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第九十一話
急に魔法で道行く市民を攻撃したくなる ×
空が飛べたらと思う時がある ×
どちらかというと怒りっぽい ○
嘘はつかない ×
羽ペンを置いて頭を抱える。
こんなの何回やらせるんだ。
この二週間で十回目だぞ。
羊皮紙を丸めて軍部の人間に渡す。
そりゃ怒りっぽくもなるよ。
「次は査問があります」
はいと答えて彼にとぼとぼとついていく。
「ここです」
「カーシャ・ヴァレンタイン入ります」
戸を叩いて入る。
三人の老人が私を見つめる。
一人が掌で部屋の中心に立つよう私に促す。
また嫌な時間がはじまる。




