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第五十一話

「ぶぇっくし!」

そうアマリアさんがくしゃみをした。

「あっすみませんどなたかハンカチ持ってませんか?」


そう辛そうに眼を細めて宙に手を漂わす。

「麺って食べづらいんですね。鼻の変な所に入って痛いです」

良い意味でこの緊迫した空気を壊してくれた。


天然なのかなアマリアさんは。

「そんな箸の持ち方をするからだぞアミィ」

そうクルスさんは心配そうな顔でハンカチを取り出す。


「すびません」

そう彼女は鼻をかむ。

「はあ。気が抜けちまったよ」


クルスさんはそう明るい顔で笑う。

私もこの勢いに乗って場を和ませようとした。

「あ。そうだ黒騎士の試験って難しいんですよね。向上心あるって良いと思うよジャン。立派だなあ。あははは」


また場の空気が重くなった。あれ? 何で? 

「……噂があってね」

そうクルスさんが口を開く。


「黒騎士の試験に失敗した灰騎士は死ぬんだよ」

そうジャンが後を続けた。

私の瞳が震える。そんなのは絶対嫌だと思った。

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