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第9話 茶翼の占い師

作者「………………………」


蒼井「どうした?倒れ込んで?」


作者「……………」


蒼井「ついに死んだか」


作者「死んでないわ!?」


(スパアァン!)


蒼井「ふ、不意打ちビンタ…」


作者「昨日今日、期末テストの一夜漬け勉強してたから寝不足なんじゃ!」


蒼井「それはここで語ることなのか?」


作者「う…」


蒼井「そもそも勉強と言うのは積み重ねだろ?

一夜漬けなんかしても何の意味もないぞ?」


(グサッ)

蒼井のお説教攻撃!

作者に25000000のダメージ

作者は倒れた。

蒼井は25000000の経験値を得た。

蒼井「なんのゲームだよ!?

てか与えたダメージ=経験値なの?」

「しかし、蒼井…だったか?」

隼ぁ!いくら2年前から煌龍と呼んでいたからって親友の本名位覚えてろよ!!

「何だよ、隼…」

拗ねりながら隼に返事をする。

「暫く戦闘訓練以外はしていないから占いの力は期待しないで欲しい……」

なんだよ、そんな事か?

「別に構わないさ、何もしないよりかは増だしな」

まぁ、隼の占いは2年前に的中率99.28%を記録している。

この数字は2年間のブランクで大幅に下がる人間の出せる数字じゃあない。

「分かった…」

隼は短い返事を終えると、自分の腰に付いている

ホルスターを開ける。

プラスチックバックルが【カチャッ】っと響きの良い音を放つ。

出てきたのは所々錆び付いている巨大な拳銃2丁…。

「隼…お前は本当に気に入ってるんだな、そのデザイン」

少し引き気味に話し掛けると

「悪いか…?」

今度は隼が拗ね始める。

「悪かったって」

軽く謝る。

「……………。」

隼が黙り込む、これは一見まだ拗ねているように思われるが実際は許したサインである。

本当に隼が怒ったら…

考えたくないな。

恐ろしい。

「…震えるのは良いだろう?

始めたいんだが…?」

考えているうちに震えていたようだ。

隼が怒っていないのが救いだな。

影燕(かげつばめ)

隼が呟くと、2丁の拳銃が宙に浮かび、目を開くことが出来ないほど強力な光を放つ。

そして光が収まる頃には不気味に輝く紫色の水晶が隼の目の前を浮遊していた。

「我他の者の道標を所望する者なり…

我が生きる意味の為…我が友の為…

行く道を照らさん…」

特別な超能力を使うときに要するパスワードである暗唱を終えた隼は水晶に映し出される占いの結果を読み上げる。

「白鳳華蓮…追うもの…互いに弓を引く男…」

ビンゴ!

やっぱり隼の占いはわかりやすい。

しかし、白鳳が追われているわけだよな?

面倒事→疲れる→敵は容赦ない→夜奇襲を受けかねない→寝不足

多忙だ!!

面倒くさい!!

何故か俺だけが苦労する!!

「大丈夫ですか、蒼井さん…。

辛そうですよ?」

白鳳!なんて良い娘なんだ!!

自分が追われているというのに他人の心配なんて!!

お兄ちゃんは歓迎した!

ん?お兄ちゃんって何だよ?

頭が可笑しくなったかな?

鍼雪さんの所で見てもらうか?

「ああ…大丈夫大丈夫。」

「そうですか?」

うん、良い娘だ!

さてと最後の難問だな。

「隼、互いに弓を引く男っていうのは何だ?」

「蒼………………井に心当たりが無いのでは俺が知るはずないだろ…」

隼ああぁぁぁぁ!!!てめぇ今蒼井の井が出て来なかっただろぉぉ!?

「隼…後でちょっとこの廃ビルの裏に集合な……」

その可笑しな頭の変わりに体に教え込んでやる!

「その可笑しな頭の変わりに体に教え込んでやる!…か?」

「コラコラコラ!人の考えを水晶で読み取るな!」

ったく末恐ろしい能力だ。

「ったく末恐ろしい能力だ…」

「一々人の心を読み取るな…」


後ろから飛島と白鳳の苦笑いが聞こえてくるがまぁ良いや

と言うか真顔で人の心を読み上げないで欲しい

「しょうがない、心当たりが無いんじゃ考えようが無い。

家具買いに行くか?」

「それは俺も強制参加なのか…?」

「当たり前だろ?それに白鳳が追われているとあれば人の多いこの辺りじゃ護衛が足りない。」

これでもちゃんと仕事のことは考えている。

こんな人の多い場所じゃあ正直、護衛が俺1人では不安だ。

「仕方がない…」

隼は水晶を拳銃に戻すとホルスターにまた戻す。

「あれ、隼さんは常に神のご加護を戦闘形態にしているんですか?」

白鳳からの質問だ。

たしか俺の部屋で(勝手に)資料読んでたからな。

「俺の神のご加護は少し特別でな…指輪だったりの通常モードがないんだ…。」

「その変わりに戦闘力は俺より上なんだよ」

話を繋ぐ。

「それじゃあスライスのストックも初めから100%なんですか?」


「まぁ…ね」

少し驚きつつ返す。

白鳳、普通は超能力者同士の会話なんだぞ…。

「偵、麟、留守番を頼む…」

「え〜ボス!私達も行きたい!!」

飛島の反論だ。

隼も側近がこれだと疲れるだろうに…。

「貴様は高速移動系の超能力が使えるのか…?」

隼、いくら何でも側近を殺気を込めて睨み付けるなよ。

ついでに高速移動系の超能力とは読んで時の如し、高速移動を可能にする超能力である。

これは出来る超能力者よりか出来ない超能力者の方が多いと聞く

「ぐうぅ…」

そして飛島は使えないわけでーー

「…行くとするか」

「蒼井さん?」

「ん?」

白鳳、質問が多いな?

「家具屋ってここの近くにあるんですか?」

「いや、50Km先」

「じゃあ、高速移動系超能力って…」


「この為

まぁ平気だよ、隼とじゃなければ」

隼の高速移動系超能力は…うん、一般人 いや、俺でも一緒に使ったら危険だ。

「舞い上がれ…」

そんな会話をしている間に隼は背中から茶色の翼を展開し宙に浮かぶ。

ここ室内だぞ!?

「隼さん!?」

白鳳も驚いているな。

一般人は大体何が起きてるかさえ、分からないようなもんだもんな。

「それは隼の高速移動系超能力だよ。

背中の翼を装飾品としてマッハ2で飛行できる」

「マッハ2!!?」

だから隼に白鳳は任せられないんだよ。

失敗したら死んじゃうし…。

「さて、俺も高速移動系超能力使うか!」

そして俺は白鳳を片手に抱える。

恥ずかしい…。

でも密着してないと駄目なんだよなぁ。

ついでにこの時麟が涙目だが、女の子の目を見ない蒼井はそのことに気付いていない。

「暗唱…我緩やかに流れる時の白翼が命ずるーー。

我が翼は羽ばたくためではなく翔るためにー。我が白翼は闘うためでなく護るためにー。

時空を翔よ!天から授かりし夢の羽!」

暗唱が終わりすぐに俺と白鳳は【家具屋ー家具屋姫】の前に降り立つ。

「どうだよ、マッハ2よりも速い俺の高速移動系超能力は?」

自分に酔いしれる俺ーと

「残念だがな俺はお前が来るのと同時にここに降りたったぞ…」

隼、え?なんで?一気にここにくる転送型が俺の高速移動系超能力なのに?

なんで隼と同着?

「あの長い暗唱に時間を掛けすぎなんだよ…」

「………………………………。」

黙り込むことしか出来ないや。

「蒼井さん?」


「………………」

口が動かない。


「蒼井さん!?」


「…………………」

疲れちゃた。


「蒼井さぁぁぁぁん!!?」


「馬鹿だろ…?」




隼、いつか見返してやる!!

皆さんはテスト勉強をコツコツやることをオススメします…。

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