表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/62

第50話 学校案内第2章 ~体育館03~

ちょっと早めの更新になります。

余り深い意味はありませんが取り敢えず書き上がったので投稿をと…

「おらぁ!!」


他の男達も倒れ伏す。


「これで終わりか?」

「全く…手間掛けよって……」


大牙と疹には傷一つ付いていない。


「あっちも片付いたようだな」


疹の向いた先には、光の十字架。

しかし、何かが可笑しい。

(蒼井……)


疹の心配が向けられる先は華蓮のすぐ近くで膝をつく蒼井。


ーー


「何故…タブーが発動しない……」


男は十字架に貼り付けにされ尚も口を開く。

その内容は疑問。


「簡単なことです」


華蓮は自分のコートのポケットから白い光を取り出す。


「それはっ!!」


男が動揺する。

それこそは色あせた黒桜ーー。

「あなたのタブーで封印した黒桜を一時的に二重封印しました。」


二重封印ーータブーは神のご加護を封印し、力を強める悪魔の兵器。

ならばタブーで封印した神のご加護を上から再封印することでタブーの力を封じることも可能なのだ。


「しかし…私の力だとこの時間が限界です」


少しずつ…少しずつだが光が黒桜を解放していく。

華蓮のレベルは決して高ランクの超能力者とはいえない。

もう一人の英雄の力ーーそれで誤魔化しているだけの素人だ。


「がはぁっ!!」


完全に解放しきると蒼井の苦しみもピークに、声にならない悲鳴を上げながら手で胸を掴み今にも倒れんと呼吸を荒げる。


「早く蒼井さんに掛けた封印も解いてください!!」


またもや驚愕の事実。

それこそが男の目的なのか……。


「ククク…無理だと言ったら?」


男の方は華蓮に自分を殺せないという事実を知ったからか、先程からどこか澄ました傾向がある。


「取り敢えず、そこの男も解放しろ、コッチで縛る」


「あとは宍堕先生に任せれば問題ないよ~」


疹と大牙の言葉。


「え?でも…」


それには不可解な点があった。


「大丈夫、宍堕先生は超能力に関する医療知識も凄いから!」


だが、大牙の付け足しにて無事解決。


そして3人は男達を縄で縛り上げ蒼井を保健室へと運んだ…。


ーーー


「化変先生は体育館の男子達を警察に引き渡してください!

花咲君は私がみます!!」


「はい!」


保健室について経緯を話すなり、宍堕は完璧な指示を出す。

変態教師の化変も真面目な面持ちで体育館へと書けていく。

しかし、数秒後 化変が保健室へと帰ってきて、棚をガサゴソと漁る。 そして『緑』、『ピンク』、『紫』の液体の入った試験管に蓋をして腰に何故か付いているそれ専用のホルスターに突っ込む。

その後『ニタァ…』と笑って再び体育館へと走り出す。


「ちょっ!あの人は何なんですか!?」


「あれは…この際 放っておいてくれ、女生徒君」


宍堕さえ諦めている辺り、アレは重傷なのだろう。


「さて…こっちは厄介だね」


蒼井の学ラン、Yシャツを脱がしさらに下に着ていた無地の白い洋服。それを脱がせた宍堕が顔をしかめる。

普段の彼なら簡単に絆創膏でも張って済ますであろう怪我…それが今回は厄介な物なのだ。


蒼井の首の左側から右胸近くまで紫色を黄色い魚の鱗のようなものが囲む『タトゥー』に近い痣が出来ている。

「タブーによる毒の呪いか…掛けた本人じゃないと解けないね」


そう言いながら宍堕は化変の下へと駆けて行こうとする。蒼井に呪いを掛けた男の下へ…。

しかし、それより先に化変が息を切らせて再び保健室に駆け込む。

また、薬品を取りに来たのかどうかは自慢の緑髪が必要以上に乱れていることから、まず違う。

そして化変は口を開くなり…

「男達が全員殺されています!!」


衝撃の事実を伝えた。

毎回同じことを書きますが、これからもどうぞ宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ