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画面の向こうのプロローグ


 世の中ネット恋愛が、

   どうとか。だめだとか、いいだとか?


 色々と賛否両論だと思う。犯罪に巻き込まれる可能性もあるし、運命とか続くわけないものにすがるほど、好きになれるものじゃないだろうと思う。顔も名前も知らない人、画面越しの愛言葉だけで好きになるなんて、よくわからなかった。僕だってそんなものに、興味すらなく、程遠かった。


      それなのに、今では…


 たった君からの一通の通知を待って、時間があったら何気ない会話を見ては伏せて、画面の向こうにいる君からの言葉に一喜一憂している。恋をすると盲目になるらしいって言われる。だからか、すごく今では馬鹿になったなと思う。


 こんなに好きな人に好きな人が居るのが苦しいなんて思うようになって、好きな人の好きな人になりたいなんて思うとも…


 まさか自分がその立場になるとは、

         思ってもいなかったから…


久我 加伊(くが かい)高校一年の夏頃


 放課後は、いつも教室も廊下も帰宅する生徒たちの声で賑わっている。入学当初はクラスの輪に入るのを逃してしまってから、クラスの人達と仲良くなる機会はほとんどなかったから、その時は、僕は幼馴染の中内 拓真(なかうち たくま)と、宇月 奈緒(うづき なお)と同じ高校に入れたのは幸いだった。でも文化祭から少しずつ変わってきていた。


奈緒:

「ねぇ~、

 なんでまたそんなに頼まれごとしてんのよ〜。」


久我:

「いやでも…」


奈緒:

「学級委員だからって皆から頼られたやつ全部やってたらきりないじゃん!!この前だって!!」


ー ー ー ー ー〜文化祭〜ー ー ー ー ー

クラスメイト①

「委員長!こっち手伝ってほしい!」


クラスメイト②

「久我さん、これどこに置いたらいいかな?」


久我:

 「あーあー!!

  ごめんこっち終わったらそっちに行くね!

  おおー!それそこのやつめっちゃいい!!」


だが、おかげでイベントは大繁盛していた。

ーーーーーーーーーー回想ーーーーーーーーーーー


久我:

「まぁまぁ、そんな前のこと振り返ってもさ…あっ!ねぇ!拓真!奈緒!今日帰ったらさログインする?僕、課題終わらせ次第やろうと思ってるんだけど〜…?どう?」


奈緒:

「えっ!する!する!!

珍しいじゃん、えぇ~じゃぁ今日は〜武器変えようかな〜」


そう言って、奈緒は隣を歩く拓真に視線を向けた。


拓真:

「分かった笑笑今日どこのやつする?」


  ーー ーー  帰 り 道ーー ーー


奈緒:

「そういうのがいいところなんだけどさ〜…!!そうじゃないんだよ…!!ねぇ拓真!わかるでしょ!!」


拓真:

「う〜ん笑笑久我は断るのが昔から下手だもんな笑笑」

久我:

「いやいや!!そんなことないってば!!てか…!!まだこの話するの!!もうやめようよ〜…」


そう言っても二人は、いや~そんなことないでしょと顔を見あせてる。

この二人こう言われるのは慣れた。


奈緒:

「ねぇ今日武器加伊は何使う?」


久我:

「あ〜、そうだな〜…短剣でいいかな?

今回のクエストはそんなにやり込むやつじゃないし?こもってなんか作っててもいいかな〜」


拓真:

「まぁもう久我に関しては、レベル上げしようにも、困難なぐらいレベル高いもんな、何レベだったっけ?85?」


久我:

「そう!!」


奈緒:

「やりすぎ笑笑なんでそれでテストも点数いいのよ、教えなさいよ…!!このー!!あっ!じゃぁ私こっちだからまたね〜」


拓真:

「去っていった笑笑じゃぁ俺はこっちだから、またあとで」


久我:

「うん!また!よーし!あとちょっと!」


 そんなこんなで、各々が帰路につく、家に帰ると明日の課題を終わらしてから、ゲームにログインしてみる。

 軽快な音が鳴る、ゆるい冒険ゲームのように思ってしまっても、相当のやり込み系のゲームだった。

僕がログインすると同時に、二人もログインしてくる。


僕の名前は、【ムル】

二人の名前は、奈緒は【NaO】

拓真は【ベアベア】だ。


いつも通り、通話をつないでの、ゲーム。

初めに話したのは、奈緒だった。


【NaO】

ねぇ!今日どこ行く?クエストする?というかムルは、今日ひきこもるんだったっけ?


【ベアベア】

クエストしてからじゃないと資材ないから、一旦集めに行くか?


【ムル】

あ~、確かに分かった!クエストしに行こ!


【NaO】     レッツゴー!!


〜数分後〜


【NaO】

あー!ごめん、そっち行った!!


【ベアベア】

おけ!こっちはー…よっし!久我そっち行ったぞ!


【ムル】

分かった!!えぇ~とここで、実験…よっしゃ!できた〜…

 皆お疲れ様〜、資材は一応集まったし、戻ろっか?それともまだ二人は残ってる?


【NaO】

う〜ん、私はまだレベル上げたいからいようかな〜?拓真は?


【ベアベア】

じゃぁ俺もいようかな?他なんか資材無かったらここに居れば、連絡来たら調達出来るし


【ムル】

分かった、ありがとう!じゃぁ先に戻ってる!


 二人とも、そんなにレベル上げなくても強いのにね。でも、まぁ二人が残るっていうのは珍しいことでもない。いつものことだし二人より先にギルドに戻ろうそう思った。

 その二人の姿を横目に、ギルドに帰宅ボタンを押そうとした。すると身に覚えのない通知が来た。


【ムル】

なんだろう?


【ベアベア】

どうした?なんかあったか?


【ムル】

いや、なんかギルド申請が来てて…


【NaO】

あっ本当だ。さっきなんか加入申請来てたね。


【ベアベア】

また初心者?


【ムル】

うん、まぁそりゃ一応初心者歓迎ギルドだし?笑笑


【NaO】

操作方法わからなかったりしたら、加伊が教えてあげなよ。


【ムル】

僕が…?まぁ聞かれたら…?


 そう返して、加入申請の画面を開いて、新メンバーの名前が表示されていたから確認した。


 いつも通り、当たり障りのないメッセージでも送っておこうかな。新規さん来るのはいつも楽しみだ、でもある程度の目的が終わったらすぐ抜ける人ばかりだからあまり仲良くならないほうがいい。だからもう募集自体から、即抜けを許可している。


今回の人はどこまで居るのだろうか。

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