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第15話 勝負の決着と甘える少女

作者「いや…グリエスの登場シーンが少し短いですが、許してください」


グリエス「んだと!?

テメー覚悟出来てるんだろうな?」


隼「…落ち着け、グリエス…そんな阿呆に構うな」


作者「阿呆は酷いよ!!

貴様等なんてまだ未登場キャラにこのコーナー登場出るの先越された癖に!!」

泣きじゃくる作者


華蓮「まぁまぁ、私達より作者さんの方が年下なんだし…

これくらいで?」

苦笑いしながらみんなを止める華蓮


蒼井「白鳳、そんな馬鹿に構うな(←今頃遅れて主人公)

てか俺に何やってんだよ?こんにゃく?」


作者「馬鹿じゃねぇ!」


隼(…俺相手には泣きじゃくって煌龍が相手だと喧嘩腰…

付き合いの長さが伺える)


蒼井「しかし、良くやったぞ?白鳳」


グリエス「お陰で思い出したぜ?」


隼「…作者が後輩だということに」


蒼井「それじゃあ」


3人「焼きそばパン/…あんパン/カレーパン買って来い」


作者「隼先輩以外の2人がどっちに何パン買えば良いか分かりません!!(逃亡)」


華蓮「ちゃんと敬語は使うんですね……」

「馬鹿だぁ…」

剛はエッヂをグリエスに向かって振り回す。

しかしグリエスは全てを華麗に避ける。

「こんなに!」

剛が地面にエッヂを叩き付ける

すると、そこから亀裂が入りグリエスを飲み込む。

「こんなに強いのに!!馬鹿なわけがないだろおおおぉぉぉ!?」

剛は高笑う。

「…始めはテンション上げようかなと思ったけど、駄目だわ

馬鹿過ぎて盛り上がれん…」

グリエスは地の底に沈もうとしているにも関わらずそんな台詞を吐く。

と、メルセデスランスを構え直し、横を向き

「貫け」

ただ呟く。

そして、グリエスは地面の中をメルセデスランスで進む。

「ここら辺かな?」

適当な位置で停止すると今度はその場でランスを縦に回転させる。

「これで場所確保!」

心なし少しだけテンションが上がってくる。

「消滅覚悟!!」そう叫ぶとメルセデスランスを地下深くに投げつける。

そして

「ふあぁ…」

あくびを一回。

「戻れ!」

真っ赤に染まったメルセデスランスが帰ってくる。

それをしっかり握りしめて

「ハアァァァァァ!!」

今度は自分も一緒に地上に上がる。

光が眩しいと感じた瞬間、剛の足が目に入る。

「爆斬れ(ばくきれ)!!高熱王(こうねつおう)ォメルセデスランスゥゥゥ!!!」

剛を足元から突き刺す。

突き刺すと言っても殺してしまうとマズいので足を少し貫いただけである。

しかし、エッヂのように相手に近付く武器は機動性が命取り、剛は敗北が決定してしまっている。

「ガア…まだ……やれる!!」

グリエスはやれやれと首を振る。

「無理しなければ良かったのにな?」

その言葉の後に剛のズボンが燃え始める。

「な…おい!何しやがった!?」

分からないのか、と再度首を振り答える。

「高熱王メルセデスランスは一度地下深くでメルセデスランスを温めて突き刺す技だぜ?

発火してもおかしかねぇよ?」

と言いつつ彼の足下にはチャッカマン。

「握る方も大火傷だよ、熱い熱い」

からかうように剛との会話を続けるグリエス。

「そこのチャッカマンは何だぁぁぁぁ!!」

ズボンから火が回り、火だるま状態の剛がチャッカマンを見付けて叫ぶ。

「いや、君が火だるまな理由だけど?」

サラッと答える。

「今、自然発火っつったろおおおおぉぉぉぉぉがあああぁぁぁぁぁ!!!!」

最後の力で叫ぶ。

「嫌だなぁ、それはあくまで『するかも』という仮説だよ仮説!」

笑顔で答える。

「俺は…こんな奴に……………………………」

そして剛は倒れる。

「やべやべ、殺すと罪状増えちゃうじゃん!」

慌てて消火にかかるグリエス。


消火を終えて、手錠を掛ける。




















「…これは失礼しました、茶翼組首領茶翼隼殿」

零汰はお辞儀をする。

しかし全然反省はしていないであろう馬鹿にした笑顔で隼をみる。

「…!!」

その瞬間隼は怒りに身を任せた。

茶翼を展開して凄まじいスピードで零汰に接近する。

「引っかかりましたね」


「…!?グッ」

隼は確かに何もない空中を低空飛行して零汰に迫った。

しかし何かにぶつかった。

何もないのに、何かにぶつかったのだ。

奇妙な感覚に襲われるがそれは一瞬で終わり、遅れてついて来た『痛み』により隼は苦しめられる。

口からは吐血、頭からも血が出ている。

「わかりますか?何にぶつかったのか?」

分かるはずもなく隼は影燕をホルスターから取り出す。

そして放つ。


ガシャン!

そんな音を起てて『何か』は崩れた。

「……氷…?」

冷静さを取り戻した隼は『何か』の正体に驚愕する。

「そうですよ、当たった時に冷たかったと思いますが…それだけでは分かりませんでした?

カンニング坊や」

また小馬鹿にした態度を取る、敬語を使っている癖に相手を苛立たせる口調、隼は今度こそはと冷静さを保ち考える。

答えはすぐに出た。

影燕を撃つ!

連射性能が極端に低いため零汰に向かっていく2発、それを追い掛ける2発の計4発。

しかし影燕の銃弾なら多すぎるくらいだ。

しかし…

ガシャン!ガシャン!!ガシャン!!!ガシャン!!!

全銃弾が氷の壁に防がれる。


さらに砕かれた氷は刃を形成。

隼に向かい飛んでいく。

(氷の形成と操作か…面倒だな)

隼は身構えるが、氷の刃は彼の眼前で向きを変え互いで衝突しあう。

弾けた氷は隼に降り注ぐ。

「…氷監獄(ひょうかんごく)

零汰が呟くと氷の粒は巨大化。

隼を包み込む

監獄の作製である。

「どうでしょうか?

…氷の刃で攻撃と見せ掛け、目の前で同士討ち、奇想天外な出来事で驚愕させ敵の四方八方に氷を飛ばし、監獄の作製…

僕の十八番なんですよ?」

零汰は得意気に自信の技の説明をする。

「得意気に…

自慢か……?」

くどくどと説明をする零汰を隼が嘲笑う。

しかしそれは地雷だった。

「あ?」

氷監獄を強く蹴られ振動が伝わってくる

すると氷監獄の至る所に細い穴が開く。

「てめ〜みてえな元不良風情が俺を馬鹿にするんじゃねぇよ」

明らかに口調が違う。

しかし、隼は

「…………」

無言を貫く、いや無視してある考えごとをしていた。

「無視かよ!はっ!まあ良い…

今からこの細い穴に氷剣(ひょうけん)を突き刺す。

10の穴から飛び出す氷剣を全て避けられるかな?」

そう言って、氷で精製した剣を握る。

「…疲れるから、余りやりたくなかった…」

隼が呟くと氷監獄に無数の傷が入る。

「なっ!!お前、これはそんな簡単に傷が入る物じゃないぞ!」

零汰が戸惑う。

そして氷監獄は砕かれる。

中から出てきた男は片足立ちで、腰を仰け反らせて、上げている足と逆の手を天に掲げていた。

そして呟く

「セイバールーム…」


零汰を睨み付ける

「は…は…なに?」

恐怖した、誰にも砕かれない自信があった氷監獄を簡単に砕いた未知の力に…。

何をしたのか分からない、後ろから刃が飛んでくるかもしれない。

頭上から鉄球が降ってくるのかもしれない。

そんな未知の力が今、自分を狙っているのだ。

恐怖しか感じられない。

「…セイバールーム、貴様に習って説明してやるよ…」

ポーズを解き、じりじりと冷静に迫る隼。

「…俺の半径5mに入った物の動きをスローにし、俺に危害を加える物を全て壊す……………」

一歩また一歩と零汰に近付く。

「……実を言うとな、この中に人間を入れるとどうなるか分からないんだ…」

零汰とギリギリの距離を保ち、零汰よりも冷たい声を放つ。

「…やめ……やめて…やめてくれぇ」

涙目で後ずさる零汰。

しかし地面の凹凸(おうとつ)に足を引っ掛け、尻餅を付いてしまう。

尚も後ずさるが、隼の歩の方が速い。

氷の壁を精製してもセイバールームにより無効化される。

「諦めな………」

そう言って距離を詰めると、零汰の頭を鷲掴みにする。

「は…は……は…………」

無論、セイバールームを解いてからだ。

如何に隼と言えど自分の心1つだけで人を殺してしまうことは無い。

「次は命が無いぞ……」

静かに気絶した零汰に手錠を掛ける。

そして、誰に言うでもなく

「恐怖は人を支配する…

しかし人間は恐怖を求める………

何故だろうな……?」

天に向かってそう呟く。

恐怖に支配されれば零汰同様気絶する。

もっと酷ければショック死をしてしまう。

それなのに、人は何故恐怖をもとめるのか…

何故、ホラー映画などを造るのか?

「…ひょっとしたら、人間はずっと前から死にたがっていたのかもな……」

空に消えるその言葉は果たして冗談や嘘なのだろうか?

それとも…………………






















痛てえ…

俺の頬は女、紅花(あかはな)(らん)の日本刀によって切り裂かれる

そのまま紅花は日本刀を俺に振るう。

しかしギリギリでバックステップ、なんとか回避できた。

強いな…

怪剣(かいけん)サラマンドラ!」

ヤバい、畳み掛けられる!!

「妖刀黒桜!」


ガキン!

互いに力を込め、強化した剣がぶつかる。

弾き飛ぶのは黒い学ランーー蒼井

そのまま地面に投げ出される。

「がッ…くっ…」

ダークピアスが衝撃を幾分か吸収したが、飛ばされた勢いが凄まじいものなのでダメージは計り知れない。

意識が遠退く…


目の前が暗くなる…

そこまでになっても蒼井は立ち上がる。

自身の誇りのために

「妖刀黒桜参刀身春風」

力で負けたならスピードだ!

瞬時に自分の足元に圧縮された空気を生み出し、爆破

その勢いで乱に近付く

「妖刀黒桜四刀身霧斬り(きりぎり)」正直この技については蒼井も詳しくない

乱を中心に霧を発生させ、目隠しをして斬る。

これがこの剣技だが何かシックリこない

「甘いよ!」

霧から響く言葉。

霧から突き抜けるのは怪剣サラマンドラ。

不覚にも目隠しの霧を目隠しに使われてしまった。

防ぎたいが黒桜は乱とは違う見当違いの場所を突き刺していた。

間に合わない。

「ぬあっ!」


…紅花とかいう女の攻撃が直撃した、痛えよ。

今日だけで二回も地面を這うことになるなんて…

悔しい!潰してやりたい!!

でも、体が動かねぇ…

意識がかすれていく…

もう……目覚めなくても













…良いかな











「蒼井…蒼井……」






うるさいなぁ、誰だよ?

人が気持ちよく寝ているのに

「誰……だよ?」







「蒼井!蒼井!!」



「母さん…?


死んだからかな?死ぬほどの怪我じゃあなかったはず、戦意喪失で眠っただけなのに…

止めを刺されたのかな?」


「蒼井、あの時に私を殺して生き延びた癖に死ぬの?」


「何を言ってるの?

母さんを殺して生き延びた?」


「あなたは、死ぬことが許された人間じゃあない


黒桜を抜きなさい、私が託した最高傑作、悪魔であり天使になれる唯一の武器を…」


「…抜いたけど駄目だったんだよ…」


「サードスタイル…」


「!?」


「サードスタイル『枝垂れ桜』と黒桜に伝えなさい…」










気が付いたら紅花と対峙していた。

「黒桜」

試してみるか?

「サードスタイル『枝垂れ桜』!!」


黒桜が光に包まれる。そして『ガチャン』という音の後、黒桜の細い刃が更に細く五本に別れた。

そして刃の付け根からチェーン(鎖)が出てきた。

今、俺が持っているのは五本の刃で出来た鞭だった。

「姿が変わった!?」乱は素直に驚く。

しかし蒼井は

(やっべぇ…これどうやって使うんだ?)

使い方を理解していない。

「先手必勝」

乱が動きだす。

日本刀、サラマンドラは蒼井に迫る。

横に飛んで回避、五本の刃を振り下ろす

「痛っ」

『枝垂れ桜』は確かにヒットした。

しかし振り下ろした刃は斬るではなく、ただ薄い鉄を打ち付けたことになる。

つまり殴る方がよっぽど痛いのだ。

(ああ、もう何すれば良いんだよ!?)

蒼井は苛立ちを隠せずに『枝垂れ桜』を振り回す。

振るう


振り降ろす


振り上げる


振り回す


しかし全然ダメージは与えられない。

始めは当たってこそいたが、今は全て防がれる。

「クソがッ!」


振るう


振るう


振るう


打ち付ける


力の限り打ち付ける

「当たれよっ!」

乱より奥に行った刃を回収しようと剣を引いた時


「!?」

蒼井は気付く


「全てが繋がった…」

そして笑う。

その顔に先程までの苛立ちは、もう無い

蒼井は一度黒桜を日本刀に戻すと

「妖刀黒桜四刀身霧斬り」

空気中に含まれる微量の水分を爆発させ、乱の周りに霧をつくる。

「馬鹿か?」

乱は先程失敗したことを再度繰り返す蒼井に呆れた。

しかし、蒼井は違った。

「行け!『枝垂れ桜』!!」

『枝垂れ桜』を霧に向かって振り回す。霧で視界が悪いなか乱を襲うのは五本の刃、どこから来るか分からない。

反撃しようにも蒼井は安全圏から攻撃しているためサラマンドラは何も斬れない。

「くそっ!くそっ!くそっ!!」

今度は乱が苛立ち、苛立ちは何時しか焦りに変わり、サラマンドラだけが虚しく振り回される。

黒桜に心があればサラマンドラに同情しただろうか

振り回されるサラマンドラは地面のコンクリートを斬り、刃がこぼれ、もはや剣ではなくなっていた。

そして霧が晴れた時にはサラマンドラと同じようにボロボロになった乱が膝を付いていた。

「くっ!」


「勝負ありだ、大人しく捕まって貰おうか?」

手錠を差し出す。

「とっとと付けなよ…」

乱はまだ苛ついているのか手を出し乱暴な口調で蒼井を促す。


「気になるな…」


「?」


「気になんだよ

なんでお前はあの時、あんなにも悲しそうだったんだ?」

蒼井が乱とまともに会話したのは今が初めてかもしれない。

「気にしないで…」

寂しそうに、されど凛々しく、答える。

「気にしないわけにいかない

俺は…お前みたいに悲しい声の人間を知っている。

その辛さも……」

そう言って乱に近付く。

「優しいんだね…」

何時しか乱は蒼井の優しさに心解いていた。

「別に、優しいなんて言われるような人間じゃない」

そう言う蒼井の声はどこか優しい。


--タッ


------ぎゅう

その優しさに甘えたくなって

少女は少年に抱き付く。

そして、気が済むまで

「うっ…ひっく…うあぁぁ〜」

少年の胸で泣いてやった。

帰ってきた作者「危ねえ危ねえ、特大クラッカー忘れてた」

蒼井「また持ち越しになりかけたな…」


署長「あんなものこれ以上署に置いておきたくないよ」


隼「…署に置いてたのか?」


署長「恐かったよ」


作者「そうそう、俺のクラッカーは喜びか憎しみを込めると中身を操作出来る。

つまり喜びで作ると普通より豪華なクラッカー、憎しみで作ると…」


蒼井「炎とかの危険因子だな?」


作者「当たり〜

だけどね、今回のクラッカーは徹夜で作っている内に何も考えずにやっちゃったから…」


隼「中身…何詰めたかも忘れたのか?」


作者「だ〜か〜ら〜感情で中身変わるから俺が作るのは外だけだよ!外!中身はどうにでもなるの!」


グリエス「なんか都合良いな…」


作者「突然だけど、時間が押してるから鳴らすよ!」


5人「(…)いきなりすぎ(です)!」


パンっ!!!

ぼとぼとぼと

蒼井「焼きそばパン?」


隼「…あんパン?」


グリエス「カレーパン?」


華蓮「蒼井さんが焼きそばパンでグリエスさんがカレーパンだったんですね」


作者「どうやら何も考えずに作るとその時一番必要な物が出てくるみたい…」


5人「(…)すごい(です)」


作者「それでは皆さんまた次回!」

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