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異世界で始める覇王ライフ  作者: 冷麦冷奴
冒険編
6/6

創造魔法(クリエイト)

 シ、シルバーゴブリンTUEEEE、速すぎだろ…攻撃が当たらん。


 まるでスターマリオのように素早く動くシルバーゴブリンに対し、俺の動きはのこのこレベル。

 シルバーゴブリン、こいつできる!


「くっそ、広範囲魔法とか撃てないか?亜紀

「MPが厳しいです」


 先ほどから魔法で援護してくれているからMPが残り少ないのか。

 こうなりゃ………あー、どうしよう。

 考えよう、考えなきゃなにも変わらない!考えてもなにも変わらないのが現実、でも考えなきゃ始まらない。……あっ、これ無限ループだわ。


「どうする?徹、このままじゃ埒が明かないぞ」

「ん〜〜、よし、いい作戦を思いついた」

「ほう」


 俺が考えた作戦とは、まず俺が囮となり敵を引き付ける、亜紀はアイテムでMP回復、クロウツェルは亜紀を守る。というものだ。

 シンプルだが、勝率が一番高いものだろう。ちなみになぜ俺が囮となるかというと、一つ試したいことがあるからだ。

 

「これでいこう、亜紀の上位魔法でフィニッシュだ」

「了解した」


 作戦を聞き、それぞれが行動に移した。

 俺達が作戦会議をしている間、シルバーゴブリンは木になっていたバナナのようなフルーツを食べていた。

 …この野郎舐めやがって。


「オラオラ、猿がぁ」


 挑発し、シルバーゴブリンを引き付ける。

 近くに落ちていた石を拾い、シルバーゴブリンめがけて投げた。

 ひゅっと音を立てながら飛ぶ、そしてバナナのようなものを食べていたシルバーゴブリンの顔面にぶつかった。


「ゴ、ゴゴガ」


 完全に怒っている。

 ものすごいスピードで俺に襲いかかってきた。


「ふん、甘いな」


 シルバーゴブリンの動きがピタリと止まる。止まったのは俺の1メートル先ほどでだ。


「罠をしかけておいたんだ、とっておきのな」


 シルバーゴブリンの足下には、どっかのゲームで見たことあるような罠が仕掛けられている。

 その罠からは、電流がはしっていた。


「その名もシ○レ罠!」

「そんなものどこにあったの⁉︎」


 亜紀がツッコムが、俺は説明する。


「Amaz……冗談だ。これは下北沢で買った」

「冗談に冗談はやめて下さい」


「す、すいません…。実はなんか新しく使えるようになってた創造魔法(クリエイト)を使ったんだ。頭で創りたいものを想像すればイケると思ったらできた」

「そんな魔法いつ?」

「分からん、いつの間にか冒険者カードの欄にあったんだ」

「もしかしたら、ユニーク魔法かもしれんな。私は創造魔法(クリエイト)なんて聞いたことはないぞ」


 俺達が会話している間、シルバーゴブリンは筋肉を硬直させ固まっていた。


「そろそろ時間が切れるころだ。亜紀、あとは頼んだぞ」

「任せてください!」


 亜紀は詠唱にはいった。


「魔を焼き殺す絶縁の炎よ、悪の魂に鉄槌を、踊り、苦しみ、恨み、笑い狂え!!『火炎地獄(インフェルノ)』」


 俺はすぐさまその場から離れた。

 俺が離れた後、2秒ぐらい経ったらシルバーゴブリンの周りがゆがんで見えた。

 アレだな、砂漠とかだと暑くてゆがんで見えるやつだな。


 シルバーゴブリンのいる上下から魔法陣が現れる。

 その後、魔法陣から灼熱の炎が放たれた。


 さすがに、上位魔法をくらって生きていないだろう。


 ……それがフラグだったのかは知らないが、灼熱の炎が消えた後、シルバーゴブリンの姿が見えた。


「そ、そんな…」

「おいおいまじかよ、こいつタフすぎねぇか」

「…….来るぞ」


 クロウツェルが言った後、シルバーゴブリンが怒り狂ったかのように突進してきた。

 まるで銃弾のようだ。


「ぐほぉっ」

「徹君!」


 その突進が俺の溝うちに入る。

 かるく三十メートルほど飛ばされた。

 

「…や、やべ、え。HP、が…」


 このまま死ぬのか?

 いや、まだ手は残されている。

 創造魔法(クリエイト)だ。

 あれで俺の想像する最高の回復薬を創造すればなんとかなる。


 力を振り絞り、創造魔法(クリエイト)を使った。

 手元が虹色の光に包まれる。

 その後、手には秘薬が握られていた。


「…んっ、ぐっぐっ……ふぅ」


 俺の創造した黄色の瓶のようなものに入った秘薬を飲み干すと、力が溢れてきた。


 秘薬TUEEEE!!


「……こうなりゃヤケクソだぁぁぁぁぁぁ!」


 創造魔法を使い、俺の知っている最強の武器を創造する。


「いでよぉぉぉエクスカリバーァァァァ!!」


 魔法陣から、キラキラと輝く聖剣が現れた。

 握ってみると、ズシリと重い。


「フハハハハハハ、伝説の聖剣を創造したぞ、かかってこい猿」

「グガ、ガァァォォ」


 頼むぜ聖剣、お前の力を見せてくれ。

 見た目だけじゃないよな?お前の力は。


 俺は適当に横に聖剣を振るった。


 気がつくと、森の木々がスパリとキレイに全て切り倒されていた。


 せ、聖剣ヤベェ。チート臭え。


 シルバーゴブリンは、体が横に真っ二つになり、そこらへんに転がっている。

 亜紀とクロウツェルは俺より後ろにいたため、なんの影響も無かった。


「勝ったぞ、お、お前ら」

「そ、そうですねぇ!」

「さすが覇王だ」


 あんなに苦労したにもかかわらず、こんなあっさり終わってしまうのも、なんか……残念なもんなんだな…。

 

「か、帰るか…町に」

「そ、そうですねぇ!」

「さすが覇王だ」


 森なのに、空気はあまりおいしくなかった。


 まあとりあえず………せ、聖剣TUEEEE……。

 受験が終わったので更新しました。

 ……いやぁ受験の結果は期待できないんですけどね笑

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