表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/242

第百六十七話

「お前竜なんだろ?」

そう滝の前で釣りをする笑顔の若者。

『そうだが』


おかしな奴だな私を見ても怖がらんとは。

まあ言っても伝わらんか。

そう水の中に頭を突っ込む。水と魚を同時に吸い込んだ。


「名前は?」

『ヴァルディングス』

「良い名前だな」


驚いて飲んでた水を全部吐き出してしまった。

魚もさぞ喜んだことだに違いない。

口から水を滴らせ鼻面をその男に近づけた。


『お主。私の言葉がわかるのか?』

「おっ。何だ。みんなは喋れないのか」

そう彼は明るい顔で笑った。


「相手の気持ちを考えたら誰とだって仲良く喋れるさ」

そうけらけらと笑う。

変わった男だ。また水を飲みながら思う。

滝の飛沫が鱗に当たるのが気持ち良かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ