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1章 32話 ノルト家襲撃編 

登場人物の再確認  (重要な人物順に)

ユラ(アール): 主人公

リュリュ   : ユラのメイド 普段はドジだが、なぜか厨二モードになると頼れる

シーラ    : ノルト家の当主カーキの娘 年齢は未定。約16歳を想定

カーキ    : ノルト家の当主 表では良き当主。裏では何か悪事を働いている

ウラヌスシア : カーキの右腕、執事。怪しい存在

サシガメ   : カーキに雇われている凄腕の暗殺者。


サーシナ   : シーラを敬愛するメイド。カーキの言いなりになってきた罪意識に苦しむ

タクト    :シーラの弟 (カーキの息子)

カーキside

ノルト家の当主であるカーキは、屋敷の優雅な体裁の地下深く――大規模な研究施設で怪しい研究を指揮していた。


赤く薄暗い空間には、異様な設備が並ぶ。中央には巨大な培養カプセルが一つ、その周囲には、人が入るだろうくらいのカプセルが数十と整然と並べられていた。培養液がボコボコと音を立てる、薄気味の悪い空間だ。


そんな研究をしていたカーキに、緊急の通信が入る。屋敷の護衛をしていた兵士から、侵入者が屋敷を襲撃してきたことを知らされたのだ。


「何? 侵入者だと……! 我がノルト家の神聖なる領域に、とんだ災難だ……!」


カーキは苛立ちを隠さずに叫んだ。彼の前には、ボロボロになった息子クルトが、鎖で繋がれ、さらに培養カプセルの中に半分浸されている。隣には、感情のない冷酷な表情を浮かべる執事、ウラヌスシアが静かに立っていた。


「確かに外が騒がしいと思っていたが、何者かが侵入していたのか。もう少しで、この実験が完成するという、とてもいいところだというのに。とんだ邪魔が入ったものだ。しかし、いったい何者だ侵入者とは……。心当たりが多すぎて分からん……」


カーキは、そう言って、忌々しそうに舌打ちをする。だが、すぐに頭を切り替えた。


「まあ良い。サシガメ、仕事だ」


カーキの言葉に、部屋の隅の暗がりから、小柄な少女が、静かに姿を現した。黒い動きやすいドレスを身につけ、紫色の髪が、その小さな体を包んでいる。何より特徴的なのは、その右目だ。それは、まるで漆黒の闇を閉じ込めたかのように、何も映しておらず、ただ冷たい闇を放っていた。


「……別にいいけど。ただし、報酬は払えるの? まだ未払いの分が残っているけど」


少女は、感情のない、無機質な声で尋ねる。カーキは、その言葉に、わずかに怯えたような表情を浮かべた。その眼差しは、最強の暗殺者に対する恐怖心と、金を払わねばならないという屈辱が混ざり合っていた。


「金を払えばいいんだろ! ほら、白金貨五枚入っている。今回の分と未払いの分だ。侵入者を片付けてこい。それと、その目を私に向けるな」


カーキは、震える手で、少女に革袋を投げつけた。少女は、それを冷静に受け取ると、中身を確認し、満足そうに頷いた。


「分かった」


少女は、そう言って、音もなく部屋から去っていく。その姿は、まるで地面を這う幻影のようだった。


カーキは、少女が完全に去ったことを確認すると、ウラヌスシアに声をかけた。


「ウラヌスシア。私たちは引き続き実験をするぞ」


「逃げなくてよろしいのですか? 侵入者の実力は、まだ分かりかねますが、もしかしたら、この地下にまでくる可能性がありますよ。いまだ、取り押さえられていないようですし」


ウラヌスシアは、そう言って、カーキを試すように問いかけた。だが、カーキは、自信満々に笑った。


「必要あるか? 高くはつくが、金さえ払えば動く最強の暗殺者、サシガメに任せたんだ。心配いらん。それに、万が一奴が失敗しても、お前がいるだろう?」


「フフフ……そうですね」


ウラヌスシアは、静かに笑った。その笑みは、カーキの単純な恐怖とはまた違う、底知れない闇を秘めていた。



◇◇◇


シーラside


冷たいシーツの感触が、シーラの重く沈んだ意識を、ゆっくりと水面に浮上させた。


首筋に残る麻痺したような感覚が、ウラヌスシアに背後から打ち倒された瞬間を伝えていた。確か、悲しみと怒りの感情に任せて父に襲いかかろうとしてその前に気絶させられたのだろう。そして、ここに運ばれた。そして生かされているのはおそらく、今まで無能を偽って生きていたから、ただの子供の癇癪として扱われたのだろう。だから、殺されなかった。


しかし、すぐに首筋に走る痛みは忘れ、心の痛み、深い悲しみに襲われる。


脳裏には鮮明に、クルトの顔が思い浮かぶ。

心のよりどころに、いつの間にかなっていた最愛のそして唯一の弟。母亡き状況で唯一家族といえる存在。正義感が強くて、優しい。そして何より小さい頃から私によくついてきたかわいい弟。


しかし、弟はもう、いない。


数時間前、あの部屋を出て行ったときの、クルトの表情――表面上の納得と、姉を気遣う優しさ。しかし、今、あの瞬間の弟の右手の拳に込められた異様な力を思い出す。あれは、内に秘められた、一人で戦う決意の激しい炎だった。


私が、弟のその裏にある激しい炎に気づけていれば。いいや、違う。違和感は持っていた。ほんのわずかでも「おかしい」と感じていた。だけど、心のどこかで、その真実に気づくことを、恐怖ゆえに拒否したのだ。父への根源的な恐怖と、「大人しくしていれば、いつか計画の機会が来る」という淡い希望、そして「弟なら私の判断を理解してくれる」という自分自身への甘えに、シーラは理性の檻を設けて自分自身を閉じ込めていた。


その結果、弟は死んだ。賢く、合理的であろうとした自分の生存戦略が、最も愛するものを失うという最悪の結果を招いたのだ。


愛する母を奪われ、父の醜悪な真実を知りながらも、「いつか、計画的に」と自分に言い聞かせて耐えてきた。自身の感情を殺し、この環境に耐えながら、生き延びるため、復讐のためにと、彼女は「無能で無関心な箱入り娘」の仮面を完璧に演じきった。その演技は、周囲の誰もが疑わないほど完璧だった。


だが、その理性という名の鋼の鎖は、弟の死という衝撃によって、けたたましい音を立てて完全に砕け散った。鎖が切れた時、残ったのは自由ではなく、救いようのない、全身を焼き尽くす自責の炎と、圧倒的な虚無だった。


賢いがゆえに、シーラは悟っていた。今どんなに計画を練っても、外部の助けもなく、証拠も父に管理されている現状では、どうしようもない。彼女の知性は、彼女を救うどころか、逃げ場のない絶望の檻に閉じ込める役割しか果たさなかった。


とめどなく涙が溢れる。冷たいシーツに、熱い滴が吸い込まれていく。


「私が……私が父の悪行をクルトに言わなければ……」 「私がクルトを、この地獄に巻き込まなければよかった……」 「私がクルトの決意に、気が付けて止めていれば……!」


後悔と自責の念が、シーラの全身を内側から焼き尽くした。シーラを支配するのは、復讐でも、正義でも、生存でもない。それは、ただの自己嫌悪と、存在の無価値さを突きつけられた虚無だけになった。


「もう、何もしたくない。私は存在しないほうがいいのかもしれない。私の賢さは、誰一人救えないどころか悪い方向へと動く」


その虚無的な思いが、頭の中を埋め尽くす。


その時、数分前に控えめなノックと共に入ってきて、何も言わず待機をしていたメイドのサーシナが口を開く。


「シーラ様。どうか、どうか、死のうなんて思わないでください。私が支えますので。私にはあなた様しかいないのです……」


サーシナは泣いていた。その震える声には、半分の純粋な慕情と、**半分の自己保身(シーラを失えば、この地獄の中で贖罪の機会を完全に失うというエゴ)**が混ざり合っていることを、シーラは冷徹に理解していた。サーシナが父の言いなりに動いてはいるが、心では苦しんでいること、そしてそれでも自分を本気で心配し、支えようとしてくれていることも理解していた。


だが、もう、何もかもがどうでもよかった。最愛の弟と母をなくし、この鎖に繋がれた人生に、何の価値があるというのだろうか。


「大丈夫。私は平気よ」


シーラは答える。しかし、自分でもわかった。その声は、「大丈夫」という言葉の形をしていない。まるで魂が抜け落ちた、空虚な金属の響きだった。


そんな自分を見て、サーシナはさらにひどく悲しんでくれた。その純粋で温かい悲しみが、かえってシーラを深く苦しめた。


サーシナは嗚咽を堪えながら、何かを思い出したように、震える手で懐から一通の皺くちゃになった手紙を取り出した。


「そ、そう言えば、これを先ほどクルト様の部屋で見つけました……どうか、これを読んで思い直してください」


サーシナの表情は、まるで罪の意識に耐えきれないように歪んでいた。クルトの部屋を覗いたのか、それともクルトが意図して託したのかは不明だが、父にばれたら無事では済まないことだ。それでも、サーシナは「これだけは、お嬢様に」と、命懸けの覚悟でこの手紙を届けたのだ。


シーラは無気力な手で、それを受け取った。


手紙は、クルトの筆跡だった。少し急いで書かれたのか、文字は乱れている。


『姉様へ


まず、父上の不正を教えてくれてありがとう。僕一人だったら、あの屋敷の優雅な皮膜に騙され   て、永遠に真実に気が付けなかったと思う。


そして、ごめんなさい。せっかく姉様が計画を立ててくれたのに、僕、一人で父に挑むことを許してほしい。あの執事ウラヌスシアが、僕の気に入っていたあの人を処分したと知って、もう、僕には耐えられなかった。


姉様はいつも正しい。計画性も完璧だ。でも、姉様の瞳の奥に、僕と同じくらいか、それ以上の深い恐怖と苦しみが隠されていることも、僕は知っている。僕が物心ついたころにはお母様はすでにいなかったからその喪失感を知らない。姉様の理性は、姉様自身を守るためにあるんだ。


だから、もし、僕が死んだら、この前僕の渡したペンダントにスキルが宿る。それを使って、


―――(ここで、強い力で文字が完全に消されている)―――


僕のスキルを役立てて、生き延びて。


ずっと、姉様の優しさが大好きだったよ。


クルト』


シーラは、呼吸ができなかった。胸が、張り裂けそうだった。


「姉さまなら父を倒せることを信じてる」――。


そう書こうとして、姉に更なる重荷を負わせることを恐れて、慌てて消したのだろう。文字が強く擦られていても、クルトの筆致の特徴から、その言葉が容易に読み取れた。彼は、死に瀕してさえ、姉の心の負担を気遣い、**「生きる」**ことだけを最後に託したのだ。


クルトは、シーラの賢さの裏にある恐怖と苦しみに、気づいていた。そして、彼女の「理性の檻」を尊重し、**「僕のスキルを役立てて、生き延びて」**という、ただ生きることだけを、純粋に託した。


シーラの目から、深い感情の結晶のような涙が、堰を切ったように溢れ出した。クルトの純粋で、深い、非理性的な愛が、彼女の虚無という分厚い壁に、大きく亀裂を入れた瞬間だった。


「クルト……」


彼女の虚無は、クルトの愛によって、さらに深い自責の念へと変わった。


「あなたに、そこまで愛される価値が、私にはないのに……!」


シーラは、手のひらに乗せたクルトからの手紙に、再び視線を落とす。消されてもなお、くっきりと残る、クルトの無垢な筆跡。


「姉さまなら父を倒せることを信じてる」


今まで感情を押し殺し、合理性のみ追求してきたシーラが、最も疎い感情。それは、何の根拠もない、純粋で温かい、**非理性的な「信じる力」**だった。


無理だ。どれほど証拠を突き付けても、父の権力と狡猾さを前に、自分一人では何もできない。すべては無駄死に終わる。理性はそう告げていた。


しかし、もう生きる意味など失っている。


「これが……私の最後の役割」


シーラは、クルトの期待という偽りの光を掴んだ。それは憎悪でも復讐でもない。「あなたに、そこまで愛される価値がない私」が、せめて「弟の最後の期待に応えた者」として、最期を飾るための、自罰的な道行きだった。


彼女は、クルトが遺したスキルが宿ったペンダントを強く握りしめ、今まで密かに準備をしていた戦う支度を始めた。少女の体は恐怖で激しく震えている。しかし、一度決めた行動は、もう止められない。


その時、背後からサーシナの嗚咽が聞こえた。


「シーラ様、御父上に逆らう気ですか! 危険です! 御父上様は、そしてあの執事は、どうにかなる存在じゃあありません……! どうか、危険なことはやめて、生きてください! 私が、私が必ずあなたを守りますから……!」


サーシナの瞳は、悲痛な光を湛えていた。彼女の言葉には、「あなたが死んだら、私の贖罪の道が断たれてしまう」という、サーシナ自身のエゴと恐怖が混じっているものの、確かに純粋な慕情(慕わしく思う気持)があることをシーラは理解していた。


しかし、もうすでにサーシナの優しさは、シーラの心を突き動かすことはできない。彼女の絶望は、その温もりすら受け付けないほどに冷え切っていた。もう、自ら定めた破滅の道を止めることはできない。


「サーシナ。邪魔しないで」


シーラは、クルトのペンダントを握りしめたまま、振り返らずにそう告げた。その言葉は、優しかった主がサーシナを初めて突き放し、拒絶する言葉だった。


サーシナは床に両膝をつき、泣きながら必死に止めようとする。


「そういうわけにはいきません……っ。本当に無駄死にするだけです! 手紙にも書いてあったでしょう! クルト様はシーラ様に生きていてほしいと……!」


サーシナは、シーラの手元にあった手紙の内容を読んでいたようだった。クルトの遺志という最も強力な**「生きるための理由」**を、サーシナはシーラに突きつけたのだ。しかし、シーラはそれを気にもせず、サーシナの悲痛な叫びを、最後まで聞くことなく、冷たく言い放った。


「サーシナ。命令よ。出て行って」


サーシナは、もはや涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、シーラの虚無と決意に満ちた横顔を見て、止められないことを理解した。しかし、長年仕えた主を見殺しにはできない。


「出来ません……っ。このままいかせるわけには……絶対に!」


サーシナの抵抗は、純粋な愛と恐怖が混ざり合った、弱々しいながらも強固な壁だった。


シーラは、この期に及んでサーシナの純粋な優しさに触れることが、さらに自分を苦しめるのだと悟る。この愛を、自滅に巻き込むわけにはいかない。


「いいから。出て行って!」


瞬間、シーラの掌から、強い風の魔力が発生した。その力は、ただサーシナを押し出すためだけに集中された、冷徹だが精密な魔法だった。


ドォン!


サーシナの体は激しい突風に吹き飛ばされ、悲鳴を上げる間もなく部屋の外へと強制的に追い出された。シーラは少女とはいえ、頭脳だけではなく魔法にも天才的な才能を持っていた。普通のメイドであるサーシナに、抵抗するすべはなかった。


扉が勢いよく閉まり、部屋は再び静寂に包まれる。シーラは、扉に向かって**「ごめんね。サーシナ」**と、一言だけ呟いた。


それは、突き放し、拒絶した言葉とは裏腹に、自らの破滅的な道行に、唯一の味方を巻き込まないための、シーラに残された最後の、そして最も切ない優しさだった。



サーシナside


ドォン!


シーラが放った強い風の魔力は、サーシナの体を廊下の硬い床に叩きつけた。肺から空気が押し出され、一瞬息が止まる。身体中に痛みが走ったが、それ以上に、心臓を鷲掴みにされたようなショックに身動きが取れなかった。


目の前の扉は、閉ざされている。内側から、冷たく、そして明確に**「拒絶」**されたのだ。


「サーシナ。ごめんね」――。


扉の向こうから聞こえた、あの小さな、か細い囁きが、彼女の絶望をさらに深めた。シーラは、自分を巻き込まないために、最後の優しさとして、最も強い拒絶の言葉を使ったのだ。その優しさが、かえってサーシナを苦しめた。


「シーラ様……っ」


サーシナは床に両手をつき、全身の震えを堪えた。恐怖は消えていない。カーキ当主や、あの執事ウラヌスシアへの底知れない恐怖は、未だ彼女の心臓を締め付けている。彼らに逆らうことは、死を意味する。それは、臆病なサーシナにとって最も恐ろしい現実だった。


しかし、その恐怖は、今、別の、より巨大な恐怖に取って代わられた。


それは、シーラを失うという恐怖だ。


シーラ様が死ねば、私の心の中で唯一光を放っていた慕情も、そして、私がこの地獄の中で生きていく理由であった「贖罪の機会」も、すべてが断たれてしまう。私は、本当に独りになって、この罪深い屋敷の中で、父の悪事に加担しただけの、無価値な存在として生き続けることになる。


「私には……、シーラ様しかいないのに……」


サーシナは、顔を覆い、しゃくりあげるように泣いた。しかし、その涙はすぐに拭い去られた。


床に落ちた自身の姿を見て、サーシナは自問する。私は、このまま、シーラ様を失う恐怖に支配されて、最も安全な場所で、最も無様な後悔に溺れ死ぬのか?


――否。


彼女の心の中で、何かが音を立てて砕け散った。それは、長年彼女を縛っていた**「臆病な自己保身」**という鎖だった。


「無駄死に」だと、シーラ様は思っている。私が一緒に行っても、足手まといにしかならないだろう。それは、事実だ。だが、それでも。


「一人で死なせるなんて、絶対に嫌だ」


この感情は、合理性も、生存本能も超越した、ただ純粋な、慕情と献身だった。彼女は、この場で立ち上がり、カーキとウラヌスシアが待つ闇へと向かう狂気の勇気を、シーラへの愛から引きずり出した。


サーシナは、涙を拭い、荒い呼吸を整えた。


「シーラ様は、優しいから……。私を絶対に巻き込もうとはしない」


ならば、取るべき道は一つしかない。


「私が、無理やりにでもついて行く」


サーシナは、扉の前ににじり寄り、その冷たい木材に耳を押し当てた。中からは、カバンを整え、弓を構えるシーラの微かな衣擦れの音だけが聞こえてくる。


今は、待つしかない。シーラが、自分自身の決意を固め、この扉を開けるのを。そして、その瞬間、どんなに突き放されても、どんなに罵倒されても、この命の限り、隣に立ち続けるのだと、サーシナは固く誓った。


サーシナの胸の内には、もはやカーキへの恐怖ではなく、主を守るという静かで強い炎が燃え上がっていた。彼女は、扉の冷たい木目に背を預け、シーラの出現を待った。


少々即興で追加した内容があるので、流れが納得いっていません。書き直す可能性があります。

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