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第1話 トーキーメイド

現実とはちょっと違う東京を舞台に、殺し屋メイドの日常を描く作品です。

※処女作です。

※カクヨムにも投稿しています。

銃器は、美しい。


物体を、或いは人体を破壊する為に最適化されたこの道具こそ、最上の美術品だと思う。


アタシの人生は、コイツと出会ってから一変した。


人を殺したんだ。


哀れな強盗だった。


たかだか3ヶ月暮らせるかどうかの端金の為に民家に押し入った頭の悪い男。


ヤツはその哀れなオツムなりに準備はしていたらしくて、アタシを性的虐待(レイプ)していた義父(クソ野郎)の息の根を止め、母親を絞殺してる最中だった。


アタシは義父(クソ野郎)がいつも私を犯すときに脅しに使ってた銃を持って部屋の隅でガタガタ震えてたよ。


でも、母親が最後の抵抗をしてたとき、「チャンスだ」と思ったんだ。


弾は2発入ってた。


今から思うとイカれてるよな。絶対逃げたほうが生存率が高い。


ともかくアタシは哀れな強盗目掛けて2発ブッ放した。


結果、今も生きている。コイツのお陰さま。


そして結局、私はこのセンスの悪いメイド服を着て、よくわからない仕事に従事してる。


仕事の内容?


半分くらいは人にコイツをブッ放す仕事だよ。分かるだろ?


ああ、自己紹介はこんなもんにして、本題に入ろう。


お前、ヤクを売ってただろ。それも飛び切り品質の低いヤツを貧民に大量に売り捌いた。


お前のせいで今やスラムはゾンビ映画のワンシーンだ。


お前もあの強盗程じゃないが頭が悪いな。貧民相手なら目をつけられないと思ったか?


あ、そろそろ勘付いた?


急に拉致されたと思ったら、狭い部屋で武装してメイド服着た女と2人きりなんてとんだメルヘンだよな。でもこれは夢じゃなくて現実なんだ。


そう。これは取り調べでも逮捕でもなく処刑だよ。


超法規的措置って奴だ。


ヤクの所持、販売じゃ数年で出てこれてしまう。でもお上はそれじゃ困るってさ。スラムの奴らも立派な労働力なんだと。


最期に言い遺す言葉は?


...え?私の名前と肩書き?こんな美人に殺されるなんて生きてて良かった?


お前、ヤクやってんのか?売人のクセに...


...やってない?...お前、私のターゲットの中でもトップでイカれてるよ。



まぁ普通に嬉しいからホントはダメだけど教えてやる。あの世でも喋るなよ。


民間軍事会社 Basket Case T3 小湊トウコ


…まぁ本名なんて普段は使わない。


コードネームは「Talkie」


よく喋るからトーキーだ。


同僚に無口な奴が居てな。そいつはサイレントって呼ばれてる。


...喋り過ぎたな。


じゃあこれで最期だ。


...じゃあな。

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