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第30話 猛攻

更新が遅れて大変申し訳ありませんでした。

このようなスローペースですがどうかお付き合いの程、宜しく御願い致します。

プチ蒼井の力の源、それは蒼井や他の元不良のものーー『神のご加護』とは違う。


自分自身が超能力の塊である。

その、体を形成するまでになったスランスの量は並の超能力者の数千倍はある。

これを源とせず、なにを源とするか。



しかし、同時に大きな欠点が伴う。

自分自身をスランスの源とするということは、自分の体を形成するスランスを消費するということ。

長時間の戦闘を行えばプチ蒼井達、『超能力生命体』はその一生を終えることになってしまうだろう。


しかし戦う。

何故戦うか?自分がどうなるかすら分からない馬鹿だからだろうか。

違う。

自らが消えないという自身があるからだろうか。

違う。


華蓮が蒼井の為に戦ったように、プチ蒼井も大切な人ーー『華蓮』の為に戦っているのだ。


馬鹿だと罵られようと、華蓮がやめてと泣き叫んでも、止まらない。

自分の為に、自分の大切な人の為に!!

双龍剣(そうりゅうけん)水龍.煌龍(すいりゅう.こうりゅう)


プチ蒼井が呟くと、彼の両腕には碧と白の剣が握られる。

力強く握る場所は水香の名と蒼井の名を表す龍の形をしている。


『血塗れの斧、【白孔雀(しろくじゃく)】』

一方でqueenが構えるのは、白い孔雀の羽が刃に付いた斧。

美しい白さとは真逆で、その二つ名のように孔雀の羽は深紅に染まるまでの血を吸ったのだろう。プチ蒼井には分かる。

『血の臭いだな』

吐き捨てる。


『分かるのならば、話が早いですね』

queenは一度ニコリと笑い

『あなたもこの斧の白へと変わりなさい!!』

白孔雀を振り下ろす。

プチ蒼井は紙一重で回避するが、白孔雀を振り下ろす際に散らばった白い羽がプチ蒼井を追撃せんと迫りくる。

『甲殻龍の加護!!』

双龍剣の片方、水龍を羽に向けて横凪に振るう。

しかし、羽の浮遊する距離はまだ水龍の射程距離内ではない。

だが、それこそが狙い。

羽が射程距離内に入る前に水龍を振れたからこそ成功なのだ。

水龍を振った場所に青色の龍の体が出現する。

本の一部だ、かなり太いホースが、どこからともなく目の前に現れたような感じである。


しかし、孔雀の羽は龍の体へと吸い込まれるように軌道を変えて突き進む。

そして、全ての羽が龍に突き刺さるが、龍はなにも感じないかのように動かない。

『解!』

プチ蒼井が叫ぶと龍はガラスのように割れ、羽もそのままひび割れ行く。


されども、安心は出来ない。

queenは白孔雀を横凪に払うように振るう。

その軌道上には明らかにプチ蒼井がいる。

『破滅ノ龍』

今度は煌龍を縦に振るう。

しかし、これもまた空振り。煌龍は銀色の奇跡を残して不発に終わる、かのように見えたが、銀色の奇跡が動きだしqueenへと一直線に突き進む。


『くううううう…』

悲痛の叫びとともに、queenの100mはあろうかという巨大が仰け反る。

『盾と矛!!』

さらにプチ蒼井の追撃は止まない。

蒼い幕に包まれた内側から幕と同じ色の、羽を生やし、双龍剣 煌龍を右手に、水龍を左手に構えqueenへと突進する。


『破あああああああああああああああああああ!!!』


【破】ーー全てを破壊する程の力を持つ、煌龍を縦に一閃。

『波あああああああああああああああああああ!!!』


【波】ーー全ての攻撃を受けて尚、波のように穏やかにいられる剣、水龍を斜め左手上へと切り上げる。


『覇あああああああああああああああああああ!!!』


【覇】ーー何もかもを制覇する双剣、双龍剣で嵐のように切り刻む。

何度も何度も切り刻む。

勝つまで、勝利するまで!!

『うおおおああああああ!元の世界に帰れぇぇぇぇ!!』

最後は双龍剣を上へと放り、右手に自分の全エネルギーを集め殴りつける。


『くうあ!ああああああああああああああああああああ!!!』

queenは悲鳴を上げながら吹き飛び、夜空の奥へと消える。


その時だった。


ゴゴゴゴゴゴ…。


不審な音が聞こえて来たのは。

さてさて次週は隼辺です!

隼のもう一つの力とは…


隼「…宜しく御願いする」

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