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第七十八話

部屋に入ると眼に緑が広がった。

「なるほど『緑竜の間』ね……」

そう呼ばれる理由がわかった。


部屋中に広がる植物達。艶やに照った葉が美しい。

きっと丁寧に手入れされてるんだろうな。

そう軽く葉に触れながら思う。


後ろの召使の女性がにこにこ微笑んでいる。

「……えっとここで私は待っていれば良いんですか?」

「とりあえず身体の泥を落とさせてください」


私は頷く。

独房のむしろで寝てた時の汚れがまだついていたからだ。

こんな綺麗な場所に土を落とすのはちょっと私も気がひけた。


「では水を張った洗面器と布を一枚頂けますか。場所も指定していただければそこで身体を拭きますので」

彼女は不思議そうな顔をする。


「それで汚れが取れるんですか?」

そう彼女は頬に指を置き考える仕草をした後、何か思いついた様な顔をした。

それから彼女はもっといい方法がありますよと私に明るく微笑んだ。

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