表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/242

第百十六話

「なんかすごい簡単な話じゃない?」

そう毛皮のマントで首を隠しながら白い息を吐く。

「そうか?」


吹雪の中だとお互い声を大きくしないと届かない。

「仕官の条件が噂の魔法使い連れてくれば良いだけなんでしょ?」

「人の気持ちを動かすのは難しいぞ」


知った様な口きいて。

馬が嘶く。鼻水がすぐ凍りそう。

「もう何度も領主から登用の使者を送ってるそうだからな!」


「へー。気難しい子なんだね」

「らしいな」

彼の顔が少しだけ見える。眉も睫毛も白くして御爺さんみたいだ。


「そもそもなんでさ! こんな諜報活動してるの?」

雪原でだれもいないから良いかなと思って聞いてみた。

「正面から帝都を攻撃する前に背後をつく攻略の拠点をつくっておきたいのさ!」


彼が答えるあたり本当に周りには誰もいないんだ。

「ん? どういうこと!?」

ざっくりしすぎてわかんない。


「帝国を滅ぼす日が近いってことだ」

そう彼は吹雪の中で叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ