表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/242

第三十四話

朝霧の中を馬で進む。

まだ眠たくて私の首までこっくりこっくり鳴る。

眠気を覚まそうと彼と会話をしようと思った。


「灰騎士って何なんですか?」

「教会に所属する騎士の階級の一つだ」

わかったような解らないような。私は首を傾げる。


「もうちょっと言うと?」

「黒騎士に次ぐ騎士で私を含め二百人いる」

「なるほど更に上の階級があるんですね」


私は頷き質問を続ける。

「黒騎士は何人いるんですか?」

「本来なら十二人いるが……」


彼は何故か少し考えるようにして答える。

「今は減って五人しかいない」

「欠員補充しないんですね」


彼は手綱を操りながら頷く。

「一応最高位だからな。簡単には補充しない。それに試験にちょっと癖があってね……」

私はまた首を傾げる。


「それもそのうち説明するよ」

そのうちばっかりだなと思った。

「ほら見えてきたぞ」


そう彼は丘の下の草原を指差す。

朝霧が晴れたその先には広大な緑色の平原が広がっていた。

布陣している軍から炊煙が上っているのが見える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ