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第34話 裏切りのハイエナ

裏切りが許される日は来ない。

何故ならそれは、悪夢だから。

友に、絆に裏切られることは何者にとっても悪夢でしかないのだから…。

プチ蒼井は救出された。

もはやqueenの敗北は決定的だ。

しかし、華蓮は少しばかり思考の海に潜る。

何かがおかしいのだ。

何かー。


何かーー。


何かーーー。


答えは、簡単だった。

【queenを依り代にした最新のプログラムにしては弱すぎる】ということ。

まるで何かを誘っているような。

潰してくれと頼むようにqueenの体内のプログラムは無残に切り捨てられていく。



その時だった。

予感的中とでも言おうか、queenの体からは無数のヘドロのような槍。

それが貫く先は、白王騎士団。

唯一無事なのはアイナスのみ。

『はあああぁぁぁぁぁ!!』

自身の愛剣【夜魔蛇ノ汚呂血】を構え、それでも立ち向かうその姿は正に騎士。

真の騎士道を行くものの姿であったが、たった1人の天使が腐敗したとはいえ神に戦いを挑むのは無謀過ぎる。


力に力を乗せた、夜魔蛇ノ汚呂を縦に振り下ろすが、それを止めるのは剣騎士の1人が持つ剣。


『あああああ…』


プログラムに侵され、愚かなる悲鳴をあげて、アイナスを振り払うべく剣を強く押す。

アイナスは押された反動を利用して飛び上がると、華蓮の隣に着地。

そして華蓮の背後に剣を一閃。

悪魔製の武器【夜魔蛇ノ汚呂血】は天使の裁きの剣とは違い、殺し専門の剣。

殺気を込めれば込める程、その攻撃力は上昇する。

そして剣から飛ぶのは、漆黒の斬撃。


それは空を飛び、弓兵全員を凪払う。

しかし、そろも無駄。


『ギギギギギギ…』

弓兵は何事もなく立ち上げる。


『くっ!!』


余り嬉しくない事態にアイナスからも苦痛の声が漏れる。


『蒼世界』


しかし突如出現したのは、弓兵やqueen、華蓮やアイナスを包み込む蒼い世界。

前後左右全てが蒼。


『ムっ!この技は!?』


驚きを隠せないアイナス。

それもそうだろう。

『アイナスよぉ、力を貸すぜ!!』


声の主はアイナスの親友、戦友であるプチ蒼井なのだから。『貴殿は…ハイエナか?ハイエナなのか!?』


【ハイエナ】アイナスから漏れた声。


その名は裏切り者の名前。

『今はプチ蒼井と名前を変えているがな…』


それを聞いた途端にアイナスが掴み掛かる。

当たり前だ、嘗て同じ白王騎士団で騎士道を語りあった友。

しかし、味方全てを皆殺しにした挙げ句逃走した犯罪者。


許せるわけはなかった。


許したくなかった。

ハイエナーープチ蒼井の裏切りで、共に戦っていたアイナスも疑われ300年間牢獄に入れられる羽目になったのだから。


切り裂きたかった。

切り刻みたかった。

夜魔蛇ノ汚呂血が強い力を解放するのが伝わってくる。


朱魔武死(あかまむし)!!』


無我夢中で切りかかるが、それは亀の力を使い硬化させた、白天の湾曲に止められる。


「やめてください!今は共同戦線を張らねばなりません」


その姿が若き日の女王陛下と重なった。

作者「いや~…なんか前書きカッコつけた癖に短くてすいません。」


蒼井「てか、あれノリだろ?」


作者「YES!」


蒼井「黒桜!!」


作者「待って!俺は頑丈ではないかぶわっ!!」


隼「…最近こいつが良くボコられるな?」


蒼井「良いんじゃね?読者様も望んでるだろ、きっと…」


隼「…同意」


作者「うぅぅ…次回はハイエナとアイナスの過去編です。」


蒼井「queen編が長くなってしまい大変申し訳ありません。後2、3話なので少々お待ちを」

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