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異世界で始める覇王ライフ  作者: 冷麦冷奴
冒険編
2/6

モンスター討伐

 来週更新のつもりが、暇なんでもう更新しちゃいました笑

 俺は今、広い草原でモンスター討伐をしている。

 さすが異世界、空気が美味しい。高いビルも大きな工場も無い。昔の地球もこんなんだったんだろうなと思ってしまう。

 しかし、その地球には存在しないものが目の前にいた。

 ゴブリンだ。緑色をしていて、二足歩行をしている。大きさは俺の半分くらい、しかし筋肉は俺以上にあるようだった。

 見た目はゲームでよく見るような感じだった。


火炎弾(フレイムメテオ)!!」


 亜紀の背後から、無数の魔法陣が出現し、その魔法陣から炎の弾丸が発射された。

 その魔法により、緑色のゴブリンは蜂の巣になった。


「瞬殺だな…」

「ここら辺のモンスターはレベルが低いんです」


 ゴブリンの死体は、ガラスが砕けるかのように消滅し、そこにはドロップアイテムだと思われる黒色の石があった。

 黒色の石は「魔法石」と言い、魔力が込められている石だ。様々な用途があるため、高値で取引されているらしい。


 モンスターは魔法石からできており、モンスターと動物の違いは死んだら魔法石になるか骨になるかだ。

 たいていのモンスターは一定期間経つと地面から生まれ、大型モンスターやボスモンスターは倒したらそれ以降現れないものもいるらしい。

 俺は完全にゲームのようだなと思った。


「今のは中位魔法?」

「はい、火炎弾(フレイムメテオ)と言うんです」

「ちなみに魔法って下位魔法からどれぐらいの位があるんだ?」

「魔法っていうのは、下位魔法、中位魔法、上位魔法、超位魔法という順に分けられます。下位魔法は初心者向け、中位魔法は大体の冒険者が使うものですね。上位魔法は上級者が放つことができます。超位魔法は魔王が使うといわれているほどのものです」

「えっ、超位魔法ってどれくらいの威力があるんだ?」

「歴史に残っていたのが、100年前現魔王のシュベルーツが使った超位魔法、大地震(アースクエイク)ですね。その時は甚大な被害が出たそうです」


 どうやら亜紀はこの世界の歴史についても勉強したようだ。多分、学校でも優等生だったんだろう。

 俺は、魔法石やアイテムを拾った後、それを冒険者カードに収納した。


「亜紀って上位魔法を使えるのか?」

「使えると言えば使えますが、SP消費が大きすぎて連発なんて出来ません。一回撃っただけでMPが空でそれ以外の魔法が使えなくなるので上位魔法は使わないようにしているんです」


 亜紀の職業は魔法使い、他の職業よりもMPが高い。そして接近戦ではなく遠距離からの攻撃が得意だ。

 そのためモンスター討伐も俺が接近戦をして、亜紀が遠距離から魔法を発動されるという戦い方をとっていた。


「どうする、一回休憩する?」

「そうですね、お昼にしましょう」


 そう言うと、亜紀はアイテムボックスからランチボックスを取り出した。


「徹君の分もありますよ」

「ありがとう!!!!」


 まさか、女の子の手作り料理が食べられるなんて!異世界最高!美少女最高!

 俺は今までなんでこんな素晴らしいことに気づかなかったんだ!俺はアホだ!


「どうぞ」


 俺はランチボックスから取り出されたサンドイッチを貰った。具材はレタスのようなものと、何かの肉、そして黄色のソースだ。


「いたただきます!!」


 一口食べると、俺は地球で食べたサンドイッチを思い出した。

 何かの肉はハムの味がして、黄色のソースはマヨネーズの味がする。まさか異世界でマヨネーズを食べることになるとは。


「これは、マヨネーズ?」

「はい、この世界にも材料はあるんです。卵と油さえあれば作れるんですよ」

「美味しい!」

「ありがとうございます」


 料理が上手で美少女なんて、さぞかし学校ではモテたんだろうな。

 しかし、今は彼女は異世界にとらわれた身。他に狙っている男もいまい。チャンスだぞ、俺!


 ……まあ、ヘタレなんで告白なんて出来ないんですけどね。


「そういえば、徹君のオートスキルってなんですか?」

「オートスキル?何それ」

「オートスキルっていうのは、個人に与えられた特別なスキルのことです。強力なものもあればたいして使えないものまで、多彩な種類があります。私の場合、魔法の発動する時の消費MP5%カットと魔法の威力10%強化です。オートスキルはステータス画面のスキルのところをタップしてもらえれば分かりますよ」

「へぇー、どれど」

『ズドォォォォォン』


 俺がステータス画面を確認しようとした瞬間、近くの方で大きな音が聞こえた。


「なんだ⁉︎行ってみよう」

「そうですね」


 俺と亜紀はその大きな音の発生源へと向かった。

 音の発生源だと思われる場所からは、砂煙がたっていた。


 その場所に到着すると、一体の巨大なモンスターがいた。大きさは5mくらいか。全身が岩で出来ており、大きな音をたてながら動いている。


「なんだ、あれは」

「ゴーレムです。この草原には絶対いに現れないモンスターなんですが……なぜ」

「まあ、倒すしかないでしょ」


 俺は走り出し、短剣を抜いた。

 ゴーレムもこちらに気づき、体をこちらに寄せてくる。


「待ってください!他のモンスターとレベルが違う可能性があります!」


 草原のモンスターのレベルは1〜2、俺のレベルは現在3。たしかに草原のモンスターなら倒せるレベルだが、たしかにこのゴーレムは見るからに強そうだ。

 だが、戦ってみなければ分からない。


「うぉぉぉぉぉぉ!」


 短剣をゴーレムに向かって振るった。ゴツゴツした岩のような表面、刃が通るかどうか。

 やはり『カキンッ』という音をたてはじかれる。


「くそっ、これならどおだ。『火炎(フレイム)』!」


 右手から小さな火の玉がゴーレムに放たれた。

 だが、なんのダメージもなく炎は消える。


「徹君、下がってください!『火炎弾(フレイムメテオ』」


 亜紀の背後から無数の魔法陣が現れ、その魔法陣から炎の弾丸が発射された。

 しかし、少し焦げた程度で大きなダメージを受けた様子はなかった。


「中位魔法が効いていない、レベル45以上はあります!撤退すべきです!」

「上位魔法でどうにかならないのか?」


 ゴーレムの攻撃をよけながら会話をする。

 いかにレベルが高かろうと、動きは単調で読みやすい。レベルの低い俺でもよけることは出来た。

 しかし、一発一発の攻撃力が大きい。俺は当たったら一発でお陀仏だろう。

 

「上位魔法ですか……そうですね使ってみましょう。もしこれが効かなかったら撤退です」

「了解」

「では少しの間敵の注意を引きつけてください」


 そう言うと亜紀は一歩下がり、呪文を唱え始めた。

 中位魔法までは詠唱破棄できるのだろうが、上位魔法はそうはいかないのだろう。


「魔を焼き殺す絶縁の炎よ、悪の魂に鉄槌を、踊り、苦しみ、恨み、笑い狂え!!『火炎地獄(インフェルノ)』」


 呪文が唱えられた後、頭上から大きな魔法陣が展開されるのがわかった。


「徹君、すぐに下がってください」

「オーケー」


 俺は素早く魔法陣の範囲内から離れ、近くの岩に体を隠した。


 赤色の大きな魔法陣から、燃え盛る炎が発生する。その炎はどれだけ熱いのかは分からないが、熱は離れたここまで伝わってくる。

 ゴーレムはコポコポと体を作っている物質が溶けている。どうやら効いているようだ。

 灼熱地獄は1分程度続き、魔法が消えると、そこにはドロドロに溶けたゴーレムが存在した。もはやゴーレムとは分からないほどだ。


「やりましたね!」

「凄い、上位魔法ってこんなにも威力があるんだな」


 ハイタッチをして、勝利を喜んだ。

 俺も早くレベルを上げて、彼女に近づきたい。そう思った。


「しかし謎ですね、なぜこの草原にこれほどまでレベルの高いゴーレムが出現したんでしょう」

「もしかしたら、すごく強い敵から追われ逃げてきたとか?」

「いえ、それは違うと思います。ゴーレムは生まれたんです、普通のモンスターのように。その証拠にゴーレムが歩いた場所は地面がへこんでいます。どこかから逃げてきたのなら、その足跡が続いているはずです。しかしその足跡は見当たりません」

「たしかに……。つまり、誰かが人工的に生み出したのか?」

「実際そのようなアイテムは存在しますが、草原に出現させるのになんのメリットが……」


 うーん、と亜紀は悩んでいた。俺にはまだこの世界に来たばかりなのでどう謎なのかさっぱり。

 しかし、それがいいことではないのは俺でも分かった。


「……ドロップアイテムが無い。これは何者かがゴーレムを生み出したに違いありませんね」


 亜紀はゴーレムが消滅した後、そこに残るはずの魔法石が無いことに気がつき、そう言った。



 そして俺はまだ「忍び寄る闇」に気づかずにいたのだった。

 続きは来週更新です!

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