表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/40

第11話 黒龍ヴォルカン

 突然『主』と入れ替わるように登場したこの少女はいったい誰だ?

 少女の肌は雪の様な白で、髪は艶やかな黒、瞳は神秘的な色合いの紫、そしてすっきりとした鼻梁に薄く紅を引いた様な、紅い唇、ぱっちりと大き目の眼に長い睫毛と美少女の要素が全部詰まったかの様な美貌だった。見た目は13歳くらいなのにそれに不釣り合いな程の色気すら漂わせていて、どう見てもただの少女ではない。そもそも魔力圧からして尋常ではない。はっきりいって『主』のそれを遥かに超えており、俺は密かに警戒を最大にしていた。


「・・・誰だ、お前?いつからそこにいたんだ?」


『んーーーん?なんじゃ分からんのか?さっきまでお主と戯れておったじゃろうに』


 ?何を言っているんだ。さっきまで戯れてって・・・まさか!!


『そう。わしがおぬしらが『主』と呼ぶドラゴン。正確には真龍族が一人、黒龍ヴォルカンじゃ。』


 ええぇ!!?マジでか?この少女があのドラゴンの正体だって?体積比率とかどうなってんだ?全然大きさ違うじゃん!・・・あまりの事に俺は言葉もなく自称ドラゴンの少女を凝視していた。


「貴方が真龍族・・・あの伝説の種族だというのですか?」


 そう、真龍族はトゥルードラゴンとも言われる伝説の種族だ。人族よりも精霊のような霊性体に近いその身は、ほぼ永遠の時を生き、膨大な魔力から放たれる魔法は天変地異を巻き起こすとさえ言われている。又、その身は『龍生体』という先程のドラゴンのような魔獣形態も擁しており、非常に強力な種族と言われている。但し、ほとんど人目に触れない事から存在すら疑われてきた()()の存在でもある。そんな伝説が目の前にいる少女だと言われても正直ピンとこないが存在の圧力のようなものが彼女をして常人だとは思わせない。


『ああ、そのとおりじゃ。わしはこの火山地帯がむやみに噴火など起こさぬように日頃から手入れをしておるのじゃが、やはり一人は暇なんでな。時折、龍生体に変化しては人と戯れたりして暇つぶししとるのじゃよ。そしたら、今度の奴がとんでもないではないか。わしの龍生体の龍麟をたやすく切り倒すは、ブレスも両断するわで暫く様子見してたのじゃが、いい加減痛くなってきての。たまらず声を掛けさせてもらった訳じゃ。・・・じゃが坊主の目的は既に達しておろう?のう、嬢ちゃんや。』


「は、はい!今回の目的は彼の実力の証明でしたので、十分だと思います。あれだけの戦闘力が有れば魔族との最前線でも十二分に渡り合えると確信しました。」


 お、てことは聖女様の判定は合格ってことか!これで俺も彼女と共に歩めるって事だな!


『ほっほっ、そりゃ何よりじゃ。・・・じゃあ嬢ちゃんは無事坊主のお嫁さんになれると。」


「はい!暫くは新たな力の検証が必要でしょうが、何れは・・・って、何故その事を知っているのですか!?」


「ん?ああ、それは我が『龍眼』のおかげでな。少し二人の過去を見せてもらった。』


「過去・・・ですか?そのようなものを見通す力があるなんて・・」


 二人の話がいろいろ盛り上がっているようだが、こちらはそれどころでは無くなっていた。先程から猛烈に・・・


「?レオさん?如何しました――――!!?」


 俺は先程から猛烈に襲ってくる性的な欲求に抗えず、アリアの唇を奪い激しく舌を絡めていた。

 更に胸と尻を荒々しく揉みしだいている。


「んんっ、はぁっ、いきなり過ぎです!ーー!?あぁん!?」


 アリアの抗議を受け付ける事無く、今度は彼女の首筋に唇を這わす。やばい!全然抑制できない!一体俺はどうしてしまったんだ!?


『落ち着かんか!!!!!!!』


 スパァン!!


 小気味の良い音と共に俺とアリアの頭が叩かれた。


「あだっ!?」「何故私まで!?」


 地味に痛い。・・・だが、おかげで少し冷静になれた。


『たくっ。このような場所で盛るものではない。・・・どうやら坊主の方は先程の『魔人化』とやらの反動が出ているようだの。空いてる部屋を貸してやるから、そこで存分に発散すると良いわ。』


 黒龍ヴォルカンの有り難い申し出を受けて、早速俺はアリアと共に空き部屋に移り、猛烈な欲求を解消すべく励ませてもらう事にした。すまん、アリア!気持ちよくするから勘弁してくれ!!





 どのくらいの時間、アリアとの激しい交わりを行っていたのか、やっとのことで反動を鎮めた俺はアリアと共に、ヴァルカンの居室を訪ねた。


「ごめんな。急にあんな事を・・・」

「大丈夫ですよ。・・・それに凄くよかったですし。・・・それに前より大きくなってて‥」


 そうなのだ。俺の暴れん坊が魔人化したせいなのか唯でさえ、大き目だったのが更に巨根になっていたのだ。お陰でアリアは更に快感を感じられた様で実に満足げなのを見て俺も誇らしい気分になった。


『随分と長い事励んだようだの。2時間以上もかけよって。・・・若さよのぅ。』


 と、見た目13歳児に評されてしまった。違和感が半端ない!!


「いやぁ、なんか世話になった。・・・部屋の汚れはアリアが綺麗にしてくれたから勘弁してくれ。」

「その、お部屋を貸して頂き有難うございました。」


 俺達は何となく手を繋いだままで部屋まで来ていた。お互い頬が赤い。・・・まあ、ついさっき迄あれだけヤリまくっていたんだから余韻は残るよね?


『ほっほっ。構わんよ。・・・それより少し話を聞かせてもらってよいかの。その『魔人化』について』


 と黒龍ヴォルカンが問うてきた。こいつが話通りの真龍族なら『魔人化』について何か知っているかもしれない。俺としてもこの申し出は願ってもなかった。俺達はヴォルカンの勧めるまま席について、話し始めた。


「ああ。俺からもぜひ聞いて欲しいと思っている。少し長くなるけど――――」


 俺は、姉さんの事も含め一通りの話を聞かせた。どうも俺は話を端折るのが苦手な様で、随分話が長くなってしまったのだが、ヴォルカンは黙って最後まで聞いてくれた。


『なるほどのぅ。成人の儀でそのようなスキルを授かるとは・・・。なんとも不可思議な事よ。わしも実際に『魔人化』を為した瞬間を見たのは初めてじゃったが、『魔人』らしき者ならば目にした事があるぞ。』


「!!、それ本当か!?ど。どこで会ったんだ!?どんな奴だった!!?」


 ヴォルカンの言葉に過剰に反応してしまった俺はつい声を荒げてしまった。もしや姉さんでは!?


「レオさん!少し落ち着いてください!」

「あ、あぁ。すまない。つい・・・」


『ほっほっ。構わんよ。・・・そうさな。100年程前に一人、これは男の魔人じゃったか。髪の色はお主同様に白、瞳の色も同じじゃったな。少し話をしたのじゃが、「神を滅ぼす」事を目的にしていると言っておったのぅ。その後は50年前に、一人、これは女じゃったな。髪も眼も蒼く、結構な美人じゃったぞ。こちらも目的は同じじゃった。・・・神に恨みでもあったんかのう?』


「・・・聖王国出身の身としては、なんというか、少し複雑ですね。まぁ、私自身、神様を妄信してはいませんが。」


「え?そうなのか?だってアリアって『聖女』なんだよね?」


「はい。実際、成人の儀におけるスキル授与などは神の存在を伺わせますが、だからとて妄信するのは違うかなと。聖王教会の教本の内容はあくまで過去の教会関係者が編纂したものであり、神の意志やらを現したものでは無く、人が過去に学んできた物事を纏めているもので、だからこそ私は価値があると考えています。神の思惑など現状知り得ないので、教会としては敬意は表しても妄信する事無く、その人自身の意志や努力こそが重要だと教えています。・・・ぶっちゃけてしまえば、よく分からない神については恩恵に感謝しつつも、自身の力で身を立てなさいって事です。」


「へぇ~。聖王教ってそういう教えなんだ。俺のイメージする宗教と大分違うんだな。神を便利グッツ扱いかぁ。・・・まあ、俺はそもそも『スキル』なんてもので人の人生に干渉してくる神ってやつは嫌いなんだけどな。」


『ほっほっ。わしも『神』には会った事も無いから何とも言えんが、少なくとも昔出会った魔人族達はその実在について確信しているようじゃったな。だからこそ『滅ぼす』事を目的としてた訳じゃし。

 おっと、少し脱線したの。・・・坊主、お主が知りたいのは、黒翼を生やした紅き魔人族の事じゃろう?・・・確かに、3年程前、わしに会いにきたのぅ。』 



 その何気無さそうな言葉に、俺は眼を見開き愕然とした。・・・姉さんがここに来た?



























 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ