第7話 初陣
共産主義者?
陽のあたる道を歩く軍人様が、とんだお題目を唱えたもんだな。
軍に何年も居てなお「人が完全じゃない」事を学べなかったのか?
白痴なのか、頭がコンクリートみたいに固いのか…
アタシは知ってたよ。中2の頃に初めてクソ野郎に犯された時からさ。
人間、下だと思った奴には何だってやれるんだよ。
血は繋がって無いとは言え、娘を銃で脅して犯すみたいなことができるんだよ。人間は。
全員が平等なんて実現出来ない。
だから銃が必要なんだ。
クソ野郎は銃を脅しに使った。けど銃の本領は「破壊」だ。
アタシでも、クソ野郎を殺した強盗を撃ち殺せるのさ。
だからお前も早く銃の扱い方を覚えろ。
銃は扱い方さえ間違えなければ、色んなコトからお前を守ってくれるだろう。
ただ、銃は一発で人を殺せる。
撃つことは、良くも悪くも人生を変えるんだ。
たまに思うんだよ。あの強盗は、実は強盗じゃなくて、アタシを助けに来てくれた誰かなんじゃないかって。
でももう確かめられない。あの強盗は強盗ってことになって、アタシは此処にいる。
もちろん、撃たなかったらアタシは死んでたかもしれない。
まぁともかく、アタシは撃ったことで此処にいるし、もう撃つことを辞められない。
あとこのダセーメイド服も実は良いもんだ。銃をうまく隠せるからな。
メイド服で目立たないのかって?知らないのか。この会社、本業はメイド宅配業者なんだ。メイド服着てバイクや車でメシとかモノを運ぶんだ。結構流行ってるみたいだぜ。
本社の社長はとんだ変態野郎だな。
喋り過ぎたな。こんなだから「トーキー」なんて呼ばれるんだ。
ま、初陣のヤツにこんなこと言ってもしゃーねぇが、とにかく、落ち着け。
今回は見てるだけで良い。
ただ、油断だけはするなよ。
生き残れ、インディーズ




