第36話 過去に起こるは悲しき事件-中編-
作者「期末テストは自暴自棄!!今日から期末テストまでフルで毎日更新しちゃうぞコーナー!!」
蒼井「ちょっ!お前、何自暴自棄になってるんだ!?」
隼「…落ち着け、お前には無理だ」
華蓮「そうですよ、無理しないでください」
作者「いや、やる。やれるんだ!」
三人「(…)根拠は?」
作者「ない」
三人「(…)本当に良いの?そんな宣言して」
作者「やるといったらやる!!」
「ほらっ!!」
男が放り出すのはアイナスとコルク。
「!!?」
そして、それに驚くは気高き女王。
「これは…」
「ったく!いきなり斬りかかってくるなんてなに考えてやがる!!」
恐る恐る詳細を聞こうと声を出すqueenに、男は『自分は無実だ』と告げる。
「それな…ら、これは何で……すかな?」
気が付いたばかりで、まだまだ頭がクラクラするアイナスだが、queenを守護する固い騎士魂で起き上がる。
そして、男の学ランのポケットに手を突っ込む。
「これ?」
他人に自分のポケットを漁られ、半ば不機嫌になる男が聞き返す。
「これ…です!!」
少しは調子良くなってきたのか最後は叫ぶように声を張り上げる。
その手には煙草が…。
「た、煙草がどうした?学ランを着てるが、俺ぁ20だぜ?」
まず煙草を見せつけられて思い付くのは未成年だと疑われたという事。
確かに学ランだが…そんなに童顔なのか気になってしまう。
「違う!貴様!!郷に入りては郷に従え!という諺を知らんのか!!」
明らかに調子が治ったのだろう……。
耳元でウルサい位、叫ばれる。
因みに…
「安心しろ 童顔ではない、とっても凛々しい男の顔じゃ」
なんか心が読まれている。
(この能力があるなら、初めに口を開く必要ないような気が…)
「馬鹿者!仲間がやられて冷静に相手の心を読める程、儂は冷酷ではない!!」
「その通りだ!queen様をどれだけ無慈悲な女王だと捉えておる!!」
(ウルサい……。)
この感情をqueenに読まれないのは、心ではなく本能的に感じているからだろう。
「まぁまぁ…queen嬢も、アイナスもそれ位に……な?」
そこで漸く目覚めたのはコルク。
仲裁者の出現に男は心から感謝する。
「助かった」と呟いたのを2人に聞かれたらまた面倒くさくなるだろう…。
「で、なんで煙草が駄目なんだよ?」
脱線していた話を元に戻す第一声は男の物。
「つまり…煙草の煙は貴様のような人間以上に我々に害を及ぼすのだ、よって煙草はテロ行為に属する、見つけ次第処刑…というわけだ。」
それを聞いた瞬間、男はqueen、アイナス、コルクに背を向ける。
「…まて!どこに行く?」
queenが尋ねるも…
「死にたくない」
男は走り出した。
「いや、待て待て待て!人間、お前はここの法を知らなかったじゃろう?」
「ああ…」
「今回被害は無かったし、多目にみる」
「本当か!?」
逃げ去ろうとする男に、queenが今回のお咎めは無しと伝える。
「しかし!!」
当然、アイナスは抗議する。
その時だった。
「「「敵襲だぁ!!」」」
緊急を知らせる鐘が鳴り響く。
「ちっ!人間話は後だ、queen様、私達も出ます!!」
アイナス、コルクは一礼して外に出る。
しかし、その横を風が吹き抜ける。
日本刀を左手に、大剣を右手に持った男。
「お前、名前は?」
アイナスの疑問、シンプルながら誰も尋ねなかったこと。
「ハイエナ…とでも名乗っておこう」
その問いに男が悲しげに……答えた。
明日もお楽しみに~!!
マジでやりますから!