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第二百二話

「グランド将軍に手紙でも送ってたの?」

「ああ」

ジャンは路地を走りながら頷く。


先に言ってよと思った。


「道理で灰騎士も加担するわけだ」

「勝算がなきゃ裏切り者もでないさ」

そう彼は当たり前みたいな調子で言う。


まあそうなんだけどさ。

そう二人で路にいる兵士達を片付けていく。

もう反乱は気づかれたみたいだ。


街々に轟音も響いてる。

何の音だろ?

「地下組織に魔法式の情報も流した」


私は驚いた顔をした。

「そうでなきゃ教国は倒せない。お前を救えない」

そこまでしてくれて嬉しいって気持ちと今やってることの危険性の板挟みで胸が苦しい。


「教皇の首を挙げる可能性は?」

「五分五分だ。逃げられる前に仕留められなければ」

彼はまた兵を斬る。


「俺達の負けだ」

大聖堂の前に辿り着いた。

既に階段の前は将軍の軍勢と教会の軍勢の乱戦になっている。


「これが最後の戦いだ。切り抜けるぞカーシャ」

「うん」

私も頷く。狙うのは教皇の首一つだ。


そう私は荒んだ空気を吸う。

本当にこれが最後の戦いだ。

命を燃やそうと思った。息を飲んでボウガンの矢や剣が舞う戦場に私の身を投じた。

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