済みそうです。





 



 

 

   

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