第40話 ミッションコンプリート
明日はついに期末テスト!
ヤバい…勉強が…
崩れていく…
また、大切な者が…
昔のように………
みんなに会う前からだった…
ショットA'O'iは
呪われた銃弾。
ゴゴゴゴゴゴ…
queenが蒼世界の中で崩れ行く…。
必死にもがくも、まったく意味を成さない。
『うぬぬぬぬおおおおおおおおおおおおおおおんんんんん!!』
苦しさから逃れようと痛みを押さえ、背中から羽根を生やす。
飛ぼうと、飛ぼうと…昇ろうと。
しかし、黒ずんだその羽根は【堕天使】を表すに良い例だ。
その名の通り堕ちて行く。
落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて墜ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて…止まった。
最下層まで落ちたのだろうか?
蒼くもないただ真っ暗な空間。
急に、プログラムは昔を思い出す。
すると、突然灯りが灯される…
『!!!』
ジュウウゥゥ…
という音と共に、queenの体が溶けて本物の体ーーー銀色の球体へと変わる。
そして『ゾクッ』と身震いする。
あの部屋だ…
昔、未来の自分と会話をした何かの内蔵のような部屋。
触手が蠢き、自分へと向かって来る。
【ああなってしまうのか…】
頭に絶望がよぎるも
『夜魔蛇ノ汚呂血!!』
大剣がそれを防いでくれる。
『無事か?』
喋りたくても喋れないプログラムを、アイナスは抱え、上へ上へと昇って行く。
しかし、触手もそれを許さない。
アイナス以上のスピードで追い掛けてくる、このままでは明らかに捕まってしまう。
バシュン!
バシュン!
バシュン!!
だが、その触手達はさらに上、天とも呼べる場所から落ちてくる青紫色のレーザーに貫かれる。
†‡†
その【天】には、自分サイズにしたショットA'O'iを一丁にして、スコープを必死に覗きながら引き金を引くプチ蒼井がいた。
『くそっ!アイナス早くしてくれ、精密射撃は苦手だ』
精密射撃の苦手な彼が、ライフルを武器として使う理由は二つ。
間合いと、破壊力で選んでいる。
鈍器のように振り回す際に、リーチの無いハンドガンなどよりも5mある特別製ライフルの方が有利に決まっているからだ。
そして遠距離からでも破壊力が落ちないというところが最大の魅力だ。
近から遠距離戦闘まで簡単にこなせる。
だからこそライフルを選んだ、しかし
(まさかこんな超長距離精密射撃戦に使うなんて…)
予想外の事態に戸惑うが、それも直ぐに解消される。
『すまぬ!ハイエナ!!』
アイナスがプログラムの救出に成功したのだ。
『うおおし!ショットA'O'iの真骨頂だぁ!!』
アイナスが安全圏に到達するのを見届けると、ライフルを二丁に、長さを5mにして両腕のライフルを合体させる。
そして…
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
放った。
『ミッションコンプリート…』
プチ蒼井が、アイナスが、華蓮が…笑った。
ついに後2日、毎日来て下さっている読者様がいると思うと…嬉し涙が止まりません。
ありがとうございます。