表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/62

第49話 学校案内第2章 ~体育館02~

作者「すいません!更新が遅くなってすいません!!」


蒼井「全くだ。しかし、昨日は更新をストップしてまで何をしていたんだ?」


作者「えっと…元素記号のテストの一夜漬けを……」


蒼井「…………馬鹿」

蒼井の手の中の光、それは指輪状のヘルリングでも、日本刀の黒桜でもない。

ただの光の球体。


(押し切れるか…?)

その球体で日本刀と相殺する蒼井は、ほとんどの力を自分の腕だけに注いでいた。

「があっ!!」


しかし、光の球体もついには弾き飛ばされ、その勢いで蒼井は押し切られる。

そして、吹き飛ばされた球体は男の日本刀へと吸い寄せられる。

「封印しろぉ…」


男はその力に惚れ惚れとしているのか、不適な笑みを浮かべながら日本刀に声を掛ける。

すると、光の球体の周りから鎖が出現する。その鎖は瞬く間に球体を締め付け…ヘルリングの姿へと戻す。

本の何十倍と色あせた、黒に近い指輪に。


「な!?」


これには蒼井も声を上げる。

こんな能力、今まで見たことも 聞いたことも無い。


全世界全人類(オール)禁忌(タブー)…」

戸惑う蒼井の耳には、先程まで声を荒げていたとは思えない男の声が聞こえてくる。


「全ての神のご加護を封印するための…悪魔の兵器、これはその下級だってのに……すげー力だ。」


『オール・タブー』

(全ての神のご加護を封印する…だと?)


先のことから嘘とは思えない。

だが


(これでさえ…下級?)


この言葉も気に掛かる。嘘か本当か? 実か偽りか。


それさえまともに考えられない、男は直ぐに疾風のごとく自分に肉薄してくる。そしてオール・タブーによる縦斬り。

難なく横に避けるが、タブーからは先程と同じ鎖が伸びて蒼井を縛り上げる。


「うっ!」


そして動けない蒼井の どてっ腹に一発蹴りが炸裂する。

肺の中の空気が全部抜かれる程に重い一撃ではないが、それでもかなり痛みが走る。

蹴られたと同時に鎖も解け、蹴りの衝撃はそのまま蒼井を吹き飛ばす。


「しまいだ…」


舌なめずりをしてからの男の斬撃。

タブーからは連続で巨大な衝撃波が放たれる。

それは暴風を纏い蒼井のもとへ真っ直ぐ向かう。


蒼井さえ腹を括った瞬間………


「白天の舞姫」

白鳳華蓮のスランス解放状態。

青いロングヘアーと白のコート・ズボンを纏った、英雄との友情の姿。


その天使のナイフが全ての斬撃を綺麗に上から貫き、地面に固定していた。


「白鳳……」


蒼井もヨロヨロと立ち上がり、かすれた声で彼女の名を呼ぶ。

そこには喜び半分、驚き半分の気持ちが含まれていた。


自分を助けてくれたーー『喜び』


queen事件以来、解放状態になれなかった華蓮が今まさにその状態にあるーー『驚き』


「てめええええ!!」

自分の楽しみを邪魔されたのが気に入らないのか、またもや男は声を荒げて肉薄してくる。


「蜃気楼・羽根」


しかし、タブーを一閃した頃には華蓮は白い羽根を残し消えていた。

いや…すぐに男の眼前に瞬間移動していた。


「拘束しろぉ!!」


だが、男は蒼井同様に鎖を出現させようとする。


しかし、鎖は現れない。


「白天の十字架」


華蓮の周りに無数の小さな十字架が出現する。

(ばく)!」


その光輝く白い十字架は男の周りへと移動。

華蓮が男の頭を踏みつけ、背後に回る頃には巨大な白く輝く十字架に貼り付けにされた男が……。


「模擬流・黒桜」


そして、ここで終了するのかと思えば…華蓮が握るのは日本刀。

今一度、男の正面に立つ。 そして蒼井の見よう見まねで突きの構えを取る。

やはりなれてないせいか、少しぎこちない。


だが、あの優しい性格の華蓮が すでに勝負の付いた男にトドメを刺そうとすることに その場の全ての人間が驚いた。

「白鳳…」


何故か先程から体が重い…。

大したダメージを受けたわけでもないのに 彼が戦闘に復帰出来なかった理由は華蓮が短時間で勝負を付けた次にこれである。


そのため、今の華蓮の無茶苦茶を止めることが出来ない。

この体では、決して遠くない華蓮との距離にも何十分と掛かってしまうだろう。

「私の愛しい人をあんなにした罪は罰せられなければなりません……」












そして華蓮は
























突きを放った。









「だけれども…どんなに憎くても、それを人殺しという暴挙で罰するのは決してしてはならないことです……。」


突きは男の顔の直ぐ真横に刺さり、光の十字架を少し削っていた。


「少なくとも…」


そして模擬流・黒桜を納刀し…


「蒼井さんならそうします。」


蒼井を振り返り、微笑んだ。

色々と本当に申し訳ありませんでした。

それと男の力が途中から増えたり(鎖出したり)失われたり(鎖出せなくなったり)した理由は次話で説明しますので…。

何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ