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第57話 戦闘開始

更新が遅くて、本当に申し訳ありません。

「いきなりで悪いけど、死になさい」


大量の西洋風な剣を翼にする女性がいうと同時に、廃ビルの天井からは無数の剣が雨のように降り注ぐ。


隼や瞬次は見事にそれを避けて後退するのだが、1人逃げないでそこに居座る人間が居る。


「甲亀ノ(こうきのたて)


それは彼女、水香だ。

水香は右手を前に突き出すと、そこから巨大な亀の甲羅のようなものを形成する。


「へぇ…」


それは名前通り盾であるが、女性が感心したように見るのはそこではない。

甲羅にも水香本人にも傷1つ付かずに剣の雨をやり過ごしたのだ。 女性も、この技をまさか防がれるとは思っていなかったため、少し眼を見開いている。

「四龍の防御…あんまり舐めないでよ‥」


水香の能力は完全なる防御。

明らかに攻撃タイプの女性との相性は悪くない、故に…


「水香ぁ!そいつは頼むっ!!」


女性を水香へと任せて瞬次は地面を蹴った。


「うぉ」

狙うのは3人の中心に居る怪しげな男。

その男に向かって瞬次は覇炎切首刀を振り下ろす。


「ぐあっ!」


しかし、それを妨害するのは悪魔と化した蒼井。


「ほう…俺を助けるんだな」


蒼井のその動作を見て、男は少々不適に笑うのだが。


「同士は守るぜぇ」


恐ろしい顔で脚の包帯を睨まれる。


「参ったねぇ…なんで分かっちまうのか‥」

男がしぶしぶと言った具合で包帯を取ると、そこには蒼井同様黒炎に似た脚が。


「模擬流・黒桜!」


蒼井がそちらに気を奪われている最中、今度は華蓮が剣を振るう。 ーー全てを終わらせる為に


「じゃかあしい!アマが!!」


しかし、蒼井は簡単に玉砕。 細く鋭い羽根が華蓮を薙払う。


「ん~‥あいつら、まだまだやる気だな」


気だるそうに言葉を放つのは、先程の男。 見据えるのは尚も立ち上がる瞬次と華蓮。


「女の方は頼めるか~?」


「構わねぇぇ」


そうして、蒼井と華蓮は再び対峙する。

ー駄目だ勝てない、怖い。


そんな気持ちが華蓮の頭をグルグル回り、表情を曇らせる。


『なんだよ、こんな所で諦めるのか?』

だが、聞こえて来た声にその表情が少しだが晴れた。




ーーー


「…はぁっ!」


「ひゃぁっ~」


隼は少女に渾身の蹴りを放つが、周りの水の螺旋に遮断され攻撃が通る気配はない。

寧ろ


「クッ…」


蹴りを放った右足からは血が飛び出す。


(…どんな仕掛けだ?)


考える最中の隼だが、次の瞬間には少女の周りの水が巨人の形を象って此方に襲い掛かってきたため思考を途中中断する。


「…厄介だな」


嘗て、一度だけ披露した半獣人の姿。手と足と頬をブラウンの鳥の羽毛で覆った鋭い爪と羽根を持つ姿に体を変化させ、巨人へと攻撃を仕掛けようとしたが…


「ざっぶ~ん!」


巨人は隼に体当たりを仕掛けてくる。


「…!!」


勿論、想定外のことだ。

こんな水で出来た体で体当たりなんて、したらコンクリートにでもぶつかって無残に散らばってしまうだろうに…


(水……?)



気付いた時には遅かった。 隼の体は、巨人の体内。

簡単な話、閉じ込められてしまったのだ。



「あっはっは~!死ぬ?お兄ちゃん死んじゃう??」



ーーガバッ!


隼の口から肺の空気は全て吐かれてしまう。

だが、それと同時に巨人の肉体は赤色に染まった。


(…血じゃない、これは‥ワイン?)


来週もお付き合いの方を宜しくお願いしますm(_ _)m

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