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僕は普通に恋愛がしたいけど? 何故か普通の恋愛が出来ないでいる!

作者: 七瀬





”僕は普通に恋愛がしたいけど? 何故か普通の恋愛が出来ないでいる!”




僕は好きな女の子ができると? 彼女が使ったモノに興味がある!

彼女が使ったハンカチ、ティッシュペーパー、彼女が着た体操服、

彼女が吹いた笛やピアノ、上履きのにおい。

好きな女の子のモノならなんでも興味があった。


ただ好きな女の子自体にはあまり興味がない。

別に彼女と付き合いたいとかも想った事がない!

だから好きな女の子に【告白】する事もないし、付き合いたとも

想わないのだ。

でもこの恋愛感情はおかしいのだと次第に気づく。

僕と同じ歳の男女の友達は、お互い好きになり付き合いだしたからだ!



『ねえねえ? 今日、学校が終わったらスィーツ食べに行かない?』

『いいよ! じゃあ、放課門前で待ってるね。』

『うん!』





・・・次第に、周りで次々とカップルが増え始めた。

僕は好きな女の子と付き合いと想わない、でも好きな子が使った

モノに凄く興味がある。

これは! ”かなりの変態なのだろうか?”

僕は父親に、”友達にこういう男の子が居るんだけどどう思う?” と

聞いてみたら?

父親は、”かなりの変態野郎だな”って答えが返ってきた。



・・・じゃあ、”貴方の息子はかなりの変態ですよ”って言ってやりたかった

けど? それがおかしい事なんだと僕自身が想いたくない!

思春期の男の子は、皆とは言わないけど? 多少は居るんだと僕は思って

いるんだ!

彼らはみんな言わないだけ。

それが恥ずかしい事なんだと自分自身がよく分かっているから。

僕みたいな男の子は隠れて居るだけで、たくさんいるよ。

それに女の子と付き合ったら? 別れる日がいつか来るでしょ?

僕は好きな女の子はこれからもずっと好きでいたいんだ!

”別れる”なんて考えたくない。

現に、周りの男友達で彼女ができていた男の子は何人か別れているんだ。

理由は? ”付き合ったら合わなかった” だって!

じゃあ、付き合わなければ良かったのに。

僕は好きな女の子とは付き合わないよ!



・・・いや? こんな僕だから付き合えないのかもしれない。

“バレたくないんだ、僕が変態である事を。”



『”西田クン、私と付き合ってください!”』

『えぇ!?』

『私と付き合うのはイヤ?』

『・・・そ、そうじゃないけど、』

『”西田クンの秘密、私ってるよ。”』

『えぇ!?』

『”私と付き合ってくれたら? 西田クンの好きなようにしてもらって

いいから、私と付き合って!”』

『・・・・・・』

『”西田クンって、ド・変態なんだよね、ちゃんと私は知ってる。”』

『・・・も、森さん? い、いつから、』

『はじめっからだよ。』

『僕の恋愛は凄くおかしいから、その、僕とは、、、。』

『大丈夫! 私は西田クンを受け止められるから!』

『・・・も、森さん、』

『”好きなだけ私のコレクションを増やしていってもらっていいから。”』

『・・・ううん、』





・・・僕の恋愛は歪んでいる!

でも? やっとこんな僕を受け入れてくれる女の子と出会えた!

彼女とならきっと上手くいく!

僕の変な”性癖”を彼女は知ってて、彼女は僕と付き合いたいと言ってくれた。

僕はそれにこたえるべきだ!

彼女となら堂々と僕の性癖を全開で出していける。

でも? という事は、、、彼女もまたド・変態なのだろう。

”お互いド・変態ならこの恋愛は楽しいと思うんだ!”

こんな奇跡、あってもいいのかな? あってもいいよね。

僕はやっとキミに出会えたんだね!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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